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第6話:他の学科と授業!?

 とある日のホームルーム。

 

「えぇ、今日は他の学科との交流授業だ。冒険者志望のやつほど真剣に受けろ」

 

 ――冒険者――

 

 ギルドで登録した者のみ名乗ることができるもの。昔は多くの人が冒険者になったが、魔物は強く、すぐ倒され死ぬ者もいたという。

 

 最近は冒険者になるために必ず学園を卒業する必要がある。死者がこれ以上でないようにと人類の判断だ。

 

「せんせー、どの学科と交流するんですか?」

 

「今日は剣術科とだな。威力もあるが俊敏性も兼ね備えたバランス型。斧には威力で負けるがな」

 

「ありがとうございます」

 

「冒険者志望の人じゃなくても他の学科については触れておけ。どんな状況でも対応するために」

 

「「「は〜い」」」

 

 ホームルームが終わると私は真っ先にマリーのもとに向かった。

 

「ねぇ、剣術科の首席って知ってる?」

 

「知るわけないでしょ。今の時代魔法が主流、物理なんてほとんどいないわ」

 

「そうなの!?」

 

「普通に魔法のほうが圧倒的に強いからよ。魔術科以外に通う人は魔力がない人だけよ」

 

「てことは私たちは選ばれし者なんだね!」

 

 誇るように話した。マリーもそれに同感したのかツッコミはしなかった。

 

 ――本当は例外もいるって伝えたいけどなんか興味持ちそうだしやめておくわ……

 

「交流は午後からよ。午前は剣術について『少し』知ることらしいわ」

 

「この学園はその『少し』が長いよ……」

 

「それより放課後戦わない? 次は勝つから」

 

「また!? もう仕方ないな〜」

 

「言ったわね? 取り消し不可だから覚悟しなさい」

 

「こっちだって! 今度こそ勝つから!」

 

 その会話は日常になりつつあった。


 今日まで私とマリーは十回以上戦っており、全て私のの勝利で終わっている。

 

 クラスメイトは『今度こそ勝つから』という言葉に違和感を覚えたが気にしなかった。

 

 午前の授業は順調に進んだ。あの『少し』は一体何だったのだろうか、普通に習う以上のことを覚えさせられてみんなぐったりしていた。

 

「マリー助けて……動けない……」

 

「弱いわね。本当に首席?基礎体力がなってないじゃない」

 

「だってきついじゃん……」

 

「マリー! シャルルー! 食堂行こー!」

 

「ほら行くわよ」

 

「はーい……」

 

 マリーとリリア、そして最近加わったマロン、ルイと一緒に食堂に向かう。

 

 ルイからは未だに警戒の視線がくるが少し柔らかくなっていた。

 

「てか今日剣術科と交流なんでしょ?ウチ魔術科の人以外知らないんだけど」

 

「同じくよ。別に知らなくても……と思ったけど、少しは知るべきだと感じたわ」

 

「あの『少し』ってなんだったんだろうね……」

 

「あら、『少し』だったじゃない。なにか変なこと――」

 

「あの授業のどこが『少し』や! きつすぎでしょ!」

 

「そ、そうですよね……でも剣術科の人たちも魔法について学んでるはずなのでお互い様だと……」

 

 マロンの正論にしゅんとなってしまう。反論の隙がないのでなにも言い返せない……悔しい!

 

 私たちはトレイを持って定位置の机に移動する。



  

 そのまま昼休みは終わり、五人はそれぞれの教室に戻った。

 

 そして、メインの剣術科との授業が始まった。

 

「全員集合したな。今から共同授業を始める!」

 

「「「おねがいしま〜す」」」

 

「このクラスは一組だから剣術科の一組と授業をする! 実はこの二つのクラスには双方に第二席がいる」

 

「そうなのね。初めて知ったわ」

 

「私もー」

 

「マリーにはすまないが、剣術科の第二席と模擬戦をしてもらう」

 

 マリーは少し驚いた様子を見せたがすぐに承諾した。

 

 その時奥から剣術科の第二席が姿を表す。

 

「おうおうおう!こりゃとんでもないものが二人いるなー」

 

 堂々とした声に全員が第二席の方向に目線を向ける。

 『二人』という発言に最初は疑問に思ったが私とマリーを全員がみて納得した。

 

「あなたは?」

 

「俺の名前はスター・ライト! この学園の剣術科第二席だ! よろしくな!」

 

 スター・ライトと名乗った男は軽く挨拶をした。まるで旧友と話すように私とマリーに話しかけた。馴れ馴れしいね。

 

「よろしくね! 私魔術科首席のシャルル!」

 

「お前が噂の首席か。聞いた話じゃ相当強いんだろ?マリーに圧勝してるらしいじゃねーか」

 

「――っ……あ! さっきすごいの放ってきた! ねぇ! もっかい見せてよ! 光の斬撃!」

 

 痛みが引いたので気になったことを質問した。

 

 スターは困惑したような顔をしていたが何も言わないので距離を詰めた。

 

「――お前何言ってんの?俺は何もしてないぞ」


 多分これがスターにとって精一杯の言葉だったのだろう。でも私に衝撃を与えた。

 

「え?」

 

「え?」

 

 その様子をみたマリーが私の服の襟を掴んだ。

 

「はいはいこっち来なさいシャルル」

 

「なんでよぉ! もっと聞きたいことがぁ!」

 

 マリーに襟を掴まれて抵抗しようとジタバタするが意味をなさなかった。

 

「絶対後で聞くからねー!」

 

「うるさいわバカ」

 

「マジでなんなんだあいつ……」

 

 その後の授業は順調に進んだ。スターとマリーが模擬戦をし、お互いに消費を抑えるため最低限の力を使ってお手本を見せた。その姿をみた生徒がやる気を出して、打ち込んだ。

「続きが気になる……!」


「もっとないの!?」


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