好調なウサギ狩り 迫る影
「オー! 凄いですミライ!」
「いやいや、それほどでも無いよ」
拍手で賞賛してくれるミーニャさんに半ば照れながら、狩ったウサギを拾って耳を紐で縛って麻袋に放り込む。
粗雑な扱いを許してください、ウサギさん。こうやってお金を稼がないと生きていけないの。
そう心の中で袋の中のウサギに謝罪すると、再び岩の上に戻る。
「ミーニャも負けてられまセン! ちょっとその辺り駆け回って探してきまス!!」
「あっ、ちょっとミーニャさん!?」
私の制止も虚しく、ミーニャさんは猛烈な走りで草原の彼方に消えていった。
はぁ……。行っちゃったものは仕方ないし、変えるときにはスマホで連絡しよう。
と、その時、視界の端をウサギが跳ねていくのが見えた。
「逃がさないわよっ!」
バシュ!
私の後ろを飛び跳ねて逃げるウサギを、右手のショートライフルで左脇越しに撃ち抜く。
またも血を噴き出しながら墜落していくウサギ。自分でやっておいて言うのも何だけど、グロいです……。
けど、そんなことを言っていたらこの世界じゃ生き残れない! ウサギさんたちには悪い気がするけど、この世界を成り立たせる大きな流れの1つとして受け止めないと。
そう自分に言い聞かせながら再びウサギを袋に詰める作業をしていると、別のウサギが目の前を飛び跳ねていた。
バシュ!
今度も狙いを外す事なく一撃で仕留める。
これでクエストの目標分のウサギが確保できた!
念のためスマホでクエスト画面を確認してみる。
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《受注クエスト》
▽野ウサギ狩り/受注可能ランクG
☆クエスト達成!!☆
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おおっ、やったぁっ!! クエスト達成! これであとは町に帰るだけだ!
じゃあ、早速ミーニャさんを探しに行かないと。ウサギちゃんと獲れたのかな?
『まぁ、こういう場合何も獲れてないのがオチだよな』
『だよねー』
お兄ちゃんの言う通り、きっとミーニャさん獲れて無いよね。別れてからそんな時間も経ってないし。
そんな不遇なミーニャさんを迎えに行こうと、私は足を踏み──出せなかった。
"シュオオオオォォォォォッ!!"
甲高い叫び声が聞こえたかと思うと、目の前に巨大な影が姿を現した。
細長い胴体、形容し難い爬虫類独特の眼、口から突き出た鋭い牙。
それらの条件は、私達兄妹にある1種類の生物を想像させた。
「『ジャイアント……スネーク……!!』」
次回、久し振りのバトル回です!!




