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反抗期少年  作者:
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2

気づけば、近所の公園へ来ていた。


真っ暗で誰もいないそこには、大きな象の滑り台がポツンと佇む。


久しぶりに上ると、小学生の頃の記憶が蘇る。





「陸ー、帰ろー」


放課後、毎日同じメンバーで、ここへ来て遊んだ。


鬼ごっこ、缶けり、ケイドロ。


何をするのも、楽しかった。


ずっと明るければいいのに、と何度も思った。


暗くなると、母親が順番に迎えに来るから。


ひとり、またひとりと、帰っていくから。


迎えに来た母親と、他愛もない話をしながら帰る彼らを、毎日順番に見送った。


最後のひとりが帰ると、公園には俺だけが残った。





ポツリ、と頬に水滴が落ちた。


空を見上げると、灰色の雲が覆っていた。


掌を向けてみれば、そこにもポツリと落ちてくる。


それは、すぐに音を立てる雨へと変わった。


仕方なく滑り台を下りて、象の穴の中へ体をじ込む。


入り口から侵入してくる横殴りの雨を避けようと、奥へ移動するはずが、思いっきり頭をぶつけた。


尻餅をつかないよう、咄嗟に手で庇う。


地面は、ひんやりしていた。


ゆっくりと体育座りをして、それを払い落とす。


象の全身を叩きつける雨の音を聞きながら。


やむまで、ここにいようと思った。

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