シーン119魔神フィガーロ。
バーランドは自らが持っていた小瓶を飲み干すと小瓶を投げ捨てる。
小瓶はパリンっと割れ破片が散乱する。
すると………………。
「クククッ………………………あはは………………あは……………………あーっはっはっはーーーーー!!!」
高笑いをはじめるバーランド………先程の小瓶の中身は一体なんだったのか。
そんな事を考えていた僕たち。
すると……それを察したのだろう……エンポリオパパが口を開く。
「それはまさか……………………………………。」
「ああ…………そうさ…………………今僕が口にしたのは…………かつての怪物……………そう…………ドラキュラ伯爵とも言われたあの…………フィガーロの血液さ。」
「なん……………だって………………かつて僕たちが命懸けで倒したあのフィガーロの血液…………それは………………………………。」
「ああ………君たちが………そう一度は倒した魔族であったフィガーロ…………僕もそのフィガーロの強さを知り…………ある時からか…………このフィガーロの事を調べはじめた……………すると……フィガーロの能力は「血液」を操る魔神だった事…………そしてそんなフィガーロが消えたとされてからずっと痕跡を探していてねえ………そしてこうしてなんとか一滴の痕跡を見つけ研究し……………培養させ……………そしてやっとの事でフィガーロの血液をこうして完成させたのだ………………そしてこうして僕の体内に取り込んだ今…………………僕の魔神化が完成される。」
そう言い放ったバーランド…………………………。
次の瞬間。
バーランドの身体に異変が起こり始める。
「うぐうううううぅぅぅぅぅぅ…………っ。」
苦しげに喉元を押さえ目を大きく見開いたバーランド………………苦しむその様子は尋常ではなかったんだ。
「これは………………なんとここまで恐ろしい事ができる…………………なんて。」
そう言い放ったエンポリオパパ。
するとエンポリオパパが続ける。
「バーランド………………お前は本当にその悪魔を呼び起こそうとしているのか!!???」
エンポリオパパの怒号が建物内にこだまする。
この建物内の空気が一変した。
「があああああーーーーーーーーーーーっ!!???」
バーランドの大声が建物を激しく揺らした。
そしてそこに立っていたのは恐ろしい魔力を解き放ち…………冷静に立ち尽くしているバーランドがニヤリと笑みを浮かべていた。
「素晴らしい……………………………………。」
そう一言言葉にしたバーランド。
その様子はどうやら本当にあのフィガーロを自身に取り込んでしまったのだろうと……そう感じていたんだ。
その時。
聞こえてきたのは数名の男達の声だった。
「あっ!!あそこだ!!いたぞ!!ユーロ様とマリア様……………そしてエンポリオ殿達もいるぞ!!」
「えっ!?本当だ!!!なっ!?あそこにいるのは…………バーランドか!!!???」
「そのようだ……………ここにはユーロ様もいるようだ!!ここはお守りしなければ!!!」
そう言い放ったのはこのヨーロディア支部のマジェストの二人だった。
二人の男性は各々がエンポリオパパがつくりあげた機械魔神具を手に取り構えていた。
「さあーーーーーー!!!ここはユーロ様をお守りするんだ!!!」
「ああ………そうだな……ユーロ様!!ここは我らにお任せ下さい!!!」
二人が駆けながら自分たちの機械魔神具を手に構えていく。
「双羅………………………………右迅。」
「双羅………………………………左迅。」
「「双羅爆陣掌」」
二人はここヨーロディア支部に最近入ってきたばかりの双子のマジェスト男性だった。
そんな二人が双子ならではの攻撃をバーランド相手に発動されていく。
二人の魔神具であるナックルから闘気でかたちどられたのはなんと……………双子のサルの魔神……そんな魔神は機械で作られたハズだけどその動きは軽快に動き…………バーランドを翻弄していく。
「兄貴………………………さすがにバーランドでも俺たちにかかれば。」
「ああ………このまま二人でバーランドを仕留めにいくぞ!!!」
「おい!!マッキー!!バッキー!!!まて!!!!!」
ユーロ様がそう叫んだ………………その時。
一瞬の出来事だった。
バーランドの頭上から襲いかかった二人は動かなくなった……………そしてバーランドの背後から数本の黒い腕が二人を拘束していき……………そして二人の身体にズブリ………………!!!
「ぐはっっっ!!!!!」
「があああああーーーーーーーーーっ!!!」
そして二人は程なくして力なくバーランドの目の間に沈んでいったんだ。
僕たちの目の前に立ち尽くし、こちらを見ているバーランドはニヤリと笑みを浮かべていたんだ。
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