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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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目隠しの銭湯では

目を閉じ〜なくても真っ暗☆


前書き担当 ウル・ファントム

「なるほど、俺の視界を防ぐことによってこの事件は解決ってわけか」

「そうね!その状態ならあたしたちを見ることが出来ないし」


目隠しをされた状態では何も見えなく、目の前は真っ暗だ。

この状態であれは必ず、絶対に、他人の裸は勿論....いや、そもそも何も見ることが出来ない。


「では、私は湯に戻ろうか」


アリア姐さんの声の後、ぺたぺたという音が下からなり始める。

この音は移動している際に発生する音であるため、俺は慌てて、姐さんを呼び止める。


「まっ、待ってくれアリア姐さん!!」

「ん...?どうしたんだ、ウル?」

「俺、今何も見えないんだ。この状態だと、自分が何処にいるのか分からない。」

「えーと、つまり...」

「俺をシャワーの所まで案内してくれ!!」


そうである。

この真っ暗な状態だと、シャワーの所にたどり着くのが至難の技だ。

俺は先に身体を洗ってからお風呂に入るタイプなので...と言うか、この大浴場ではそれがマナーだろう。

多分。


「確かに、その状態ではシャワーの所にたどり着けないな、少し待ってるといい」


その言葉の後に再び、ぺたぺた...という音がなり始める。

しかし、今回は遠ざかるのではなく、近づいてくる足音だ。

そして、足音が止まると、俺の右手に柔らかい感触が走り、引っ張られ足音がまたなり始める。

俺はそれに逆らうこと無く、されるがままに、ゆっくりと歩き始める。


こう、なんと言うか、視界が見えないからこそ、視界以外の神経が研ぎ澄まされている気がする。


湯気の温もり。

タイルの冷たさ。

水の滴る音。

アリア姐さんの手。


これらは、今まで以上によく伝わってくるため、普段、気づけなかった大浴場の素晴らしさを教えてくれたのだ。

足音が止まったので、ここがシャワーであるということを理解した。


「ありがとう、アリア姐さん!」


俺は素直に感謝の気持ちを伝え、手やら足やらを使って風呂いすを見つけ、ゆっくりと腰を落とす。

シャワーはどこにあるのかと、両手で探そうとしても見つけることが出来ず、宙を何回か通る。


...これは困った問題


「ウル、ほら」


アリア姐さんが不意に手を握ったかと思えば、俺に何かを渡してきたのだ。

俺は何かと思い、手探りで、大まかな形をイメージする。

筒状のような...いや、棒状のようなもので、先端に丸みがあるというか...。

その先端は、粒粒としてて...。

なるほど!

シャワーか!!

粒粒とした先端からは、湯が出てきているのが触れてみてわかる。


「ありがとうアリア姐さん!!」


俺は姐さんに感謝し、シャワーで身体全体的を濡らす...いや、流す。が正しいだろうか。

シャワーの勢いは強く、身体にザーッというように当たり心地よい。

1通り流したので、アリア姐さんにシャンプー、及び、リンスを取って貰い、髪を洗う。

もちろん、程よく泡立ててからである。

さて、髪を洗った後は.....


待てよ


この状況で身体を洗うってヤバくないか?

だって、スポンジも無ければタオルも無い!

つまり、手で洗うわけだが、その手で洗うシーンを人に見られるのってヤバいよ!!

こうなったら、アリア姐さんに頼んで、身体洗い終わるまで、みんながこっちを見ないようにしてもらおう!!


「アリア姐さん、あの...今から身体洗うわけじゃん...?」

「ん?そのようだな。どうかしたのか?ウル?」

「いや、だからさ...えーと、み..」

「なるほど!!分かったぞウル!!よぉおく分かった!!身体を洗うんだな!!この私に任せるんだ!!」


流石、アリア姐さんだ!

言わずとも俺の気持ちについて理解してくれたようだ!

これだよ!!

これこそが仲間だよ!!

言葉で言わなくても、何を頼んでいるのかが理解出来ている!!

助け合っている!!

素晴らしい!!

俺はいい仲間を持ったな...!!

最高だぜ!!


...しかし、気になる事が一つある。

足音がしないという事だ。

この大浴場のタイルを歩いていると、その水滴などにより、勝手にやむを得ず足音が生まれてしまう。

では、口で伝えたのか?

いや、それは有り得ない。

何故なら現に、俺の耳に入って来ていないからだ。


ーー!!!

ふと、俺の背中に暖かくも、柔らかい感覚が走る!!

背中越しではあるものの、プルプルプニプニの優しい感覚、その2つのマシュマロのようなものには先端があり、その先端部分のみコリッとしてそうな固みを感じる。

さらに、俺の耳にアリア姐さんの吐息が通り、俺も身体の底から暑くなってくる!!

この状況は明らかにまずい!!


「な、なっ!!アリア何をしているんですか〜!!!」

「何って、ウルの身体を洗っているだけだが?」

「何、当たり前のように言っているのよ!!アリア!!」


そう、俺はアリア姐さんに洗われているだけ...

異性に洗われているってだけでも問題であるのに、その、洗い形が...


「ウルは現在、目隠しをしているから洗いにくいだろう!?だから、私が...」

「たむ!!アリアを抑えてて!!」

「了解ですよーー!!」

「あっ!!こらっ!ルシュタム!!離すんだ!!ウルっ!!ウルゥゥウ!!!」


何だろう。

何だか、すげぇことになっちまった...

そもそも、アリア姐さんは随分と変態なのは知っていた。

真面目でカッコイイ調査隊隊長が実は重度の変態というギャップって所だろう。

いや、俺も変態だから人の事は言えないが...

ん?

いや!!俺は変態では...


「たむ!!そのまま脱衣場の所へ行って着替えて!!私も後で行くから!!」

「了解ですよラフィーヌ!!さ、行くのですよ!!アリア!!」

「ルシュタム...君も私の仲間でよきライバルだと思っていたのだが...な」

「えっ!?...と、とにかく着替えるですよ〜!!」


たむちゃんの会話が終わった後、扉が閉まる音が鳴る。


その直後!

頭から湯がかけられる!!

身体全体を通してヒリヒリとした熱が走り...


「あっっっつぅぅぅ!!!」

「これで、泡は流れたわね」

「いや、確かに流れたけども!!」

「じゃあ、私も着替えに行くから...扉が閉まる音がしてからならその目隠しを取ってもいいわよ」

「え?あ、あぁ」

「あんたの言っていた事は正しかったのね。」


ん?

あの、負けず嫌いのラフィーヌが折れた!?

ようやく、気づいたか!!


「そうだよ!!俺の言っていた事は全て本当の事だ!!だが...何故、そう分かったんだ?」

「脱衣場からここに大浴場に入る扉が2つあったからよ....混浴だったのね」

「....そうだったのか!!」


そりぁ、何て素晴ら...じゃない、けしからん所だ!!

直ちに援助活動を始めようそうしよう!!

もっと、この混浴風呂を世界に広めるといいと思う!!

さすれば、男女平等で差別も解消!!

コミュニケーション能力の向上!!

素晴らしい!!

けしからん!!


「で、ウル。お風呂から出たら、部屋に集合よ」

「え!?」


ラフィーヌはその一言を告げた後、すぐにドンッという扉の閉まる音が鳴り響く。

ふう、あまりサービス要素が無かったですね!!

さて、次回は、ラフィーヌに呼ばれウルは部屋へ!!

いったい、何の用事なのだろうか!?


ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

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