シーン15オリバー先生。
ユーロ様に呼ばれて入ってきたのは。
サングラスをかけた陽気な一人の男性だった。
「ハーイ!君たち初めまして!僕は『オリバー』と言います!これから君たちの先生として働くことになったのでどうぞよろしくお願いしまーす!」
「なっ!!???」
「この人が…………」
「僕たちの……………」
「先生だって!!???」
あまりにも胡散臭そうな陽気なその男性に僕たちは驚きを隠せなかったんだ。
するとマリアさんが口を開く。
「そ……そうなの………ちょっと………性格に難があって私はあまり得意じゃないけど……でも。」
「おー!マリア!そんなこと言わないでくださーい!」
「や!やめなさいってば!!」
あのマリアさんに擦り寄っていくその男は僕たちの先生!?
まさかのその驚愕の事実に僕たちは驚きを隠せなかった。
「ああっ!ダメだってばあ!」
「いいじゃないですかー?」
「ふぅ……やれやれ………さあオリバーよ、大人しくしていてくれ…………これから彼らに君の事を説明するのだ。」
「はっ!分かりましたユーロ様!!」
ユーロ様の一声でキリッと居直るオリバーさん。
マリアさんがほっとため息をつく。
「はあ………もお本当に。」
世の中には色々な人がいるんだなと思ってしまった僕たちだった。
「では先程の続きなのだがね……君たちの街で起こる何か……それを監視する為の男がこの男『オリバー』なのだ……確かに色々と難もあるかもしれないが………マジェストとしての腕と能力は超一流なのだよ。」
「この人が!?」
「本当に!?」
アーサーくんもヘンリーくんも微妙な表情をしている。
「ああ……………腕と能力はワシのお墨付きだ………そこでだ…………君たちの街にそして君たちの学校の教師として赴任してもらう事にしたのだよ。」
先程の『オリバー』さんの話は本当だったんだ。
「皆!ではこれから僕の事を「オリバー」先生とそう呼んでくれたまえ!!」
「「は………………………はい……………。」」
僕たちは渋々とそう答えたのだった。
「ではオリバー………早速だがここに新しいマジェストである二名もいるのだ……アーサーくんにヘンリーくんだ………まずは基礎訓練から教えてやってはくれないか?」
「分かりましたユーロ様!この生命にかえましても必ずや成長させてみせましょう。」
「頼んだぞオリバー。」
◇
◇
◇
そして僕たちはこのマジェスト協会を案内がてらオリバー先生に着いていく。
「なあ?レオン?あのオリバー先生ってどうなんだろうな?」
「アーサーくん………僕も今日初めて会ったんだよね………だからどんな人なのかも全く知らないんだよね。」
「僕オリバー先生に気にいられるかなあ。」
「大丈夫よきっと……そうきっと大丈夫だわ。」
どうやら皆があの胡散臭いオリバー先生に不安な様子だった。
「さあ皆ちゃんと着いてくるんだぞ?ああ!ソフィアちゃん!ソフィアちゃんは疲れてないか?なんなら先生が抱っこして行こうか?」
「い…………いえ!!結構です!!」
耳まで真っ赤にして拒絶するソフィア。
この先生…………本当に大丈夫なのだろうか?
僕たちはそんな不安と共に先へと進んで行ったのだった。
するとこのマジェスト協会の訓練場に僕たちは辿りついたのだった。
「ここが訓練場!?」
「うん…………僕もソフィアも幼い頃はここでよく魔神と修行していたよ。」
そして中央まで進んだ僕たち………オリバー先生は立ち止まるとくるりとこちらを振り返る。
「さあここだ………ここでまずやる事は順番で一人一人僕に思うように魔神を操り攻撃してみてはくれないか?」
「えっ!?先生もマジェストなんですよね?それなら遠慮はいらないのかな?」
ニコニコ笑顔のオリバー先生。
「もちろん!僕は魔神の力に頼らずとも君たちには負けないしね。」
「そう………なんですね……………それなら僕はまだマジェストになったばかりだけど………先生に参ったと言わせて見せます!!」
そう叫んだヘンリーくんは魔神具である『カイトラビット』を手に構える。
「さあ先生……まずは僕からいきます!!!」
「どうぞ……………………………………。」
笑みを浮かべそう言ったオリバー先生。
そしてぴょんぴょん跳ねながら宙へと登っていくヘンリーくんのカイトラビット。
そして数十メートルは登っていったカイトラビ ットは宙に停止すると。
「いっけえーーーーーーーーーーー!!!」
「ラビットダンス!!!!!」
宙に煌めいた光のうさぎが宙を跳ねながらオリバー先生へと下降!!
攻撃を繰り出したんだ!!!
すると。
スーッと手にした本を開いていくオリバー先生。
次の瞬間。
地面に抑え込まれていたカイトラビットの姿があったんだ。
「!!!??????」
「はい!ヘンリーくん終了。」
笑みを浮かべそう言い放ったオリバー先生。
その僅かな動きに僕たちは唖然としてしまうのだった。
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