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白の賢者 ~転生先は魔法の世界~  作者: 春野霞
第二章
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15 再び学校へ


 無事に結婚式も終わり、やっと王妃様に約束してもらっていた学校に入学する事になったの。式の準備で学校どころじゃ無かったんだよ。その名もテルエラ魔法学校。魔法が主だけどもちろん一般常識も教科としてあるのね。年齢はさまざまだったの。まあ、商人の子供なら算数を覚えたいとか、冒険者が魔法をもっと使えるようになりたいとか、学校に通う理由もさまざまでしょうしね。

 

 魔法学校は以前の学校とは大分システムが違っていたの。前期後期の二期制で、入学テストなんて無い代わりに、卒業するには論文が認められないといけないんだって。逆に論文が認められると、いつでも卒業できるって、一芸に秀でた者って事なのか知らねぇ。まあ天才って人はほかの事はさっぱりって場合が多いから利にかなっているような気もするんだけどね。

 前期後期の間にも小論文みたいな自由研究の提出が認められていてね、評価されるみたい。まあ、かなり自由に勉学しなさいって事なんでしょうね。


 厳つい大人とか、綺麗なお姉さまとか、大人しそうな同年代の女の子とか、腕白っぽい男の子とかに混じっての授業はそれなりに楽しそう。あたしの主な目的は魔法、でもエルフ語と共通語も受ける事にしたの。どんな場面で必要になるかわからないしね。


 流石に魔法王国の名は伊達じゃなかった、魔法についてはきちんと系統分けされていて授業もすごく判り易かったのよ。系統は自魔力魔法と詠唱魔法と魔法陣の三つなんですって。

 一 自魔力魔法は自分の魔力を使って発現させる。

 二 詠唱魔法は精霊にこういう事をして下さいとお願いする。

 三 魔法陣は魔力で図形を描いて魔法を発現させる。


 どこかの、さあやってみろじゃ無くってきちんと魔力操作から教えてくれるのね。人によって魔力操作の得手不得手もあるんだけど、進み具合に合わせてグループを作って丁寧に教えてくれるの。これで習得できないようなら、魔法には全く縁がない、魔力が無いって事になるわねぇ。


 自魔力魔法は生活魔法とも言われているんだって。少し離した両手から魔力を放出してその中間に現象を起こさせるの。自分の持ってる魔力だけを使うから、効果は微々たるものなんだとか。これって、あたしの【加熱】とか【冷凍】とかと同じじゃないですか。両手ってのは気づかなかったなあ。

 平均的な人が使うと【加熱】で火を起こすのは二~三回が限度みたいだけど、あたしの魔力は規格外だから、威力も回数も比較しちゃいけないのよね。なにせ地竜とか倒しちゃってるんですけど。効果の反動はまだ解決策が見つからないけど、そのうち何か考えつくでしょ。


 詠唱魔法は妖精とか精霊とかにお願いするんだけど、たいていの人は妖精とか精霊と会話が出来ないじゃない。だから呪文みたいな決まり文句を詠唱して、発現させたい内容を伝えるって事らしい。

 一字一句でも間違えると意図が伝わらなくって魔法が発現しなかったり、別の魔法になっちゃったりするみたいで習得は大変そうだわ。

 あと、妖精さんに気に入られないと魔法は発現しないとか。そりゃそうだよね、お願いするんだからプィってそっぽ向かれちゃうと無理だよ。まあ、あたしは元々会話ができちゃうから必要ないんだけどね。


 魔法陣というのは、魔力を放出して図形を描き、魔法を発現させる方法。いろんな魔法陣があって覚えるのが大変そう。講師の人は簡単に描いていたけど、まずは魔力を拡散させずにその場にとどまらせて図形を描けるようになるのにどのくらい掛かるのやら。



 生活魔法は誰でも時間を掛けれは習得できるけど、詠唱魔法、魔法陣は才能が無いと難しいって事がわかったわ。同じ講座を受けている人たちも苦労している人が多かったし。ちなみに生活魔法は三日ほどでの習得しました。もともと片手でやっていたから、両手にしてその中間地点で魔法を発現させるのがなかなかピンとこなかったのよ。


 詠唱魔法はねえ、覚えてもあまり意味は無いのだけど、精霊さんと契約しているのを隠すには役立つかと思って一応記憶する事にしたの。どんな種類が有るのか調べるのは意味が有るかも知れないしね。一度覚えたら、忘れたりしないから習得は楽なんだよね。

 ただ、威力をコントロールする語句の種類がが少なくて、下手をすると被害甚大とかになりそうで、あまり使えないかも知れないの。なにせ頼む相手が大精霊になっちゃうんだから。火の精霊とは契約して無いから、火系統の詠唱だけはまじめに覚えましたけどね。


 魔法陣はしんどいわ。魔力で図形を描くのに魔力が拡散しない様にするんだけど、長い時間拡散しないようにするのが難しくて、図形を全部描き終わらないうちに最初に描いたところが消えてしまうのね。図形は描く大きさで威力が変わり、小さく描けば時間は掛からないけど威力が低いのよ。整理するとね


 1 魔法陣を描く線が太いほど、描いた魔法陣が大きいほど威力が増す。でも自分の魔力も多く使う。

 2 魔法陣を描く線が太いと小さな図形は描けない。隣と線がくっ付くと意味が無くなる。

 3 魔法陣の種類はすごく多くて覚えるのが大変。あたしは苦にならないけどね。

 4 図形を描いた魔力は時間と共に拡散してしまう。拡散する前に図形を完成させないと魔法が発現しない。

 5 殆どの魔法陣は回りから魔力を集める図形が組み込まれていて、自分の魔力はトリガーの意味だけに使う。


 まあ、何百年も研究されてきたのでしょうから習得するのもそれなりに掛かるって事でしょうね。


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