ラフィーヌの部屋に集合では
あ...!!
前書き担当 ラフィーヌ
男子用の行為場所にて、俺は現在、濡れた身体をタオルで拭き、着替えているのだがラフィーヌに言われた一言について気になっていた。
「『部屋に集合』か...」
この行為室にはウル以外は誰も居ないため、ウルの呟くような一言が小さく木霊する。
思考の限り、精一杯の頭を働かせるが、そのラフィーヌの意図は掴めないため、ウルは自分の行動とこれまでのラフィーヌの性格から考える事とする。
ラフィーヌは...何かあったら大体俺のせいにするからなぁ...。
今回のも俺に対して何か言ってくるのかな?
いや、さっき俺の言っていた事が正しかったと認めた事からその可能性は低いか?
だとすると...?
着替え終わった俺はもう脱衣場に用は無いため、手を顎に当てて考えながら、銭湯から出ることにした。
すると、俺が考え事をしていた相手が目の前に現れ、驚き、早速に声をかける
「あれ?部屋に集合って言ってなかったっけ?」
「そうよ、だからその部屋を言いに来たの。言ってなかったわよね?」
確かにそうであった。
部屋に集合とは言われたが、その場所まで言われていなかったのだ。
そのままだと、全ての部屋を確認して探すようにしなければならなかったのだ!!
危ない危ない!!
「そうだったな!で、俺は何処に行けばいい?」
「2回の部屋...203号室の私の部屋に来て!」
「え..っと、2回の203号室だな?」
「えぇ、じゃあ、私は先に行ってるから」
ラフィーヌはその一言を告げた後、中央にある2つの巨大な階段のうち、手前側の方へと上がって行った。
何やら急いで上がって行っていたため、ラフィーヌのツインテールが左右に大きく揺れていた。
「ラフィーヌの今の反応...まさか!!」
異性を自分の部屋に呼ぶ...
話し終わった後、すぐに自分の部屋に戻ろうとする...
これは!!
告白イベントじゃないですかね!?
確かに、最近ラフィーヌの様子がおかしいなぁ...って思っていたんですよ!!
何って言うか、俺がたむちゃんとか、アリア姐さんとかと仲良くしてたら視線を感じてたんだ!!
それに...ねぇ!!
ドラゴンと戦う前の時とかね!!
アリア姐さんが俺に抱きついて来た時にめっちゃ焦ってたし!!
こりゃあ来たでしよ!!
と、浮かれ気分最好調な俺を冷静にしたのが、俺の懐にあるトランシーバーだ。
不意に鳴り出したのだ!
不意をつかれたため、俺はビクッと肩を震わせたが、すぐに、いつもの冷静かつクールでカッコイイビューティフルなウルを取り戻し、いつもの声で、そう!!いつものカッコイイ声で応答するのだ。
「はい...エ...じゃなかったウルです」
『ウル、オレだ現状はどんな感じだ?』
「オレだぁ?...新手のオレオレ詐欺...ですか?」
オレオレ詐欺
オレだオレ!!ちょっとしくって事故起こしちゃってよ!!悪いけど〜万貸してくれない!?
的な感じで親の子どものフリをするっていうタチの悪い詐欺だ。
まったく、これ実は俺もあってだな。
「オレオレ〜」「あ、もしかしてウル?」「そうそうウルだよ〜」「あ?俺がウルだけど?」
ってな感じ撃退したんだ〜
今回も撃退してやるぜ!!
と。思っていたら何だか聞いたことのある声で...
『ウル...ふざけている場合じゃないぞ。レンヤだ。で、スィーハ王に頼めれたのか?』
「何だ、レンヤか〜。それが、このスィーハ国に、モンスターが大量発生したらしくて困っている様子で...だからそのモンスターを討伐してから、そっちに向かうっていう感じになると思う」
『モンスターの討伐...まぁ、たいして時間は、かからなさそうだな。わかった、また、何かあれば連絡するし、ウルも連絡してこい』
「了解〜」
俺はレンヤからの連絡を切って、ラフィーヌの部屋に集まる約束だった事を思い出したため、駆け足気味に手前の階段を登ることにする。
いや、しかし、本当に大きな宿だなぁ...。
その階段ってのも、まるで、貴族の家のように足元には赤と黄色をベースにした絨毯が敷かれており、足場が広くて、とても大きい階段だ。
お陰で登るのに一苦労ですよ...
「ふぅ、ふぅ...さてと、203号室...だな」
息が上がる程の階段を登り終えた後、俺はラフィーヌの部屋の!!
前で深呼吸を繰り返す!!
自分自身を落ち着かそうとしているのだが、この胸の高鳴りをどうしても抑え込むことが出来ない!!
心臓から脈動へ!
血液の流れを音で表す時、ドクドクッや、トックントックンなどといった一定のリズムを刻むものだろう。
しかし、今の俺の血液の流れはバックンッバックンと言ったような感じで、心臓を締め付ける。
まずいっ!!
これでは俺がラフィーヌに告白するみたいじゃないか!!
落ち着けー!!
落ち着けぇぇぇぇえ!!これ以上気を高めるなぁぁぁあ!!!
....よし!!
最後にもう人呼...
ガチャリと扉の開く音がし、中から黒髪ツインテールの赤目の少女がこちらを覗く。
何を隠そう、我が仲間の、ラフィーヌだ。
そのラフィーヌの姿を見て、俺の心臓の鼓動は一気に加速し、反射的に目をそらしてしまう。
しかし、こんな受ける側の俺がこんな状態なのだから、告白する側のラフィーヌはもっと凄い状態なのだろうと思い、ゆっくりと片目で、ラフィーヌを眺めると...
何食わぬ顔...そう、いつも通りの顔で、いつも通りのトーンで口を開く。
「遅かったわね、さ、早く入って」
「あ、あぁ...」
は、早く入って!?
早く入ってだってー!?
どういう事だ!?ラフィーヌすげぇな!!全く動じていない鉄の意思と鋼の強さを感じるぞ!!
何でだ?
何でそんな平然としていられるんだ!?
むしろ俺が変なのか!?
変なのかー!?
この世界ではこれが当たり前なのか!?告白するのに恥ずかしさをも感じないのか!?好きな人を前にして堂々としていられるのか!?
俺は出来ない!!
中学校の頃なんて、好きな人に手を振られたんだが、恥ずかしくて隠れるほどだぞ!!!
これが普通ではないのか!?
謎が多いな!!
...
しかし、そんな謎もラフィーヌの部屋に入った瞬間。
全て理解してしまったのだ。
声がする。
声が聞こえてくる。
ラフィーヌの?
いいえ、仲間たちの。
「ウル〜遅かったですよ〜!!」
「色々と、あったんじゃないのか?...女子と一緒に入った後に...」
「アリア!!な、何を言っているんですか〜!?」
知ってた...。
俺が告白されるなどと現像を抱いたのが愚かでした..。
残念でしたね、ウル君〜
さ、次回はラフィーヌの部屋にて会話をして、行ければ早速クエストへ!!
物語が進みますよー!!
正直、まだまだ終わりそうにないです!!
まだ、第1章ですからね!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




