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第28話:海旅行 一日目

「次、私の——」


「あ、ちょっと待って! もしかしたら料理できてるかも。確認してくるね!」


 リリアはそう言うとキッチンの方に早足で行った。鍋の蓋を取り味見をしている。美味しそう……


「ん、できた! みんなご飯だよー!」


「待ってました! 今日はなんや?」


「今日は……カレーライス! 食堂のおばちゃんにレシピ聞いてきたんだよね!」


「それなら安心ね。リリアの料理は時々不味くなるときがあるし」


「はあ!? ウチちゃんと料理できるし!」


 料理できるかできないか論争が起きているが、そんなことどうでもいい。とにかくカレーライスが食べたい。


 そんなことを思っていると、私のお腹が鳴った。


「っ……は、早く食べよ!」


 きっと顔は真っ赤。恥ずかしさを隠すために大きな声を出している。あのときのリリアの気持ちがわかった。


「よし、ついでくね」


 リリアは手際よくカレーをお皿に入れていく。もちろん米入りの。


「はい、どうぞ!」


 机に六人分のカレーライスが置かれた。すごくいい匂いで、具材一つ一つが宝石みたいに輝いてる。


「美味しそ〜! いっただっきまーす!」


 パクッと一口。


 もちもちの米と、とろけるようなカレーがマッチしていて美味しい。


 野菜は柔らかく、お肉はジューシー。みんなで作ったものにしては最高の出来栄えだった。


「あむ……! ほんまに美味いな! なにこれ止まらへん!」


「……これ、シェフに作らせたでしょ」


「違うよ! ウチらが頑張って作ったんだよ!」


「こんなに美味しくできるなんて……私たち才能あるんじゃない!?」


 全員が『うんうん』と頷く。共感してくれる人がいるといいね〜


「——おかわり!」


「シャルル早いね! そうくると思って多めに作ってあるからたくさん食べよ!」


「やった!」




「ふぅ……結構たべたね……」


「もう鍋の中身なくなってる! みんな食べすぎでしょ!」


 今日作ったカレーライスは全て完食した。米もカレーも全てなくなっている。


「そう言うリリアもでしょう……」


 実際カレーライスの半分以上は私とリリア、サインで食べた。だってみんなおかわり一回とかしかしないんだもん! 別に食べてもいいよね!?


「じゃあ片付けしよ! あんまり食べてない三人で!」


「はいはい」


「わ、わかりました。すごくきれいにします」


「……普通は食べたやつが片付けするだろ」


 二人は素直に応じたが、ルイは反論した。けども諦めて片付けを始めた。


 なぜかは知らないけど数分で終わったらしい。なんで早いの!?



 人生ゲームも終わって、そろそろ暗くなる頃。


 ちなみに一位はサイン、最下位は私。ぐやじいよ゙ぉ゙ぉ゙!


「じゃあ部屋決めしましょうか。まずは部屋を見てからね」


「わかりました。案内しますね」


 マロンに連れられてそれぞれ部屋を見る。


 一部屋目。


「大きいわね……なにこの広さ。豪華すぎない?」


「はい、ここは海の巫女専用の部屋で……」


「それじゃあ使えないじゃん! 一部屋二人になるところあるってこと?」


「そういうことになります……なので必然的にこれの次に大きい部屋を使ってもらいます」


 誰がその二人になるのか、その論争が起きそうだった。だってプライベートとか丸出しじゃん! 絶対嫌なんだけど!

 

「はい! ウチ二人でもいいよ! 一人とか嫌だ!」


 リリアは真っ先に手を上げた。一人は嫌、なんともリリアらしい理由だった。


「ほんと!? よし、あと一人決定しよ! さっきの人生ゲームで最下位の人ね!」


 ピキッと空気が凍った。なぜそうなったか私はわからない。


「? どうしたのみんな。最下位の人誰?」


「……あなたよ、シャルル」


「……あ」


 そうだ、自分が最下位ということを忘れていた。なんで?


「そ、そうじゃん! 私が最下位……あ」


 ——フッフッフ、いいこと思いついちゃった〜


「じゃあリリアと私が一緒ね! 部屋どこ?」


「こっちです」




「ほら早く脱ぎなさい。ルイを待たせるでしょ」


「やだぁ……見られたくないぃ……」


「……温泉のときのあのメンタルはどこいった!?」


「だって今更考えたら恥ずかしいし……てかなんでみんなで入るの……?」


 私は脱衣所で服を着たまましゃがんでいた。見られたくないものは見られたくないの!


「はあ……早く脱ぎなさい!」


「ひゃぁっ!」


 服を脱がされて強制全裸になる。右腕で胸を支え、左腕で股を隠す。本当に助けて。


「宿命って言ったの誰だっけ?」


 全裸四人組に囲まれた。隠すつもりもないらしい。


「女の子同士なので関係ないですよ」


「あたい見たことないからな……その発育じっくり拝ませてもらうで!」


「てか温泉のとき見てるし、関係ない!」


「……覚悟しなさい」


「や、やぁぁっ!」


 この後、私は体中を触られ変な感じになった。




「よしよし、ここまで来れればバレない」


 私は部屋を抜け出して海の巫女専用の部屋に来ていた。リリアの抱きつきから脱出するのは至難の業。すでに疲労が溜まっている。


「海の巫女専用だもんね〜私は使える!」


 部屋に入り、ベッドにダイブする。ふわふわで気持ちいい、


「ん……眠くなっちゃった……おやすみ……」


 そのまま体をベッドに預け、眠った。


  ✧


「……シャルル、寝ちゃった。計画実行!」


 あたいは仰向けで寝ているシャルルに覆うように跨り、耳元で囁く。


「シャルルはあたいに従順になる。どんな命令をされても従う。たとえあんなことやこんなことでも」


 そうしたあと、あたいは部屋に戻った。明日が楽しみで仕方ない。

「続きが気になる……!」


「もっとないの!?」


という方は下の☆☆☆☆☆から、応援をお願いします。


正直に書いてもらって大丈夫です。よければ感想も。


ブックマークいただけたら泣いて喜びます。本当にお願いします!


天然で鈍感な愛香君と愛香君が好きすぎるアリスちゃんのシリーズも見てもらえると嬉しいです。


今後もよろしくお願いします。

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