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芽生える希望
優は神が言っていることを理解するのに、時間がかかった。
「俺は死んだのか?」
「正確には死んではおらぬがそうとも言える。だがのう、お主次第にはなるが、あの娘にもう一度会うことは可能じゃ。」
優は自分が死んだことなど、どうでもよくなった。
真奈に会えるなら、もう一度会えるなら何でもよかった。
「本当か?早く会わせてくれ!」
神は首を横に振る。
「ここにはおらんよ。あの娘はすでにお主たちのいた世界とは別の世界に転生しておる。カタリナ王国の王女としてな。」
「転生、、、あいつが王女?、、あはは、笑うしかないな。そこに俺も転生できるのか?その世界に」
優は笑いながら、神を見る。
「お主が了承すれば、そうするつもりじゃった。言っておくが、その世界はお主がいたような平和な世界ではない。剣に魔法、魔物となんでもアリの世界じゃ。それでもお主は転生することを望むか?」
神は真剣な表情で優に問いかける。
「あいつにもう一度会えるのなら、なんだっていい。それに、剣に魔法だって?うってつけじゃないか!誰よりも強くなってあいつを今度こそ守る。子供の頃、憧れていた英雄になる!」
優は子供以来、口にすることのなかった夢を、
英雄になることを文字通り、神に誓った。




