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第3話:なんか絡まれてるんですけど!?

 入学式から数日後、みんなが初めてのクラスに馴染んできたとき、事件は起こった。


 「zzz……」


 ホームルーム前、シャルルは机に突っ伏して睡眠していた。昨日7時間睡眠をして足りなかった分を補充しているようだ。

 その時教室のドアから第二席、マリー・フローズンが姿を表した。

 マリーとシャルルは初日で友達?と言えるほど交流をしていたので()()友達だろう。

 他の生徒が「シャルルちゃ〜ん?起きたほうが……」と言ったが、耳に届くよりも先に……


「早く起きなさい」


 ガンッ!!


「ぅガ!?!?」


 突如、机が蹴飛ばされた。

 そして起き上がるとその先には蹴飛ばされた机を「ドンッ!!」と叩いてこっちを見つめるマリーの姿があった。

 ――えぇ!?なになに私なにかした!?

 その目はまるで友達に対してするものではなかった。

 後に話を聞いたが、「あのとき、マリーさんゴミを見るような目をしてたよ」と言っていた。


「ね?起きた?」

「は、はい!寝てすみませんでした!!」


 椅子を後ろ足で飛ばして誠心誠意の土下座を披露した。勢いあまっておでこが床に「バンッ!」と叩きつけた。

 一人の生徒が「ぶっ!」と吹き出して、その後教室から笑いが起こった。


「あはは!!シャルルちゃん最高!!その行動天然?計算?」

「天然?私は人工物じゃないし……天然だね!!」

「そういう意味じゃない!!!」

「どういう解釈なのホントに……」


 シャルルは「どういうこと?」とでも言いたげに首を傾けていた。


「……こりゃガチもんだね」

「本人が気づいてないみたいだし、確定」

「だからどういうこと!?」


 ちょうどその時、担任がドアを開いて「ホームルーム 始めるぞー」と言いながら教壇に立つ。

 さっきまでの出来事が嘘のように静かになり、全員が席に戻った。

 ――天然ってどう意味なんだろ。人工物じゃないなら天然なはずだよね……もしかして私ロボット!?

 そんな心の声を知らない担任は口を開ける。


「えぇ、今日の時間割を説明します。午前は座学、午後は午前で学んだことの実践です。」

「「「えぇ……」」」

「正直やりたくないです!」

「はい文句言わない。皆さんが強くなるため必要なことなんです」

「「「はーい……」」」


 恐ろしいほど息ぴったりのクラスだった。2度目のシンクロに自然と笑いが起きた。あのマリーですらクスクスと笑うほどだった。

 その姿を見た男子生徒が小声で隣の人に話しかける。


「(マリーさん笑ってない?笑顔はあるけど自然体っていうのは……)」

「(だよな?俺も思った。いつもは作り笑顔みたいな感じだけどさっきは自然に笑ってたよな?)」


 ドア側の席で男子二人がマリーの()()について考察を繰り広げていた。


「おーいそこ、なに話してんだ?」

「「なんでもありません!」」


 二人揃っての返事。このクラスにとってシンクロは偶然ではなく自然のようだ。

 ホームルームが終わり、座学の授業に入った。基礎魔法についての話で、みんな真剣に聞いていた。

 シャルルはというと真剣に話を聞く()()をしながら授業を聞き流していた。

 だが、たまに教師から発せられる()()()だけはしっかりと聞いていた。


「そうですね……この術式を更に改良できる人いますか?では、アクアさん」

「え、あ、はい!」


 突然の指名に慌てて立ち上がった。

 首席とはいえ、聞いていない話がわかるわけもなかった。

 なんとなく救いを求めようとマリーの方向を見ると目が笑っていた。きっと心の奥で「ぷぷーい」とか言ってるのだろうと解釈した。

 ――なにかヒントくらい示してよ!

 発したい気持ちを堪えて問題に専念する。

 奇跡的なことに水魔法の術式が描かれていた。得意分野なので聞かずとも答えがわかる。

 黒板の前に立って、術式を書き換えて――


「えっと、ここをこうして……いやでもこうして……ああ消しちゃった!!でも書き直して……また消した!!」

「アクアさん早く」

「すみません……これをこう……できた!!」

「やっとですか……ですが素晴らしい、流石首席ですね。よく勉強できています」

「えへへ、そんなことないですよ」

「いえ、こういうところが強くなる秘訣。皆さんも見習うように」


 シャルルを称えるように拍手が巻き起こった。

 照れながらも自分の席に戻り、自信がついたのか授業を聞くようになった。

 ――ちゃんと合ってた……達成感と安心感すご……

 午前は順調に進み、ついにお昼の時間となった。


「これで今日の座学は終了です。お疲れ様でした」


 と、その時……


「マリー!!!!」


 教室の廊下からとんでもなく大きな声が響いた。シャルルが土下座したあの声よりもさらに大きい。


「マリー!食堂行こ!ここの学食美味しいって有名なの!!」

「リリア、あんまり大きな声を出さないで……」

「あ、ごめんちゃい……」


――リリアはいつも変わらないわね……その元気分けてほしいわ

 マリーそんなことを思いながら少し微笑んだ。リリアはしゅんとなって声が小さくなっていた。

 だが、シャルルを見た瞬間リリアが声を上げる。


「あ!!あなたがシャルル!!?」

「続きが気になる……!」


「もっとないの!?」


という方は下の☆☆☆☆☆から、応援をお願いします。


正直に書いてもらって大丈夫です。


ブックマークいただけたら泣いて喜びます。


今後もよろしくお願いします。

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