第1.5話:王族と貴族
試験の結果です。短くなっています。次回は普通の2000文字程度となっています。
――マリー・フローズン――
現在、魔術を極めたい者なら誰しもが知る逸材。
氷魔法を得意とし、その華麗な戦闘スタイルに見惚れるものも多くいるという。
そんな逸材も今年、世立総合学園の入学試験を受け、その帰り道だった。
「……ねぇ、今日の出来事どう思う?リリア」
「今日の出来事?」
首を傾ける少女。
――リリア・ローズガーデン――
マリーと並ぶほどの逸材。
風魔法を得意とし、その大胆な戦闘スタイルに恐怖を覚えるものも多くいるという。だが無駄はなく、魔力の消費も最小限という矛盾っぷり。
「ほら、あの水晶破壊のやつよ」
「あ〜あれ?あの子すごかったよね!えっと……シャルル?とかいう子」
「シャルル……聞いたことないわね」
「それ思った」
「水晶破壊なんて前代未聞ですよ」
二人の会話に口を挟む少年。
――ルイ・フローズン――
マリーとリリアには劣るがかなりの逸材。
炎魔法を得意とし、マリーと同じく華麗な戦闘スタイルで見惚れる者も多くいるという。
「そうよね……」
「落ち込むことないよ姉さん。きっと……」
「そうだよ!首席のために頑張ったんでしょ?なら大丈夫だよ!」
「ありがとう二人とも。今日は入学試験終わりってことで食事でも行かない?」
「行く!」
「俺も」
三人に流れる空気が和らぎ、自然と笑顔に満ちていた。
三人は食事を済ませ、帰路につく。
「じゃあ私はここで!じゃあね!」
「ええ、また」
「ちゃんと結果教えろよー!」
リリアは手を振りながらマリーたちと反対方向に歩く。
リリアが見えなくなるまで立ち止まり、やがてマリーが口を開く。
「私たちも帰りましょうか。もう遅いから」
「うん。そうしよう」
二人は歩き出して帰宅した。
◇
マリーたちが食事に行った頃、一人の少女は帰路についていた。
「はぁ……魔力量増えてたかなぁ……合格しててほしい!……」
――マロン・ダークネス――
世界一の貴族と呼ばれる「ダークネス家」の令嬢。
闇魔法を得意とし、影を使った不意打ちや物体に入り込んだりする戦闘スタイル。
「あ、そういえばあのきれいな子……すごかったな。水晶壊したりしたし」
そんな言葉をこぼしながら歩く。その足取りは少し重いくらいで、支障はでなかった。
◇
――一ヶ月後――
それぞれのもとに結果が届いた。
◇
――フローズン城客間――
「……揃ったね。開くよ」
「わかった」
「同時にな」
――マリー・フローズン……合格、第二席――
――ルイ・フローズン……合格、第四席――
――リリア・ローズガーデン……合格、第三席――
――え?
◇
――ダークネス家――
「お願い……えい!」
――マロン・ダークネス……合格、第五席――
「やった!!」
◇
――アクア・アイランド――
「シャルル様、お手紙が届いております」
「ありがとう。じゃあ開けるね」
――シャルル・アクア……合格、首席――
「続きが気になる……!」
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