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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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スィーハ国でのクエスト達成では

さぁ、クエスト達成報告だ!!


前書き担当 ウル・ファントム

俺たち『月狼特殊部隊リバースヴァレッツ』プラスジム王子は、レンヤに言われた通りにスィーハ国のギルドへと到着していた。一応、受けていたクエストの内容も1通り出来ているので文句は言われないハズだ。

プテラノスライサーを討伐したし。

大量発生したプテラノスライサーは赤黒いオーラから逃げてきたって理由だし。

受け付けに着いた俺達はそれぞれジョブカードを見せる。これが討伐系クエストのクエストクリアの報告のようなものだ。

そう言えばジム王子くんはカード持ってなかったねぇ...この場合、カウントされないのかな?

されないのなら、まさにポンコツの極みなんだよなぁ。


「クエストを達成おめでとうございます!!お疲れ様でした!!こちらが報酬金になります!」


俺達が見せたジョブカードを真剣な眼差しで確認をした後、受け付けの女性は営業用スマイルで袋に入ったものを差し出す。

それを何のためらいもなく、堂々と受け取る。

俺が受け取ったのを見てからラフィーヌが思い出したかのように受け付けの女性にへと話しかける。


「そう言えば、プテラノスライサーの調査の結果の事について何だけど...」

「あ、その事でしたら、私の方からお伝えしておきましょうか?」

「ええ!そうしてもらうと助かるわ!!」

「承知しました。では、メモを取りますので少々お待ちください。」


受け付けの人はどこからかメモと羽ペンを取り出した。その時間は1秒にも満たない。

本当に少々だった!!


「お待たせしました。では、そのプテラノスライサーの調査の報告などをお願いします。」

「ここは、私が説明しよう。プテラノスライサーはどうやら、赤黒いオーラを宿したモンスターから逃げてきたらしいんだ。」

「赤黒いオーラですか。少し前から急に発見され始めたっていうあの...」

「その通りだ。他にも...」


アリア姐さんは、プテラノスライサーの事、赤黒いオーラがウィルスのようなものである事、グリフォンに出会った事についての説明を始めた。

受け付けはそのアリアの口から出る単語を復唱したり、聞き直したりという相槌を打ちながらメモを取っている。

2人ともとても真剣な表情による会話であることから、重要な内容の事だと言うのを改めて確認できる。

だと言うのに、このジム王子の目線は一直線にラフィーヌを向いている。この何でも思い通りでわがまま放題の甘ちゃんポンコツ王子には、どういう状況なのか理解出来ていないようだな!!

...と、どうやら1通り説明終わったようで、受け付けの集中してた顔に営業用スマイルが浮かんだ。


「なるほど...ではっ、スィーハ王に伝えて起きますね!!」

「あぁ、よろしく頼む!!」

「では、救助隊をヒィジム国に派遣する準備を致しますので、スィーハ国の外にてお待ちください!!」


俺たちは受け付けに感謝を告げ、ゆっくりとギルドから出る。

そのギルドの扉が開くと同時に賞賛の声が次々と上がった。


「おおーー!!」「あれが、ウル・ファントムか!!」「プテラノスライサーを簡単に倒したらしいな!!」


その息の上がった声から、心の底から喜びが溢れているのを理解できる。

俺は恥ずかしい気持ちが心の底から生まれるのを理解してしまう。嬉しさによる恥ずかしさではなく、正直、大した事をしてないような罪悪感にも似た感情からである。

クエスト出発前は堂々と歩いていたウル・ファントムですが、完了後は恥ずかしくて肩身が狭いウル・ファントムです。

仲間たちを見てみると、アリア姐さんは普通に歩いていたり、ラフィーヌはむしろ頑張って胸を張っていたりして尊敬する気持ちになるぜ。

ラフィーヌは逆に尊敬って感じだな。

たむちゃんはやはり恥ずかしそうにしていた。これは、褒め称えられていることに対するシンプルな気持ちで罪悪感は無いようである。

あ、そー言えばジム王子は....ん?

少し俯いているって所か。

...少し、心の声が厳し過ぎたかな。

伝わってないだろうと思うけど、もう少し優しくしようかな。


「見るですよー!!ウル!!」


たむちゃんの叫びに気付き、俺達は指差す方へと振り向く。

すると、そこにはとても大きな物を遊ぶための手引き車...荷台のような物が、いくつもあり、その周りにとてもガタイの良くて筋肉量の凄い力自慢の男たちが集まっている。

ひとつの手引き車に5~7人と言ったところか。

後ろ側を見ると、女性も何人かいる。その服装を見るからに男たちのような力による救助ではなく、サポートを中心とした救助であると予想できる。

その有志たちの姿を見て、王子が口を開く。


「凄い...!!」


さぁ、次回は、ようやくヒィジムに救助が!!


ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

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