シーン105レックス君の魔神。
レックス君はニヤリと笑みを浮かべていた。
僕もレックス君の過去に衝撃を受けていたんだ。
「レックス君………………君は……………………。」
「ああ…………そうだよ…………親を消したのはこの僕だった…………初めて………力を使い…………親を消していた…………手を掴んで僕を連れて行こうとしていた親に激しい抵抗をしたくなった………このまま連れていかれる…………そうなったら僕はまたこの親にずっと酷い目に合わされる………そう思った瞬間……………………気がついたら親を消していたんだ。」
レックス君の言葉に僕たちは固まっていた。
「レックス君…………君が酷い環境で育ってきたのは分かったよ…………でもさ………それならもう変わって平和に暮らせばいいんじゃないかな?」
僕の言葉にレックス君の表情が変わっていた。
「なんだい?……………君が僕にそんな意見をした理由を聞かせてくれないか?」
「えっ!?」
「なあ?僕がこんなに苦しめられてきて…………………助けてくれたのはバーランドさんなんだよ?そして救われた今………僕はバーランドさんの力になる事を誓ったんだよ。」
「それは…………………………そうかもしれないけど……………………………………。」
レックス君の周りの空気が変わった気がした。
それはあの時のベンダーグにも匹敵する程の力だと言う事に気がついた僕。
「これは………………………………レックス君………君は!?」
「くっ!?この暴風は!!?レックスの力!!???」
アーサー君もレックス君の力に驚き声をあげていた。
徐々に風が勢いを増し……………そして激しいものになっていく。
「くうううーーーーーーーーーっ!?これは!!!」
「いや!!こんなに強力な力!!!これは本当にあのベンダーグ以上…………なのかも!!!」
キャリーちゃんを守るようにして立ち塞がるヘンリー君と返事を返すキャリーちゃん。
そして風に翻弄されながらレックス君に目を向けていたソフィアが口を開く。
「お兄………………ちゃん…………………これ………あのレックス君……………私………一度…………………見た事あるよ。」
「えっ!?ソフィア?」
「私達の孤児院に…………………一度来たことある。」
「そうなのか!?」
「うん……………………パパ達が……くる前…………お兄ちゃんも丁度出かけてた時………………窓から覗いてた子………………それがレックス君だよ。」
「えっ!?そんな事が!?」
するとレックス君が笑いだした。
「アハハ………………………アハハハハハハ!!」
「何……………………何がおかしいの!?」
そう言い放ったソフィア…………………するとひとしきり笑ったレックス君が口を開く。
「いやあ………………君……………ソフィアだっけ?君記憶力いいねえ」
「何!!なんなの!??」
レックス君の風はより激しくなっていく。
「アハハ………………………ソフィアか……………僕君が気にいったよ………………………君ならさ…………僕を退屈させない気がするなあ………………。」
するとより巨大化していく風は暴風となっていく。
「いやああああーーーーーーーーーーーーっ!!」
「くっ!!!????こんな力だったなんて!!???」
「うぐっ!!くそっ…………………俺のロデオトップの脚力をもってしても………………………この風は!!!???」
ヘンリー君にキャリーちゃん…………そしてアーサー君の身体が持ち上がりかけてしまう。
すると僕の身体も吹き飛ばされようとしていた。
このままではやばい!!
僕はそう思い何とかもがこうとしていた。
こんな時…………………オリバー先生がいてくれたら。
そう考えた瞬間。
「うおおおおぉーーーーーーーーーーーっ!!お前らあああーーーーーーーーーーーーっ!?」
そのオリバー先生が走ってきていた。
「ケット・リーブロ…………………………」
するとその時ソフィアの声が響き渡った。
「いやああああーーーーーーーーーーーーっ!!???」
「ソフィアーーーーーーーーーーーーーーーッ!!???」
「オリバー先生ええぇぇえーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
すると二人の手と手が重なると思ったその時。
「フン……………………かかったね……………オリバー……………………先生!?」
ニヤリと笑みを浮かべたレックス君はブーメランを手に構える。
「魔神………レイザーウインド………………………。」
するとブーメランを投げるレックス君………そしてそれは巨大な鎌を持つイタチへと変化していき……………………姿を現した。
「なにっ!!???」
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