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先生と禁断の恋、始めません。  作者: 五月雨恋
高校2年2学期

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19/50

第19話 三山先生目撃談

 今は絶賛・冬休み期間である。

 ちょこちょこミカたちと遊びに出かけつつ、基本的には家でぬくぬくと過ごしていた。


 ……のだが。


 クラスのグループLIMEが、連日のように鳴り響く。


三山先生(ミヤマン)がスーパーにいた』

『先生と駅で会ったからジュース奢ってもらった!』


 いろんなところで三山先生が目撃されていた。

 目撃どころか――


三山先生(ミヤマン)チームとフットサル対決した!』

『なんで!?』

『先生が友達とコート来てたから試合してもらった!』


 ……みたいな報告まで流れてくる。


 クラス全員に共有される、三山先生との隠し撮りやツーショット。

 ミカはまた腕組んで写っているし。……ていうかそれ、私も昨日行ったショッピングモールじゃん。


 ――と気づいた瞬間、ハッとしてしまった。


 まさか私は、三山先生(あのバカ)に会いたいのか?

 毎日のように進路指導室へ通ったせいで、日課みたいになってるだけ……だよね?


 うーん、とコタツの中で頭を悩ませること数十分。

 私はモソモソと楽園(コタツ)から這い出し、先生の目撃情報が多いというスーパーへ向かうことにした。


 * * *


「なんでぇ?!」

「いや、なんでだろう?」


 スーパーに着いて早々、ミカに出会った。


「今日は当たりの日かも!葉月に会えたし!」

「一昨日も会ったけどね」


 二人それぞれカゴを手に、並んで歩き出す。


「てか、なんでわざわざこっちのスーパーまで来たの?」

「気分転換かなぁ。あと、魚が新鮮だってママが言ってたし、パパの晩酌用にお刺身でも買って帰ろうかなって」

「美人で優しい娘を持って、パパさんは幸せ者だねぇ」

「刺身代はパパのお財布から出てるけどね」


 他愛もない話をしながら店内を見て回ったが、あのヒョロっとした癖毛男子に会うことはなかった。


「そういえば、三山先生もこの辺なんだっけ?」

「うん。夕方とか閉店間際によく見るよー。ほとんど毎日自炊だって。凄いよね?」

「見た目的にしてそうだから、意外ではないけど」

「たしかに!」


 そうして店内をもう一周したあと。

 私は刺身の盛り合わせと、三山先生がいつも買っているというヨーグルトを――

 ミカにそそのかされて買い物カゴへ入れた。


 * * *


 その日の夜。晩酌中のパパの向かいで私はヨーグルトを食べつつ考えた。

 

 あとほんの数日で冬休みは終わる。

 そうすれば嫌でも三山先生に会う事になる。

 

 ……なんだけど。クラスのグループLIMEの三山目撃の話題で溢れてる。

 というか私だけ会ってなくない? なんで皆会ってんの? あっちこっちで歩きすぎじゃない?

 

「教師って冬休みは暇なのかな……?」

「三が日過ぎたら学校行ってるんじゃないか?公務員なんだし」


 ふいに漏れた私の言葉に、お刺身をビールで流し込んだパパが反応した。


「え、休みじゃないの?」

「休もうと思えば休めるけど、基本的には出てきてると思うぞ?」


 学校に行けば会えるのかな?

 パパはその後、有休や教員の勤務体系の話を分かりやすく解説してくれたけど、右から左にしっかりと聞き流してしまった。

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