第1回パーティ会議では
明けましておめでとうございます!!
前書き担当 ゲ砂焼き鳥
部屋の中には、中央に大きなテーブルがあり、その隣に向かい合うかのように4つのソファーが置かれている。
4つのソファーの内、手前のソファーと奥のソファーは開けられている。埋まっているソファーは、左にはアリア姐さん、右にはたむちゃんが座っている。
そして、ラフィーヌはゆっくりと歩き始め、その空いている奥のソファーへと腰を落とし、その様子を見てもなお動かなかった俺を見て、眉をひそめ口を開く。
「なにをボケーッとしているの?早く扉を閉めて座りなさい」
「あ、ああ。そうだな...」
ラフィーヌの言われるがままにゆっくりと扉を閉めて、ソファーへと腰掛ける。
しかし、そのごく単純な動作も、今の俺にはまるで、上から押さえつけやれているかのように足取りが重く感じる。
理由?
そんなものは決まっている。
あれ?もしかして、この子俺のこと好きなんじゃね...?って思って、勝手に妄想してたら、実はその子には別に好きな人がいたという時の感覚に似ている。
希望を与えられ、それを奪われた気分だ。
もっとも、勝手に思い込んでただけなのだが...。
「じゃあ、全員集まったわけだし、始めるわよ」
絶望している俺のことなんざ気にも止めないで光の様な速さで話を始めようとラフィーヌが張り切った様子で...
ん?
始めるといったか?
「始める...?いったい、何が始まるんです?」
「そういえば、変態狼には言って無かったわね。第1回パーティ会議よ...」
今、先ほど、ラフィーヌが俺の事を変態狼といったが、今の俺にはそのことより、後の「第1回パーティ会議」という言葉についての方が気にすべき点であることを瞬時に理解する。
なぜなら、質問に答えたラフィーヌの目付きが鋭くなっている事から、真剣な話である事が予想されるからだ。
名前の『パーティ会議』という点を考えるとここに集まってきた俺たちのパーティ内だけでの会議であることがわかる。
そのままだから。
きっと、明日のクエストについての作戦立てとか、今後の俺たちの行動方法についての会議だろう。
「第1回パーティ会議っていったい何をするのですか〜?」
それだ!!
たむちゃんが俺の考えていたことの質問をこの会議の司会者的な配置にいるラフィーヌへと向ける。
その言葉を聞いた瞬間、さらにラフィーヌは眉をひそめ、1層重苦しい雰囲気を漂わせながながら、ゆっくりと口を開いた。
「あたしは気づいてしまったの...」
「ラフィーヌ、その気づいたってのは...いったい!?」
アリア姐さんも真剣な眼差しとなってラフィーヌを見つめる。
たむちゃんも!!
おいおい!!いったい、どうしたんだよ!?
気づいてしまった...だと!?
何に!?
まっ...まさか!?
俺が勘違いしてた事につ...
「あたしたち、パーティ名決めていなかったわ...」
....
ん?パーティ名?
パーティって言えば、今の俺たち...仲間の集まりの事か?
その名前?
「何を言い出すかと思えば、パーティ名?...全く、ビックリさせんなよ!!なぁ?みんな....ーーッ!?」
どうした事だろう...。
アリア姐さんも、たむちゃんも目を大きく見開いて、顔が真っ青になって、額から汗が次々と溢れ出して来ていたのだ。
まるで餌を求めるコイのように口をパクパクとさせながら...。
そして、その口から声が出てきたのだ。
「私たちは、とんでもない事を忘れていた...確かに、ラフィーヌの言う通りだ。パーティ名を決めていなかった...!!」
「どうして、こんな大切な事を忘れていたのでしょうか〜!!このままだとまずいですよ〜!!全面的にまずいですよ〜!!」
あぁ、確かにまずいな。
全く話についていけない。
パーティ名ってそんなに大事なものなのか?
うーん。
考えてみても、何も分からないから、ラフィーヌに大人しく聞いて....
いや、待てよ。
この3人の反応からするに、知ってて当然の内容である事は明白。
もし、この事について知っていないってことになると、明らかに俺の事について怪しまれる。
ここは、知ったかで話すか?
それとも、大人しく聞くか?
...よし、無言で行こう。それなら、ボロも出さずに済むし、何とかなるだろう。
「その通り、これは明らかにまずい状態よ。...そういえば、ウル。まるで既にパーティ名が決まっているかのような言い方だったわね?そのパーティ名について教えてくれる?」
はい、早速喋らせられるのですね...。
パーティ名...。
まぁ、確かにこーゆーの考えるのって楽しいっちゃ楽しいわなぁ。
よーし。
「そうだな。『漆黒の月狼』なんてどうだ?」
「え...」
この3人のうちの誰か、あるいは全員の口から漏れた言葉だった。
その短い一言が。
一瞬の一言が。
俺の心臓を貫く。
「な、何だよ!何だよ!!カッコいいじゃん!!」
「いや、変態狼さん。それは...ないわね」
「何だとー!!ならラフィーヌはどんなパーティ名何だ!!言ってみやがれってんだ!!」
俺の言葉の途中で暑くなったのかガバッと立ち上がり、目をおっきく開け、口元を緩め、声を張り上げる!!
「『HTRA365式超高速射出型ヴァレッツ』よ!!」
「...」
「どうー!?いい名前でしょ〜!?」
「俺と大差無いじゃん」
「な、何ですってー!?あんたのようなゴツゴツの中二病臭い名前と一緒にしないでくれるー!?」
うぉっ!?
勢いよく前に飛び出して来たため、俺は反射的に身体を後ろに引くのだ。その行為からそれほど考えて名前を付けたのだと予想できる。
しかし、本当に俺の『漆黒の月狼』との違いが分からない。
「ラフィーヌのも中二病っぽいぞ...?」
「な、な!!あたしの『HTRA365式超高速射出型ヴァレッツ』にはちゃんとした名前の由来があるのよ!!」
「由来あるのですか!?その名前の由来ってどんなのですか〜!?」
「えっと...そ、それは...」
ナイスたむちゃん!!
きっと無意識だろうが、いいタイミングだ!!
見てみろ!!
ラフィーヌが追い詰められているぞ!!
「その......あ、アリアは何かあるの!?」
「...ん?私か?」
「そう!アリア!!」
「私はだな...。特にこれと言ったものは無いが、『隊』とか『軍』とかのように2人以上だと分かるものがいいな」
なるほどアリア姐さんは調査隊に入ってたわけだからそういう言葉に慣れているって理由か。
また、仲間であると実感出来るっていう点でもあるし、俺もいいと思う。
「なるほど...。たむちゃんは何かあるー?」
「うーん...ウルやラフィーヌやアリアが出した名前を1つにまとめた名前がいいと思うですよ〜!!」
「おぉ!!それいいじゃん!!!みんなのを合わせるって訳だろ!?」
「はいですよ〜!!そうすればみんなで考えた名前になります〜!!」
「私もそれでいいと思う。ラフィーヌはどうだ?」
「ま、まぁ、あたしの『HTRA365式超高速射出型ヴァレッツ』の原型が残っていればいいわよ」
ラフィーヌのあの名前へのこだわりはよくは分からないが、とりあえずは一段落着いたってところか。
みんなの意見を合わせた名前...
「で?誰が混ぜる?」
「ここはリーダーのウルでいいんじゃない?」
そうだな、ラフィーヌの言う通りリーダーの...
ん!?
「え!?俺、リーダーだったの!?」
「ウルがみんなを集めているですよ〜!!」
「ウル。リーダーは君しかできないだろう」
意外と皆様からの評価高かったのですね!
よしっ!!
「じゃあ、合わせて『月狼特殊部隊リバースヴァレッツ』でどうよ!!」
今年もよろしくお願いします!!
お正月のイラストをTwitterの方で出させてもらいましたので、暇を潰したい方はぜひ!!
っと言ってもとても下手ですが...w
さて、パーティ名も決まりました!!
(すみません、名前で検索したら被ったので何度も変えさせていただきました。)
次回、いよいよクエスト開始か!?
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




