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ハーレム厳禁異世界転生 転生したら恋愛経験で強化されるチートを貰ったのでゼロから頑張ってみる  作者: オザキイチロウ
3章

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3章⑤

「ベアさんって」

「ん?」

「暇な時とかって何してるんですか?」

 とりあえず落ち着いて聞いてください。あ、今日は我が家の食事用テーブルで向かい合って座り、再び戦術について勉強しております。

そしてあれから、どうすれば好意を匂わせられるか、デートに誘ってもびっくりされない状況を作れるかについて色々と考えてみました。そう、色々と考えてみたんです。

でも俺気づきました。彼女の事、全然知りません。いやまぁそりゃハダカは知ってるんですよ?あと、へ~こんなとこにホクロあるんだ~とか。へへ。なんですが、それ以外の情報は全く頭の中にありませんでした。あるのはそうだな、料理が結構上手いとか、明るい性格してるとか割とすぐ分かることぐらい。いや、料理はすぐ分からないか?作ってもらうことなんてそうそうないか?

……なので、勉強がひと段落したタイミングでこんな感じに「お見合いか?」ってなるような質問をすることと相成りましたとさ。

「ん~?まぁ最近はバンくんとえっちすることが多いかな~」

「えッ!?あ、そ、そう、なんですね」

 しかし返ってくるのはまさかの俺!?俺とのソレ!?へ、へぇ~っ。そ、そうなんすね?

「あは。うん、そうだよ。バンくんとえっちするのはぁ――」

「ッ……」

「確かにあたしの身体の事情もあるけど、趣味でもある、かな?」

「な、なるほどッ……」

 しゅ、趣味、なんだ。た、楽しいから俺とシてるんだ。へ~っ。ふ~ん。なるほどねぇ~っ。

ま、まずい。今絶対鼻の下伸びてる。すっごく情けない顔してる。戻れ戻れ戻れ!ベアさんの前でそんなの恥ずかしいって!

ってからかってるこれ絶対!だってえっちな目でニヤニヤしながら見つめてくる!ちょっと身体くねくねして明らかに誘ってきてる!で、でも負けないぞ!今日こそは絶対負けない!だって俺、この人とデートしたいから!

「ち、ちなみに他の時とかは何してるんですか?」

「他?他は……こうやって――」

 あっチュニックのボタン外してくのもダメしかも今日は胸元を下げるんじゃなくて肩の方をずらしてらっしゃる。

ん?なんか黒い肩紐が見えるぞ?う~んなんだろうねこれ。ね。服の中に着けててどうやら胸の方に伸びてるっぽくて。あ、なんかちょっと下の方も見えてきた。へ~。中世っぽい技術力の世界だけど下着は結構凝った造りなんだな。なんかレース?っぽいものが見えるって下着だこれ絶対そうだ!

「バンくんをからかって遊んでるかな~」

「へ、へぇ~っ」

 ダメだ見るな見るな俺!奴の術中にハマるんじゃない!これじゃ何も関係が進まないじゃないか!決めたはずだろ!絶対負けないって!

落ち着け……。集中だ。呼吸を整え、熱くなった身体を冷ます。そうだ。きっと大丈夫。だって今日もいつも通り性欲への耐性を高めている。あと、あらかじめ一人でしておいた。うん。大丈夫。大丈夫だ。俺は負けない!

「って違いますっ!俺と会ってない時ってことですっ!あと、どうやって俺をからかおうか考えてる、とかもやめてくださいね!?」

 よっしゃ言えたっ!しかも先手もとれたぞ!これなら行けるだろ!

「んふ。先回りされちゃった」

「いやまたからかう気だったんですか……」

「うん」

「うんって」

 やった!なんか回避できたの久々な気がする!でも俺だってやれるんだ!どうだ!まいったか!

あと笑顔がえっちな感じじゃなくてひたすら可愛いです。にっこりしてる。なんか耐えた甲斐あるな。今後も誘惑を撥ね退けた先にこれがあるってなったら頑張れそうかも。

「ん~でもなんだろ。それじゃないってなると何してるかなぁ~」

「……え」

 ん?どうからかうか考えてるのは否定してこない。ということは会ってない時も俺の事考えてくれてるってこと?いや内容は完全には喜べないけどさ。でもうわ。うわ~。う、嬉し――

って思ったらまたえっちな表情だ!これ絶対俺が察すると思っててやってる!言葉にするのを禁止したら今度は態度で!?こりゃ強敵だ。でもダメだ耐えろ耐えろ俺。えっちに絆されてはいけないよ。返事があるまで我慢すれば勝ち我慢すれば勝ち。

「う~ん。あんまり趣味っていう趣味は無い、かも?」

「へ?そうなんですか?」

 そうして耐えていれば、意外な答えが返ってきた。正直めちゃくちゃ快活そうな見た目してるし、てっきり多趣味かと思ってたんだよね。さっきから色々誘うようなこと言ってきたのも、質問に答えたというより完全にからかうためだけかと。で、でも俺をからかうのが趣味って意外と本心だったりするのか?表情も真面目に戻ってるし。う、やっぱり嬉しい。

「うん。だって普段は基本的に鍛錬してるからさ」

「あ、そうなんですね」

「うん。そう。だってあたし、もっともっと強くなりたいんだよね。だから結構バンくんに教えるのも楽しいよ。あたしもおさらいできるからね」

「それは、良かったです。一方的に俺がお世話になってるだけかと」

「そんなことないよ。カラダのこともあるし」

 なんて思ってたらさらに意外な事実。趣味は無いにしろ何かしら遊んでると思ってたけど、ずっと鍛えてるんだ。ただよくよく考えてみれば、あんなに色々教えてくれるから不思議じゃない。そりゃ普段から相当努力してるよね。

あと、彼女の事を信じていなかったわけじゃないけど、他の男の影が無いっぽくて安心した俺が居る。って信じる信じないってなんだよ。思わずそんな言葉が出てきたけど俺と彼女が付き合ってるわけじゃないし、彼女の特性の事もあるし、別に居てもおかしくないだろ。あと安心するってのもなんだよ~っ!これもなんか違う気する!

そんな風に自戒しつつもやっぱり思ってもみない反応だったので、好きな相手ということもあり興味が湧いてさらに質問が出てくる。

「……ちなみに、強くなりたいのってなんでかって聞いても大丈夫ですか?」

「あ~。う~ん。まぁいいか。恥ずかしいからあんまり他の人には言わないでね?」

「は、はいっ」

 お。彼女からの信頼を感じます。嬉しい。

「あたしね、テトラの事がすっごく大事なの」

「へ」

 ん?なんか雰囲気が変わったぞ。

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