第15.5話:実習に向けて
「よ〜し揃ったね。始めよっか」
私たち五人は訓練場に来ていた。他の生徒も多くいたけど、魔術科の第五席までが一緒に練習するということで結構広めに場所を確保できた。先生気が利く〜
「よし、結界を張るね。水の結界」
「うわぁ……なんでこんなきれいなの?」
「普通は……」
「俺でもこんなに繊細な結界は無理だ……」
「わ、私もです……滑らかすぎます……」
私が無意識で作った結界は結構すごいらしい。言われてみたらみんなざらざらしてるし、ところどころ穴が空いてる。なんでみんなできないんだろ。魔力不足?
「よし、結界張ったし…練習しよっか」
「そうね。じゃあなにする?」
「んーじゃあ一人ずつ魔法放たない? それを見て改善するみたいな」
「いいですね。自分じゃわからないところを他の人に教えてもらえば……とゆうことはみんな先生?」
「あながち間違ってはいないな。姉さん、どう?」
「そうしましょうか。じゃあ一人ずつ、まずはわたしから」
マリーは深呼吸をすると、目を開いて、ドリルのような氷を生成した。結構大きいので迫力満点、一瞬びっくりした。
「どう?」
「す、すごいねマリーは……」
「わからない……なにがだめなのか」
「私は……そうですね、先端?もうちょっと尖らせたら貫通性増すかも」
「えっと……密度!」
「「「「……密度?」」」」
「そうそう」
水を生成して、どういうことなのか説明する。わかってるといいけど……
「つまり……これをぎゅってして、重くするの。マリーのはちょっと空気が多いから」
「こ、こう?」
「そうそう!」
マリーの巨大な氷が小さくなり、人一人分の大きさになった。結構隙間があったみたい。
「えぇ!? こんなに小さくなるの!? これで威力が同じ!?」
「これがさっきの大きさになると……とんでもないことになるわね」
「でしょ? 結構きつくない? これが当たり前にできたら最高」
「あはは……流石首席」
「俺もなんとかしないと……」
「なら、みんなで密度の練習しますか?」
「いいね! その上げたやつ放ったら威力高いよ」
私たちはそこから数時間ひたすらに密度を上げたり、制御する力をつけたり色々した。今のままなら軍の最高司令官にでもなれるくらい強くなったと思う。保証はしないけど!
「ありがとねシャルル! おかげで前よりずっと強くなったよ!」
「こちらからも、今のわたしと数時間前のわたしならきっと今のわたしが圧倒していた。ありがとう」
「俺もかなり強くなった。前より手強いぞ」
「本当に感謝しかないです……闇魔法がかなり強化されて……嬉しいです!」
「あはは、そう言ってもらって嬉しいよ。またしようね!」
そう言って解散する。このまま続けるのもいいが、明日は実習。疲労を溜めるべきじゃない。
――シャルルちゃん、自分の経験を教えられるようになって……海嬉しい。会ったらたくさん甘やかしてあげるからね。
「続きが気になる……!」
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