銭湯での混浴では
な、何故仲間たちがここに!?
前書き担当 ウル・ファントム
何が起こっているのか、まるで意味がわからない!!
まず、記憶を辿ってみよう。
俺は確かに、『男』と書かれていた方へと入っていった。
にも関わらず、現在、銭湯にいらっしゃるのは、女性たちでございます。
まるで意味が分からんぞ!!
あたふたと慌てている俺を見て、不意に静かになった黒髪の少女が深く息を吸う
そして...。
ありったけの声で叫ぶ!!
「やぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!この変態狼ぃぃぃ!!!エロウルフーーーッッッ!!!」
若い女子特有の甲高い声が響くと共に、俺の身体全体的に熱を持った水...つまり、この銭湯の湯、が襲いかかる!
その声の主が俺に銭湯の湯をぶっかけて来たのは明白。
それにより、湯気による微かな温もりはあるものの、基本的に冷えた身体で、急にかかってきたため、心臓がビックリした!!
そう、心臓がね!!
その湯のお陰で、俺の身体はびしょびしょだ!!
「ま、ままっ、まってくれ!!ここは男湯では無いのか!?」
「そんな言い訳が通じると思っているのですか!?ウル〜!!??」
「もう、本当にしょうがない奴だな〜ウルは。私は、ウルと一緒でもいいぞ?」
「え!?」
「アリアは黙ってて!!」
まずい、まずいぞ、これは!!
しかし、俺は本当に、『男』と書かれた方へ...
ん?
そう言えば、俺の方が先に入ったよな?
ならば、俺が間違えたのでは無いのでは?
「そう、そうだよ!!俺が先に!!男って書いてあった方に入って行ったじゃねぇか!?それなのに、お前らがいるって事は...」
「それなのに、あたしたちがいるって事は、変態狼が男湯に入るフリをしてこっちにやって来たってことになるわね!!だって、そうでしょ!?あんたが先に入っていったのに後から銭湯に入って来るなんておかしいじゃない!!」
やべっ、確かにそうだ!!
何で俺の方が先に入ったってのに、後からやって来てんだよ!?
それじゃあ、まるで故意的にこっちに来たって言われても言い返せない!!
ならば、せめてもので、ここから退出しようという意思表示を見せよう。
「入ってないと思うが、とにかく俺はここから出ることにす...ーーっっ!!!」
退出しようと後ろを振り向こうとした時、足を滑らせて、腰を床...いや、タイルにぶつける。
腰からジンジンと響くように、痺れるように苦痛が走り、ぶつけてないはずの鼻に違和感を覚える。
視界が狭くなり、目にツーンとなったと理解した頃には既に放たれていた。
くしゃみが。
そう、ラフィーヌに湯をぶっかけられたため、身体が中途半端に濡れて寒気が生じたのだ。
そんな、冤罪の!無実の罪で追い詰められている可愛そうな俺の事を心配して、アリア姐さんが口を開く
「ウル、その状態で外に出たら風邪をひいてしまうぞ?ウルも湯に浸かるといい。」
「な、何を言っているのアリア!!」
「ウルだって、わざと来たわけでは無さそうじゃないか。」
「確かに、アリアの言う通りかもしれないですよ。ウルが好き好んで女湯を覗きに来るなんて...」
ルシュタムはウルを庇おうとして言葉を並べようとするが、その脳裏に、銭湯に入る前のウルの『しっかし、混浴じゃねぇのか...』という一言が蘇り、言葉が詰まり始める。
「う、ウルがぁぁ...、女湯を覗きに来ることは...無いと...思い..ますです...多分です..。で、でも、もしかしたら...」
「たむちゃん!!信じてよーーっっ!!」
「たむや、アリアが言うなら...でも!こっちは見ないで!!と言うか、こっちに来ないで!!」
え?
いいの?
....
やったぜ!!
レディースたちと一緒に入れるなんて、こんなこと2度と無いんじゃねぇの!?
「何だか、ウルがニヤケ始めたですよ〜!!」
「ニヤケてないよ!!」
「な!やっぱり変態狼ね!!」
「違うぅぅぅぅー!!!」
「とにかく私は構わないが、ラフィーヌが見るなと言っているからな何とかしないと...そうだ!!」
アリア姐さんは何がを思いついたらしく、湯から上がり、一歩一歩と俺に近づいてくる。
不幸なことに、俺は反対側を向いて居たので、そのアリア姐さんの身体を眺めることは出来ず、水分とタイルによるぺたぺたという足音によってアリア姐さんとの大まかな距離を想像することしか出来ない。
...何を考えているんだろう。
俺は変態ではないっ!!
俺の年齢を考えると、そういう...事に興味があるのが普通なのだ!!
興味の無い方が変態なのだ!!
俺は正面に、鏡のように反射するものが無いか探し始める。
さっき、俺が入って来た扉...
頑張れば反射して、アリア姐さんが見えるかな...?
ーーッッ!!!
その扉を注視していると、視界を遮るものが現れ、それは次第に大きくなり、遂には全てを覆い隠した。
元々のそれは、白っぽかったが、現在、俺には何も見えない。
真っ暗だ。
と、後頭部付近に目や、こめかみがやや引き締められるような感覚が走る!!
そして、後ろからアリア姐さんの声がする。
「これでいいか?ラフィーヌ?」
「...えぇ、それなら見えないわね!!」
「見えないですよー!!」
その会話で確信した。
俺はタオルか何かで目を隠されていると...。
うーん!!
良いですな〜
羨ましいですな〜
さて、次回は目隠しをされた状態での混浴となります!!
ワクワクですね!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




