プテラノスライサーとの戦いの中では
数が多いわね!!
前書き担当 ラフィーヌ
もう既に何匹も倒しているはずなのに、そのプテラノスライサーの数は減ることなく次から次へと増えている。
見上げるとその空全てがその巨大な翼竜によって支配されているのだ。
一匹いっぴきを撃ち落としていたのでは拉致があかないと、短気なラフィーヌは考え、懐から二つの小さなキューブのようなものを空中に投げる。
「まとめて行くわよ!!『錬金術・変形・自動回転式機関銃』!!」
投げられたそれは、カタカタともガチャガチャとも言えるメカニックな音を上げて、文字通り『変形』を始める。
銃口が6つほどある武器となり、それが2丁ある。
つまり、12もの銃口がラフィーヌの両肩の近くで浮遊しているのだ。
そして、その銃口全てが高速に回転を始めながら弾丸を撃ち出す!!
放たれた弾丸は見事プテラノスライサーを次々と貫いていく!!
本来、ガトリング砲はその強力な破壊力と引き換えに所持者に圧倒的な振動を与える。
生半端な身体では、耐えきれる事が出来ないだろう。
特にラフィーヌのような小さな少女では。
しかし、そんな小さな少女でも難なく撃ち出す事が出来ているのは、機関銃と間があるためだ。
そのために浮遊させているのだ。
「流石ですよ〜ラフィーヌ!!」
「これなら、すぐに終わりそうね!!」
「ラフィーヌさん...カッコイイ!!」
ジムはラフィーヌの後ろにいるため、特にその機関銃の破壊力を目の当たりにしている!!
終わることがなく次々と射出されていく弾丸。
まさに無双状態!!
...しかし、その見惚れている時間を狙わないほど、プテラノスライサーは愚かでは無かった!
『ーーーーッッッッギュオォォォォォォ!!!』
甲高い声を上げて、ラフィーヌの視界外から...ラフィーヌの死界からプテラノスライサーが襲いかかってきたのだ!!
爪を上げて!!
「しまっ!!!」
そのことに気づいたのはジム王子だった!
しかし、時すでに遅く、その鋭い鉤爪の付いた足に掴まれた後だった!!
「何!?」
ラフィーヌは後ろからしたジム王子の声に反応し振り向く。
すると、ジム王子はプテラノスライサーによって鷲掴みにされて宙に浮いていたのだ!!
「うわっ!?やめろ!!離してくれ!!」
「大丈夫ですよ〜!!私が魔法で...」
「ダメよ!たむ!!今、魔法を使うとジム王子にも当たってしまうわ!!」
ルシュタムの言葉を遮ったのはラフィーヌだった!
確かに、ルシュタムの魔法を使えばジム王子にも伝わってダメージを与えてしまう。
そのラフィーヌの言葉をどのように取ったのかジム王子は顔を赤らめて、口ごもる。
「え..ラフィーヌさんが僕のためを想って...!!」
「でも、どうすればいいですよ〜!?」
「私のこの銃でも当たってしまうし...」
瞬間、自分を心配してくれている2人を見て、ジムは自分が何のためにここに来たのかを思い出す!!
いつも、自分に優しかった父。
いつか、この父のために...
この国のために頑張れる日が来ることを待っていた...
そしてようやく日頃の恩返しのチャンスが来たというのに、自分は...!!
「自分の身は自分で守るよ!!」
ジム王はラフィーヌから貰ったスナイパーライフルを構え...
『....ーーーーッッッッグヴェェェェェェエエエ!!!!』
ジムの決意を決めた瞬間に、この空に強大な声が響き渡る!!
それは人間の声では無く、モンスターのものだと誰もが理解する。
月狼特殊部隊リバースヴァレッツ、ジム王子、プテラノスライサーまでもが驚愕する!!
その姿からは、ライオンなような力強さを感じる。
しかし!!頭部は鷲でとても大きな翼を持っている!!
誰かがその姿を見てつぶやく。
「グリフォンだ...」
おっと!!
グリフォンがやって来ました!!
次回、グリフォンと戦闘か!?
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




