タイラント帝国でのクーデター開始では
クーデター開始!!
前書き担当 レックス・T・タイラント
部下たちにソエル・パールを実験場へと運ぶよう指示をした後、皇帝ティランティスは、いつものように自室にて書類の整理をしていた。
その書類には、ティランティスがこれから行おうとしている実験のことについての計画書のような事を記入している。
巨大なカプセルのようなもののイラストに、文字か数字か分からないような記号らしき物がごちゃごちゃとしており、常人や実験に関わりのない一般人には到底理解できるようなものでは無い。
その中の1つの資料を手にした時、ティランティスの部屋に慌ただしいノックが鳴り響く。
「む?...どうした」
ティランティスの返事を聞いてから扉を開けた兵士は息が上がっており、溢れ出す汗から予想される事はよい知らせでは無いということだ。
「失礼します!皇帝ティランティス様!!先程、このタイラント帝国でクーデターを始めると言い出した者が現れましたーっ!!」
「ふむ、クーデターか...で、その数は?」
クーデターという言葉を聞いても変わった様子を見せない皇帝ティランティスに戸惑う兵士だったが、これが皇帝の態度だと感じ、答える。
「正確には分かりませんが、100人以上はいるでしょう!!」
「100か...大した数では無いが、増えてきたら厄介だな。よし向かい撃て、防衛部隊、城内の兵士たちを派遣し早急に殲滅しろ」
「は、はい!承知しました!!では、失礼しました!!」
大きな声を上げて部屋から出ていくのを確認し、ティランティスは実験の書類を手に取り、机でそれらの書類を束ねる。
「では、実験場へと向かおうか。」
・
フード付きのロングコートを身にまとった者たちがタイラント帝国の城へ向かって進んでいる。
その中の先頭にいる唯一フードを深く被った人物が右腕を突き出して声を張り上げる!
「何の罪もない他国を襲い利用する。これが今のタイラント帝国だ!!これが本当に正しいことなのだろうか!?いや、違う!!繁栄のためと言ってもこれは間違っている!!本当の正義を求めるために、我々は戦う!!」
クーデターの主犯とも思える者の一言はタイラント帝国中に響く。
その一言はこれから共に戦う仲間たちの士気を向上させるのに良い効果をもたらした。
「「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおーーー!!!!!!」」
それぞれ、腹の奥から雄叫びを上げる!!
リーダーは周囲を見回し、よい雰囲気になっているのを確認する。
と、兵士の集団がやって来ているのが視界に入り、クーデター側に緊張が走る。
兵士たちは日頃訓練されているのか、ピッタリと揃った行進をしている。
それが更に緊張を強める。
無意識の内にその息の揃った行進を見つめてしまう。
鎧による武装をしているため、金属と金属がぶつかり合う特有の音が耳を刺激する。
この武装から皇帝ティランティスの答えをクーデター側は読み取ったのだ。
「皇帝ティランティス様は、殲滅しろと仰られました!!つまり、向かい、撃ぅぅぅぅつ!!!!!」
兵士側の中の一人から放たれたそれは戦争開始の合図だった!
その叫び声と同時に兵士たちが剣やら槍やらといった武器を持ち、突撃を開始した!!
「な!住民の避難がまだ...」
「リーダー、ここは俺らが引き受けよう。」
声がした方へ振り向くと、地下土木工場の監督だった。
「しかし、あの兵士の数を...」
「リーダーたちは、まず住民の避難を!俺ら、腕っぷしには自信があるんで」
「...分かった!あの兵士たちを任せる!!仲間たちに強化魔法を頼む」
「了〜解っ!!しましたー!!『魔法・全能力値向上』ーーーッッッ!!!」
私はこの場を仲間たちに任して、ニュルギュルングとマーディを連れて住民の避難へと向かう。
「さぁ、地下で鍛えられた筋力、今こそ見せるぞお前らぁぁーーーッッッ!!!!!」
後ろから聞こえてくる監督の気合いの入った雄叫びにより、兵士たちと戦い始めたのを理解する。
両方とも、この国の仲間だ。
願うことならばどちらも傷ついて欲しくは無い。
しかし、それはこの戦いを起こした本人が思ってはいけない感情である。
元凶は私。
ならば、早く父の元へ向かい、終わらせなければならないのだ。
「...レックス皇子、住民の避難の件ですが一体どちらに避難の指示を出すおつもりなのですか?」
「地下土木工場か、この帝国の外か...他にいい所はあるか?」
「むー、これぇ!!...って言うのは無いですねぇはい!」
「ならば、地下...」
『そこまでだ!!』
今の声は、マーディでもニュルギュルングでもない。
目の前にいる巨大な機械から発せられたエコーのかかった声だ。
そう、目の前には何体ものロボットがいたのだ。
3~5mほどの人型のロボットで、色は白と青をベースとしたものだ。
『テメェらのクーデターもここまでだ!!このランバーナと!!』
『リンバーナと』
『『機械新鋭戦略殲滅部隊及び機械新鋭戦力撲滅部隊が相手だ!!!』』
うわぁ、長い。
いや、名前もそうだが、まるで壁のように横にズラリと並べられたら威圧感がある。
しかし、住民の避難を優先しなければならない。
「すまないが、そこをどいてくれ!まず、住民を避難するのが優先事項だろ!?」
『住民を避難だと?...なぁリンバーナ、こいつ正しいこと言ってね?』
『それがまことならば、正し...』
『あー!!わかったぞ!!嘘だな!!嘘だろ!?俺は嘘が大っっっ嫌いなんだ!!ゆるさないぞー!!うそつきやがってぇえ!!!』
「嘘じゃな..」
『うるさいうるさい!!テメェらを叩き潰してつぶすんだ!!』
「ランバーナって、こんなやつだったんだな...」
「....ここはやるしかありませんね」
「ンンン!!!久々にっ!!腕がなりますなぁぁぁあ!!!」
相変わらずのハイテンションなニュルギュルングを気にすることなく、リンバーナはエコーのかかった声を上げる。
『殲滅部隊、撲滅部隊、出動!!』
最近、仕事が忙しくって更新が遅れました!!
いやぁ、焼き鳥も社会人ですよ、ついに!!
次回、ロボット部隊との戦いとなるでしょう!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




