Episodio 31 幸ノ式 〜時を動かす賢者 再び蘇り
誠にとまにちは。申し訳ございません。あけましておめでとうございます。
先日投稿日を見たところ、なんと2016年 05月20日で驚きです。8ヶ月です。本当に申し訳ありません。
それに重なるように今年は○○三年生で受験...更にペースが崩れてしまう...
これだけ時間がかかっていても文章力はお察しです。本編どうぞ。
※小説を読む時は、部屋を明るくして、画面に近づきすぎないようにしてね
「カミュ!!タービン!!目を覚まして!!」
いくら、アイシルが、メイプルが、パスラーが声をかけても、2人共に、起きる事は、なかった。
「ねぇ...誰か...死者蘇生術使えないの...?ねぇ、パスラー...!!」
「無理よ、確かに私は使えるけど、これはただの『死』じゃないの。並大抵以上の魔法でも蘇生する事はほぼ不可能な死なのよ」
生命エネルギーを奪い取って死に至らしめる方法は最上級魔法でも治癒は難しい。仮に命を吹き返したとしてもすぐに倒れてしまうか、体に重い障害を残す。
流石のパスラーでも、最上級魔法を使うことはできないらしい。使えるのはゲームの世界でも数名だそうだ。
つまり、ここで2人を蘇生するのは、不可能だった。
しかし、現実から目を背けてはいけない。
メートさんは言っていたのだ。「対象者を殺した者を仕留めれば対象者は復活する」と。
三人は2人を亡くしたショックを払いきれぬまま歩き出した。
リーダーを失った私たちはただ何も考えず歩く...いや、さまよう事しか出来なかった。
「ねぇ、私たち、どうするの?」
パスラーが第一声を発する。
「そんなこと知らないわよ...ファニシリルさんは鬱で寝込んじゃったし」
と、アイシル。
人外は、体が強い代わりに精神が弱いのである。
「この子も連れてるんだし、どうするべきか...」
そう、フナンちゃんが着いてきているのである。下手に危険な事は出来ない。
フナンちゃんに「カミュさんとタービンさんは?」と聞かれるが、本当のことを言えるはずがなく、「今はちょっと別行動中なのよ」と言ってその場をしのいでいる。しかし、それももう限界だ。毎日のように、「いつ帰ってくるの」「いつ合流するの」と質問攻めに合っている。
カミュ達が殺されてから早くも7ヶ月が経っている。
しかしなんだろう、『無意識』でさまよい続けたからか、あるいは悪意を持った誰かの仕業なのか、
、、、、、、、、、、、、、
時間が止まっていたかのようだった。
季節も、まだ春のままになっている。だが、一つ疑問がある。それは、
周りの人間は、止まっては居なかったのだ。皆、普段通り、何の疑問も持たずに生活していたのだ。
だが何故だろうか、昨日そこの八百屋で同じ少女がりんごとパイナップル、武器屋でペンを2本買っていたのだが、次そこを通りかかった時も、同じ時間帯に、同じ順番で、武器屋でペンを買い、八百屋でパイナップル、りんごを買い、また武器屋に戻りペンを買っていた。
それだけなら、ただ謎の不思議なペンを大量に作っているだけなのかもしれないが、その少女だけではない。他の老若男女も、店員も、何もかも、ずっと同じ事を繰り返しているようなのだ。
思えば、私たちはずっと寝ずにここらあたりをグルグルしていたかもしれない...
この怪しい事象について最初に口に出したのは、アイシルだった。
「おかしいわこの街...カミュたちと離れてからずっと春、街の人はずっと同じことを繰り返して、まるで時間が1日でリセットされているような...」
「あらあら、気づいてしまったのですね?」
「だ、誰!?」
メイプルがパーニャソードを構えるが、その声の先には何の変哲もない一人の少女が居た。
「おや?すっかり見知っている気でしたけど...記憶にありませんか」
「ま、まさか...あの『ガルシアアーミーの時間を操る者を倒して欲しい』とカミュに依頼した...」
アイシルがそういうと、2人も納得した顔になった。
彼女はルリナ。ガルシアアーミーの四人目賢者で、時間を操り、止めたり速めたりする能力を持つ。
「そう...時間をリセットしているのは...私だったのです!!」
ルリナが叫ぶと、辺りの景色が灰色に染まる。
「...別時空間だわ」
「そう...ここは同じ世界線だけど時間軸は別の空間。別時空間内に居る者から見れば例えやすい言葉では...時間が止まっている状態、ですね」
「...何の為にそんなことをしている?」
アイシルが問う。
「何の為って、そりゃあ、『時間が進む事が不都合となる』だけ。それ以上でもそれ以下でもございません」
「その『不都合となる』訳を聞いているのよ」
「...簡単でしょう?ここは勇者村ですから、ガルシアアーミーのボス、セシダリア様が完全復活するまで勇者の成長を止めているだけです」
驚くほど簡単な理由に、アイシル達は更に警戒する。
「おっと、そんなに警戒しないでくださいよ、私があなた方を別時空間へ移したのは、ただ『ヒント』を与えに来ただけですから」
ルリナがニヤリと笑う。その顔はどこか胡散臭い妖怪のような雰囲気が漂う。
「...その、ヒントってのは?」
「おっと、せっかちさんですねぇ...。あなた方なら、少し考えれば今どうすればいいかは分かるはずですよ」
三人が、顔を見合わせ、頷く。
「...いざ、勝負!」
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Episodio 31 幸ノ式 END
次回話にご期待ください




