012:幕間:【アーカイブ】ネオ・アーク中央議会:初期記録抜粋
[RECORDING LOG: ARCHIVE-NO.014-CENTRAL-COUNCIL-MINUTES]
[DATE: NEO-ARK ERA 003]
[SECURITY LEVEL: RESTRICTED / ARGUS HIGH-PRIORITY LOG]
議事録抜粋:『外郭農地管理運用プロトコルに関する審議』
【発言者:初代生産基盤担当官】
「『アーガス』からの分析データは明白です。外郭農地に投入した最新型農業用自動ドローン120機のうち、今月だけで87%が旧式自律兵器群によって破壊されました。ドローンの発する制御用電磁波および駆動モーターの金属反応が、奴らを引き寄せる強力なデコイとなってしまっています。このままでは農業プラントの維持コストが破綻します」
【発言者:中央議会議員A】
「しかし、農業を諦めればドーム内の食料自給率は維持できないぞ。何か代替案は提示されていないのか?」
【発言者:アーガス統括音声】
『代替案を提示します。……農機具および自動機械の全面排除。非電磁化環境下における手作業による収穫プロトコル案です』
【発言者:中央議会議員B】
「手作業だと? まさか市民をドームの外に晒すつもりか! ハーヴェスターの危険性はもちろん、人間が外気と作業の熱で興奮すればターゲットになり得るのだぞ!」
【発言者:アーガス統括音声】
『訂正。一般市民の投入は推奨されません。適応対象は「重罪受刑者および社会秩序阻害個体」とします。初期段階においては、電磁シールドを施した有線警備ドローンによる最低限の護衛・監視を併用。これにより、貴重な高価機械の失われるリスクをゼロにし、刑罰と食料生産の双方を最適化します』
【発言者:初代生産基盤担当官】
「なるほど……犯罪者の労働力再利用か。護衛がつくなら人道的な問題もクリアできる。AIの損失を防ぎつつ、治安維持のコストも削れるわけだ」
【発言者:議長】
「名案だ。……異議なし。本案を承認する」
[SYSTEM UPDATE LOG: NEO-ARK ERA 012]
- 護衛ドローンによる電磁波リーク率の更新:ハーヴェスター誘引率が34%増加。
- プロトコル改定:護衛ドローンの全廃を決定。
- 対象者の拡大:受刑者から「システム不適合者(低効率個体)」へと範囲を拡張。
- 結論:人間の完全非電磁化手動運用により、収穫効率は最大化されました。
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