シーン100バースデー。
僕は普段通り朝目が覚めた…………辺りを見回すと何も変わらない風景。
ベットから起き上がるといつも布団の上に重くのしかかっている何かが見当たらなかった。
「あれ?エレメンタルライオン?」
そう僕の魔神であるエレメンタルライオンはいつも僕の布団の上で丸くなって寝ているんだ。
まるで猫のように。
でも今日は姿が見えない。
「エレメンタルライオン……どこいったんだ?」
僕がそう声にしながら部屋から出て廊下を歩いていく。
もしかしてソフィアの部屋か?
そう考えた僕はソフィアの部屋の前に立った。
すると中からは何の音も聞こえなかった。
コンコンっとノックをするも返答なしだった。
そこへスーッとドアをすり抜け出てきたのはエレメンタルイーグルだった。
「ああ………レオン……………今ソフィアは休んでますが………………?」
「そうなんだ…………………えっとさ………エレメンタルライオンは見かけなかったかな?それか気配を感じないかな?」
エレメンタルイーグルは気配を探ろうとしているようだった。
すると………数分後……………………………。
「はあ…………はあ………………………すみません………何かの妨害なのでしょうか………感じることができないのです。」
「そうなんだ………………ちょっと探しに行ってくるよ。」
「ええ…………何か分かりましたらご連絡いたします。」
「ありがとう………………………。」
僕はそういいながら再び歩きだした。
そして目の前にはリビングがあり、そこにはアンナママが麒麟と何かをしていたんだ。
「さあ麒麟ちゃん………軽く………お願いね。」
「おお…………わかったぞ…あんなあ……。」
そうこたえた麒麟はスーッと息を吸い込み溜め込んでいく……………そしてゆっくりと吐き出していく。
「ふううぅぅーーーーーーーーーっ!!」
次の瞬間麒麟の起こした小さな風は部屋内を駆け抜け部屋内を掃除し綺麗にしていく。
「おお………………アンナママと麒麟は凄いね。」
「あら?レオンどうしたの?」
「ちょっとエレメンタルライオンを探しにここまできたらママと麒麟が掃除してたの見入ってて」
僕は笑顔でそう答えていた。
「そうなの?ふうん……………………私達も今朝からは見ていないわね………でもお腹空いたら戻ってくるんじゃないかしら?」
「ええーーーーーっ!?そんな犬みたいな。」
僕は苦笑いするもありえそうな事だった。
「アンナママありがとう…………パパのところにもいってみるよ。」
「レオン……………大丈夫よ………そんな悲しそうな顔しないで。」
「アンナママ…………………。」
僕を抱きしめてくれたアンナママ………僕も時々アンナママの愛情に甘えてしまう。
「ありがとうアンナママ。」
「いいのよレオン…………私は貴方の母親なんだからね。」
「うん!アンナママ………………………。」
そして僕はエンポリオパパの研究室へと向かった……………すると…………研究室の入り口にはいつもにはなく仕事が多忙な時に掲げられる緊急 時以外入室禁止の看板が掲げられていた。
「エンポリオパパ…………………忙しいのかな?」
僕は仕方なく踵を返す。
そのまま家を出て散歩にでも出て気分を紛らわそうとする。
そしてアーサー君とヘンリー君の家をまわってみても二人とも不在だった。
ちなみにキャリーちゃんやアニーちゃんたちの家なども知らなかった。
「はあ………………今日は僕一人か。」
そうつぶやき街を歩く………街並みは幸せそうな家族の姿もあった。
そこで聞こえてきた言葉。
「パパ!!ありがとう」
「ああ。今日はお前の誕生日だからな。」
「そうそう…………マリア、ママからは手作りケーキがプレゼントよ。」
「やったあ!!ありがとう。」
そんな幸せそうな家族が目に入った。
そこでふと思い出したのは。
「あれ…………そういや今日って僕の誕生日か。」
パパとママにひろってもらって今の幸せな家庭がある僕…………これ以上何も望むことはない……そう思いながら拳を握り僕は歩き出した。
いつもうるさいエレメンタルライオンがいない今………余計に寂しさを感じていた。
とぼとぼと歩き帰路に着いた僕。
すると遠くから誰かの声が聞こえた。
「うおおおーーーーーーーーーい!レオン!!」
「えっ!?オリバー先生!!???」
オリバー先生が僕に向かい走ってきた。
そしてそのまま家まで連れていかれてしまった僕。
「はあっはあ………先生一体なんなんですか!?」
「ん?なんだお前……僕もソフィアから来てって連絡きたのだが?さあ入ろう!」
「もうなんなんですか。」
そういった僕は玄関のドア開いた。
パンパンパーン!!
突然のクラッカー!!
笑顔のアーサー君ヘンリー君とキャリーちゃん、ソフィアとエレメンタルイーグル、そしてエンポリオパパとアンナママも笑顔で僕を迎えてくれた。
「「レオン!!ハッピーバースデー!!」」
そこには皆がいた…………僕は。
「お兄ちゃん!誕生日おめでとう。」
「ソフィア………………ありがとう。」
アンナママも僕を抱きしめてくれた。
「おめでとうレオン。」
「アンナママ…………ありがとう」
そしてエンポリオパパが何かを手にしていた。
「パパ。」
「レオンおめでとう…………これは僕からの誕生日プレゼントだ………」
「ありがとうエンポリオパパ。」
僕がそういった瞬間。
エレメンタルライオンが頭の上に乗っていた。
「これからもよろしくな相棒」
「ああ。僕こそ」
こうして僕は本当の幸せを感じた誕生日になったんだ。
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