第53話:探検
「美味しくなーれ♡萌え萌えキュン♡」
「グハッ!」
「これでオムライスが何倍にも美味しくなりました! ゆっくり召し上がってください! では!」
「……今日が命日…か……」
私はそのまま休憩に入る。
肉体的な疲れはないとはいえ精神的な疲れは出てくる。少しずつでも休憩をしないともたない。
その時、休憩室の仕切りが開いた。
「あ、アクアさん! ちょうどよかった」
「どうしたの?」
「アクアさんって今のところずっと働いてるじゃん? だから文化祭回ってきていいよ!」
「ほんとに!?」
「うん!」
非常に嬉しい誤算だ。まさか文化祭を回ることができるなんて……今日は忙しくてできないと思ってたから最高。
「じゃあ早速行ってくる!」
「あ、ちょっと衣装着たままだよー!」
そんな言葉を耳に入れる前に私は外に出た。
広間に出るとそこはすごく賑わっていた。夏のときのお祭りみたい。
しかも全てこの学園の生徒が運営しているんだからめちゃくちゃすごいよね。
……どうしよう。
回るとは言ったけどどこに行けばいいかわからない。この学園って広いから下手したら迷子になる。
(……あれ、私どこから来たっけ)
周りを見渡すとどこかがわからない。
あの数分、たった数分で私はすぐ迷子になってしまった。これが有言実行なのだろうか。
迷子になったことで脳内はパニパニパニック。
(どうしよどうしよ……てかさっきもならなかった?)
不意に冷静になり、本気で周りを見渡すと地図があった。
(やっぱ一回冷静になって見るものよ〜)
呑気になったのも一瞬だった。
そう、またもや重要なことを忘れていた。
「……なにこれ」
地図にはびっしりと案内が描かれていた。細かく、目を凝らして見ないと何も見えないくらいびっしり。
「んーっと……体育館で演劇……これリリアとたちのやつじゃん! しかもそろそろ始まる……行かないと!」
これは運命だ。そうとしか言いようがないほどドンピシャの時間帯だった。クラスメイトにさらに感謝。
ドンピシャといってもこのままゆっくりしていては間に合わない。走る!
「何が見れるんだろ……楽しみ!」
私は胸を踊らせ体育館へ全速力で走った。
「続きが気になる……!」
「もっとないの!?」
という方は下の☆☆☆☆☆から、応援をお願いします。
正直に書いてもらって大丈夫です。よければ感想も。
ブックマークいただけたら泣いて喜びます。本当にお願いします!
天然で鈍感な愛香君と愛香君が好きすぎるアリスちゃんのシリーズも見てもらえると嬉しいです。
今後もよろしくお願いします。




