第10話 そんなざまぁ!やめたげてよぉ
ざまぁって難しいなぁ。
さぁさぁ待ってましたよ新国王のお披露目会。
本命ざまぁのお時間です。
王都にぶっ込みをかけてから王族の事はお耳シャットダウン。
王族共はお部屋でゆっくりことこと監禁放置していました。
最近は放置プレイが流行りなんでしょ?
一気にやり過ぎると飽きるから、時間をおくと飽きが来ないってことなの?
てか俺、王族嫌いだしあんまりあの人達のために仕事したくないんだよね。
俺ちゃんてばナイーブなアラサーだからさ。
よしいったんお休みして殺る気!元気!殺気!出して奴らを一気に逝かせるぜ!
はぁはぁ暇すぎてこれまでの人生振り返ったら憎しみ転じて楽しみ過ぎて鼻息荒くなっちゃう。
俺ってば結構悪じゃん!きゃはっ。
「くふふ、楽しみですね主人様」
隣の見た目が大悪党(嫁)が楽しそうに笑う。
え、バジルはんゴージャスなドレスがハマり過ぎてなんか禍々しい悪の女王感ぱねぇんすけど。
はぅ、負けた。
嫁(魔王)がキャラ強くてなんか俺のフルスロットルなテンションはすんと落ちました。
ハイバジルに比べたら俺なんてちょっと見てくれが綺麗なのが悪ぶってるだけの雑魚ボスずらぁ!
なんかさっきまでの調子こいてた自分が恥ずかしくて憤死しそうなので、でさっさと登場して殺っちゃいましょう。
王城の大広間に響くファンファーレ。
俺らの登場に国内外の貴族や有力者が頭を下げる。
階段状のステージの最上段から下々を見下ろす俺達。
下々の頭、頭、頭、カツラ、頭、頭、ハゲ。
頭の輝きは心の輝き、汝隠すべからず。
なんちって!ふぅううう権力気もちぃいいい!!
いままで王城では俺の人権下げさせられるばかりだったからこんなのドキドキしちゃう。
俺が感傷に浸っていたらバジルにこっそり引っ張られた。
あ、今日は俺が進める系の人だったわ!
「皆、良く集まってくれた。
顔を上げていいぞ。
俺が新国王セシルだ。
これからも共にこの国を守っていこう!
んじゃ、めんどくさいしかんぱ」
「ふざけるんじゃないわよ下賤な屑が!」
うぉっほい。
俺の声変わりしたイケボを見せびらかそうと思ったのに、誰やねん邪魔したの。
俺が少し視線を下げると階段の中段に設置された特別ステージからオバン(元王妃)が叫んでいる。
そう!今回は俺達家族以外の王族には階段の中段に作ったステージに列席してもらっている。
懐かしいね、あの時の気持ち(見せ物)君達にも味わってもらいたいな。
耳に悪いあのキイキイ声も上から叫ばれるより下から聞こえた方がなんぼかましだな。
はっはっは!下民が叫んどるわ。
「そうだな、10年前は第三王子の俺が王になり見下ろされるとは王族も貴族達も思っていなかったろう。
俺も久しく父上達に会っていなかったからな、マジでなんで俺に王のお鉢が回ってきたのか皆で一緒に現状確認いってみようか!」
俺はシゴデキ妻のバジルさんに渡された拡声器を手にびしっとポーズを決める。
ちなみに煩いオバンは手際のいい黒服さんにさっと縛られて猿轡をかまされ転がっている。
黒服さん、腕が良いのは分かるけどオバンの亀甲縛りはちょっと義息子反応に困りますよ?
『さぁ、見せ物よろしく皆んなから見えやすいちょっと高めの位置に並べられた王族達だよぉん。
俺は親愛なる黒子さんたちがまとめてくれた資料を手に王族達の今をご紹介しyo!
さぁさまずは左端から行きましょう。
第二王子家族。
ヒステリーテは相変わらず派手派手しいが、あるれぇ?ヘアセットも装飾品もぐちゃぐちゃだなぁ。
10年前、俺の成人祝賀会前に妊娠していたヒステリーテ。
なんかウチの嫁に変な茶を出そうとして間違えて自分で飲んじゃったらしいね。
もう!おっちょこちょいなんだからぁ。
母体がそのお茶を飲むと子供は性別は女の子、才能一点集中型の天才が生まれるそうな。
さてそんな人工コーディネートされた個性的な姪っ子達を紹介するよ。
長女ちゃんは一度聞いた事は忘れない頭脳明晰の天才ちゃん。
ただ目が見えず、喋れず、体はまぶたしか動かせないからなかなか意思疎通は難しいかな。
そして次女ちゃんは武術の天才!超人的な怪力でどんな武器も使いこなすよ。
ただちょっと忘れん坊で癇癪ちゃん。
家族以外は顔を忘れちゃって、首チョンパした人数は3桁らしいよ。
いやぁ、髪振り乱したくらいで次女を羽交い締めできるヒステリーテはさすがママだね!
あ、そうそう居ないから忘れてたけど第二王子はお亡くなりになりました。
第二王子は10年前の俺の成人祝賀会で王妃が俺に飲ませるはずだった毒をうっかり飲んだみたい。
第二王子は数日間高熱に侵されて体の末端が腫れ上がったけど、どうにか回復したのは皆んな知ってるね。
で、後遺症で自前の息子さんがビッグマグナムにクラスアップしたそうな。
おバカな王子はテンション上がってそのまま女人を食い散らかし、怨みをかってアソコを中心に滅多刺しになりました。
ほとんど会った事はないが、兄は好きな事をたくさんシて死んだので悔いはないと思います!アハ。
あと第二王子は高熱出て子種死んでるから庶子認定は受け付けてません。
じゃ、判決!ヒステリーテと双子ちゃんたちはブラッドエンドで保養生活な。
あと庶子を産んだどうの言ってる奴は、家族まとめて平民落ちでブラッドエンドの道に置いといて」
ヒステリーテ達は俺が連れてきた兵士に持ち上げられて壇上から下されていく。
ヒステリーテは「やっぱりお前らのせいかぁ!!」とそれはもう叫び暴れている。
毒をバジルに盛られたと騒ぎたいみたいね。
バカなの?バジルに毒を盛ろうとしたのはステリーテだろ。
ちゃんとした領収書押さえてるんだけど。
なんせ販売元がバジルの実家だからね。
地味な服の人がヒステリーテにコソコソっと囁くと、ヒステリーテは顔を青くして黙り込んだ。
たぶん第二王子妃が公に他の妃に毒を盛ったら本当なら刑罰なんだけど、どする?って言ったのだろう。
ヒステリーテはヤベェ女だが長女は放置されても何も訴えられないのに身綺麗で肌艶もいい、次女はずっと暴れかけてるのをヒステリーテが自らの膝の上に乗せてガッチリホールドしている。
子供が暴れたら親は体と気合いで受け止めるしかないのだ。
ゴロツキ姫が今はあっぱれ肝っ玉かあさんよ!
ヒステリーテは悔しさに顔面ぐちゃぐちゃになりながら家族と共に兵士に担がれて行った。
ついでに第二王子の愛人(庶子?付き)達も兵士に泣き喚きながら引きずられていく。
あの人達は嘘申告だから慈悲はありません。
ブラッドエンドの道に置いといたら原住民が適当に有効活用するでしょ。
娼婦とか、奴隷とか、実験台とか。
読んでいただきありがとうございます。
ざまぁは読むのは好きですが、書くとなると加減が難しいですね。




