救助隊とヒィジムでは
よし!じゃいくか!
前書き担当 ウル・ファントム
「よーし、それじゃあヒィジム国へと向かおうか!」
俺の声に救助隊のみなさんが反応を示して、列になって行動を開始する。
来た時と同じようにヒィジム国までの道を馬車で進むため、馬車の中ではゆったりとした時間が流れる。
俺達が馬車に乗って移動している時、救助隊のみなさんは、救助道具と共に荷台に乗る人と、その手引き車を引っ張る人とで別れて交代しながら移動している。
その様子を見てアリア姐さんが口を開く。
「救助隊のみんなが歩くのなら私も歩こう」
「国民でもねぇのに、俺たちの国、スィーハ国のために頑張ってくれたんだから、気にすんな!」
「し、しかし...」
その救助隊のうちの誰か___低めの声から想像するに男だろう___がアリア姐さんの言葉に反応を見せるが、アリア姐さんは納得ができていないようで口が言葉を発するために動こうとしている。
その様子を見たラフィーヌが口を開く。
「アリア、気持ちはわからないこともないけれど、もういい加減に彼らに甘えましょう。」
「逆に救助隊の人が困っているですよ~」
今、ラフィーヌが『もういい加減』と言った。
そう実はこのアリア姐さんと救助隊のやり取りはもう何回も繰り返されているのだ。
「うぅ。迷惑なってしまっているのなら...すまない。」
どうやら、ようやくアリア姐さんが諦めたようだ。
さて、何か話のネタでもだしますか。
「そう言えば、アリア姐さんのランクっていくつなんだ?」
「ん?私か?私はSSRだな。ほらっ」
アリア姐さんが見せたジョブカードには確かにSSRと書かれていた。
いや、うん。
確かに調査隊隊長ってだけで凄えと思っていたけど、SSとは!!
たむちゃんやラフィーヌよりも高いってわけか。
「えぇ!?アリア結構ランク高かったのね!!」
「ま、まぁ、私も長くやっているからな\\\」
「すごいですよ~!」
お、アリア姐さんが顔を赤くしている!!
こう見ると、アリア姐さん。
普通に可愛いな!!
・・・っと、何やら視線を感じたので俺はその視線の先を見ると、その先にジム王子がいるぞ!!
何事かと思い、問いかけてみることにする。
「ん?ジム王子。どうかしたのかい?」
「いや、君たちって、とても強いパーティなんだね!」
ほほう!ようやくジム王子も『月狼特殊部隊リバースヴァレッツ』の強さ、美しさ、素晴らしさ、英雄の風格、破格なスペック、チームワーク、かっこよさについて気づいたか!
俺は、瞳と眉毛の距離をできるだけ近づけさせてイケボを作って口を開く。
「あぁ、その通りだ!俺たち『月狼特殊部隊リバースヴァレッツ』は圧倒的でかつ、最高級の可能性を秘めている!!」
「おお!!それで、みんなのランクはどれくらいなの?」
ん!
それは、まずい!
それは、まずい!!
俺はARで、みんなはSR以上!
明らかに、俺のスペックが低いということがバレてしまう!!
俺がリーダーだというのに弱いと言うのは質が悪い!
・・・よし。
話をそら・・
「あたしとたむはSRよ!」
「ラフィーヌさんSRだったのか!!すごいね!!」
「え!?う、うん?ありがと」
「わ、私もSRですよ・・・」
オイオイオイ、わかるわアイツ。
明らかにラフィーヌを狙ってますわぁ
「あ、ウルさんのランクは?」
ちっ
ラフィーヌのを聞いたんだからそれで満足しとけよ・・・
「え、えーと俺のランクは・・・」
「見えてきたぞ!ヒィジム国だ!!」
瞬間!!
俺の言葉を遮るかのように放たれたその言葉は、救助隊からの言葉だった。
んんんん~!!
助かりますなあ!!
「おっっっっっっと、もうついちまったようだ!!ヒィジム国のみんなが待ってんだ!!行くぞ!」
「う、うん!」
「さて、救助活動と行きましょうか」
「な、何これ・・・」
俺たちは馬車から降りてまず、始めに抱いた感情は「不自然」だということ。
確かにヒィジムはタイラント帝国の攻撃を受けて大ダメージを受けていた。
しかし、それでも少しずつみんなで修復してきていた。
そのはずだったのだが、眼の前に広がる光景は修復どころか、より荒らされた跡となっていたのだ。
このヒィジムの現在を見て、修復途中を見ていない救助隊には、タイラント帝国によるものだと思い誰かが叫ぶ。
「タイラント帝国の攻撃を受けたと聞いたが、ここまで被害が大きかったのか!!」
「い、いや!違う!!」
「ーーッ!?」
急に声を張り上げたのは、なんとジム王子だった!
そして、ジム王子は続ける。
「確かにタイラント帝国によって、大きな被害は受けた・・・でも、少しずつ修復してきてたのに!!」
「・・・あぁ、ジム王子のいうとおりだ。俺たちも救助をしていて僅かでも良くしようとしていた。しかし、これはまるで更に攻められたみたいじゃないか。」
「ウル!レンヤは!?レンヤ・サンナイトに聞けば何か分かるんじゃないか!?」
「そうですよ~!!レンヤがヒィジムに居るのですから聞いてみるですよ!!」
「あぁ、そうだな!まずはレンヤから聞いてみるか。救助隊のみんなもついてきてくれ!」
俺の言葉に対し、口々に「わかった!」「もちろん!」などといった了解の意思を示した。
俺たちが出かけている間に何が・・・
ウルたちがいない間に一体何が!?
それは、次回です!
では、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




