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僕はレオン!~マジェスト伝説~少年は立ち上がる~  作者: 黒羽冥


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107/115

シーン107激しい雨。

僕は暗い視界……………いや…………目が閉じていただけか……………重い瞼が開かなかった。

すると聞こえてきたのはアンナママの声だった。


「レオン……………大丈夫レオン?」

「アレ…………………アンナ…………………ママ?」


僕は一気に目が覚めガバッと起き上がった 。

そしてここは病院の病室だった。


「ここは…………………………………。」


周りは数人の他の男の子達が何らかの原因で入院しているようだった。

アンナママが口を開く。


「病院よ…………………原因は分かるわよね?」


アンナママの言葉に僕はハッとあの時の事を思い出していた。


「あの…………時……………………あっ!?ソフィアは!?ソフィアはどこ!!!???」


するとアンナママの表情がキリッと鋭くなっていた。

そこへ入ってきたのはエンポリオパパだった。


「エンポリオパパ………………。」

「レオン…………………お前は無事だったようだな。」

「うん……………………でもソフィアが。」


僕の言葉にエンポリオパパの目が小さくなって。


「今回の事件はもうお前達……………僕達だけの問題でもなくなってきた………レオン…………ソフィアはもちろん………………お前の友人……………アーサー…………ヘンリー……………そしてキャリーと三人まで怪我を負い………………別室だがこの病院に入院している……この三人もお前同様………そこまで酷い状態ではなくすんでいる…………だが。」


エンポリオパパの表情が苦々しくなっていた。

パパの言葉に僕の脳裏に浮かんだのはあの時………僕達を庇うようにして激しい傷を負ったオリバー先生の事だった。


「オリバー先生が…………………………!?」


いつもおかしな先生だったけど……………時に厳しく………時に明るく…………………パパやママがいない時は僕達を守ってくれてきたオリバー先生。

そんなオリバー先生の事を聞こうとしたその時。

そこへ入ってきたのは三人だった。

顔に絆創膏を貼っていたアーサー君………腕を包帯で撒いていたのはヘンリー君…………そして傷はそれほどでもなく…………ただその目はキッと鋭くなってこちらを見ていたキャリーちゃんだった。


「おお……………レオン……………無事だったんだな?」

「本当に良かったよレオン君!!???」

「まずは………………無事で……良かったわ。」


三人はそういいながらホッとしたようだった。


「三人こそ大丈夫だった!?」

「ああ…………俺達は大丈夫だ。」

「あはは……………そうだね……………僕達は………ね。」

「…………………………………。」


徐々に三人の目は暗く陰っていった。

するとキャリーちゃんの目からは涙が一つ………零れ落ちたんだ。


「キャリーちゃん大丈夫だから」

「うっ………………うううぅぅ……………………。」


そういいながらキャリーちゃんを慰めようとするヘンリー君。

するとアーサー君が口を開く。


「なあ…………レオン…………今回一番大変な事になったのは…………オリバー先生だ。」

「オリバー………先生…………………やっぱり…………あの時の……………………。」

「ああ……………でもオリバー先生は今集中治療室なんだ。」

「そ…………そうなんだ。」


アーサー君の言葉に僕は全身が震えていた。

オリバー先生の様子を見に行こうかと考えた僕……だけどその時…………エンポリオパパが口を開く。


「レオン……いいかい?……オリバー先生のことについては病院の先生とマジェスト協会に任せるんだ。」

「うん…………わかった…………………パパ………あのさ。」

「なんだいレオン?」

「ソフィアの事……………なんだけど。」


するとこの病室の空気が一変する。


「ああ……………ソフィアはまだ…………連れ去られたままだ。」


僕の心がギュッと締め付けられて苦しくなった。

ソフィアは捕まって………今頃どこかで……。

そう考えるといてもたってもいられなくなる。


「レオン…………アーサー君やヘンリー君………そしてキャリーちゃんにも話した………三人もソフィアの事を考えてすぐにでも病院から飛び出していこうとしたんだ……キャリーちゃんなど…数度もだ。」


僕が三人に目を向けると三人も目に涙を溜めていた。


「僕も力が足りなくてごめんレオン達。」

「私だって何も出来なくて。」

「お前達だけじゃない……………俺もそうだ。」


三人が三様にそう言ってくれた。

僕の目から涙が溢れ…………………僕達は涙を流していた。

そして外は雨が激しく降っていたんだ。

お読みいただきありがとうございました。


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