シーン111バッシアという女性。
ベイズーラがマリアさんの力で倒れていく。
僕はその光景に驚きの声を上げてしまう。
「マリアさん……………………本当に…………凄い。」
「フフ…………そうかしら?」
ベイズーラの実力はきっと本物だったんだと思う。
でも僕たちの目の前で本当に………本当に一瞬で沈んでいったんだ。
「じゃあ後は本当に…………オリバー先生を待つだけですね。」
「ああ………そうだねレオン…………その前にこれからの事の計画を立てないとね?」
そういったマリアさん……………すると部屋から姿を現したのはユーロ様だった。
「ハッハッハ……………よく来たなレオン………そしてレオンの友人達……………さあそのままワシの部屋に入ってくるがよい。」
「おじいちゃん…………いやユーロ様………………………はい!!」
「アレがユーロ様……………………このヨーロディアを裏で支えているという…………凄い人だ。」
「ああ…………………でもそんなユーロ様を本当のおじいちゃんのように接してるレオンとソフィアも凄いよな。」
「…………………………………………………。」
そう話しながら僕たちの後ろを着いてくるヘンリー君とアーサー君そしてキャリーちゃんの三人。
そして部屋に通された僕たちは椅子へと座っていく。
するとユーロ様が口を開く。
「うむ………………よくぞきてくれた………そして君達はこのヨーロディアのこれからを担う少年少女だ………………魔王との過去の対戦でこの地にはずば抜けた科学力があるのだが………それを用いた魔族が力を利用し今でもその残党がいる事も事実…………人は膨大な力を持てばあの様に魔の力に支配される者もいる…………そして今回……我が部下であるオリバーは重症をおい…………そして孫娘のソフィアは……………………………。」
そう言ったユーロ様の目にはうっすらと涙が光ったんだ。
「実はな…………このユーロ…………あの戦い以降………………力をかなり消費したのだろう………魔神具が眠ったままの状態に陥っておる」
「ユーロ様………………それは!!???」
マリアさんがユーロ様の言葉を止めたかったのだろう………だけどユーロ様は首を横に振った。
「よいのだよマリア……………そして君達…………聞いてほしい…………わしは今ではもうマジェストとしては戦力不足となってしまった………だから普段からマリアに守られているという今の状況なのだ…………だからこれからの戦況には君達にどうしても戦力となってもらう必要があるのだ……これは…マリア……………そしてエンポリオも知っている事実なのだ…………故に君達にまで魔神具の継承をしてしまった事………もちろんそれに伴いオリバーを教師として送り込んだのはこのユーロなのだ………それをここまで黙秘してきた事…………ここで本当に謝罪したい…………。」
ユーロ様の本当の謝罪なのだろう…………あのユーロ様が僕達子供相手に頭をさげたのだった。
「本当にすまなかった。」
「ユーロおじいちゃん……………………………」
「…………ユーロ様……………顔を上げてください」
「そうです……ユーロ様…………それならこの僕も同罪です…………この子らに本当の事を話してこなかったのも僕も同じです……………皆…………本当に悪かった。」
今度はエンポリオパパまでもが頭をさげたのだった。
するとそこへ誰かの怪しい気配と声が聞こえてきた。
「フフフ…………あのユーロが頭を下げるなんてねえ………………しかも子供相手にだなんて。」
そして薄ら笑いを浮かべた女性が一人こちらへと向かってきたんだ。
「あはは………私はあのバーランド様の直属秘書兼護衛……炎のバッシアというの…………………。」
そういいながら近づいてくるバッシアという名の女性。
「フフフ…………………さっきのアイツはなんだったのか…………バーランド様の命令に背き死んでいくだなんて………………………………。」
「それはあなたもそうなるのではないだろうか……………………?」
そうこたえたマリアさんが腰の剣を抜こうとしたその時。
バッシアは爆炎となりその業火がオリバー先生の手術室へと向かって放たれた!!
「これはいかん!!!」
「オリバー先生が!!!????」
「うわあああーーーーーーーーーーーーーっ!?オリバー先生ーーーーーーーっ!?」
僕達の叫び声がこだまする。
「うふふ……………………………そうよ……………初めからバーランド様の命令はオリバーただ一人…………アイツらも初めからこうすれば良かったのよ。」
その時。
手術室から光が溢れてきたのだった。
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