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僕はレオン!~マジェスト伝説~少年は立ち上がる~  作者: 黒羽冥


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104/118

シーン104レックス君の救世主。

「それでさ…………レックス君…………君はこの街にきて僕たちに接近してきたんだよね?その理由はなに!?」


僕はそう問いかけていた。

するとレックス君がニヤリと怪しい笑みを浮かべこたえる。


「ああ…………そうだねえ……でもまずは僕の身の上話しでも聞いてもらえるかな…………僕はね…………生まれながらに貧しい家庭に生まれてね…………でも………その中で僕は育ってきてさ…………毎日が地獄だったよ…………」


そしてレックス君が続けて語り始めたんだ。

僕には愛情をくれない母親と躾と言いながらDVをしてくる父親がいた…………。

毎日殴る蹴るをしてくる父親……………そんな僕を庇いもせず挙句に食べ物も一日どこかで拾ったようなカピカピのパンを一つくれる母親………。

毎日が地獄だったよ。

そんなレックス君が続けて語る。

それからなんとか数年生きていた僕…………食べ物が欲しくて外に出て街をフラフラ歩いていた。

いつしか………時々僕はどうしてもお腹がすきすぎて盗みを働くようになっていた。

食べ物屋で食べ物を盗んで食べる………時々捕まり殴られることもあった。

そして警察に捕まり親に連絡が入り、親から余計暴力をうけることも。

そんな時…………。

僕の前に一人の男が現れたんだ。

その人は激しい土砂降りの中…………雨にも濡れずに立っていた。

それはスーツ姿の男性だった。

僕はフラフラと歩いていた。

そして僕はその男の横をずぶ濡れになりながら通り過ぎようとしていた。


「なあ…………………君………………………。」


そんな僕にその男性は声をかけてきた。


「えっ?」

「君のその目……………………………君はこの世界を嫌っているんだね?」

「な、なんですか?急に…………………………。」

「この世界………………君も知っての通り………世界からあの魔王が数年前……………倒され平和な世界になったと言われているだろう?」

「…………………………………………………。」


僕はその言葉に沈黙する。

そんな話をされても僕にとって何も関係なかったからだ。


「なに?おじさん何がいいたいの?」

「ああ………………この世界は平和になった………そう言われているが…………君にとってはそうは思えないようだね。」


僕はおじさんの言葉に核心をつかれ固まった。

おじさんは続ける。


「なあ…………君はこの世界を憎んでいる…………世界が平和になったと言われているが君にとってはそれでも地獄………そんな顔をしているね?」

「!!!????」

「だから…………………なんですか?」


僕は驚きそう問いかけた。

男性はこたえる。


「僕はね………………そんな君のような人間の為に世界を壊し………暮らしやすい世界を作ろうとしているんだ……………………どうだい?君も一緒に行かないか?」

「えっ?」

「君が仲間になり僕に力を貸してくれるなら僕は君に力をあげよう…………ああもちろん……住む所と食べ物もだ。」


そう笑みを浮かべ語った男性。

僕は何も言えず立ち尽くしていた。

その時…………僕の名を呼ぶ父親と母親が怒りながら近づいてきたんだ。


「レックス!!???お前また勝手に家を出たね?」


母親の怒号…………そして父親が僕の腕を掴む。


「そうだぞお前また警察の世話になるつもりか!?………ん?なんだアンタ!?」


父親が声をかけてきた男性に言い放った。


「…………………………………………。」


男性は何も言わず父親の顔を見ていた。


「フン………………この子は俺たちの子だ………勝手に声をかけないでもらえないか………さあ行くぞレックス!!」


父親が僕の腕を掴んだまま連れていこうとした。

僕は動かなかった。

でも引きずり連れていこうとする父親。


「さあ行くぞレックス!?何をしている!?」

「そうよレックス!!こんな雨の中…………濡れて風邪ひいたらまた病院代がかかるでしょ?」


そういう言い方をする母親…………でも今まで僕は風邪をひいても病院になど連れて行ってもらえたことなんて一度もなかった。

すると僕の手に男性は何かを渡してくれた。


「これは?」

「アハハ………………君にあげるよ……………これは君を助けてくれる武器だ。」

「武器?」


それは機械でできたブーメランだった。


「これが武器?」


すると父親も母親も僕を罵倒しはじめる。


「そんなものなんだ!?俺たちに何かしようってか?」

「アンタ今まで育ててきた恩を感じないの!?」


いつしか僕には笑いが込み上げてきた。


「アハハ………………アハハハハ………………………。」

「なんだお前!!??」

「早く帰るわよ!!???」


そして………………僕の背後に大きな影を感じた。

その瞬間…………。

僕の目の前には倒れて動かなくなった父親と母親が横たわっていたんだ。

お読みいただきありがとうございました。

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