8話
ステータス能力値を上げる。それを目標にして毎日毎日ダンジョンに通って早一ヶ月経った。
ステータス
レベル1
生命力5
体力10
魔力0
筋力8
耐久力7
精神力5
敏捷8
器用7
固有スキル 【倍加】
アクティブスキル 【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】
パッシブスキル 【】【】【】【】【】
これが今の俺のステータスだ。
このステータスを上げる為の日々で数多くのモンスターと戦闘をしているからこそステータスオーブも手に入って育ててこれだ。
問題は魔力が育ってないせいでレベルアップしていないこと。
レベルアップには全ての能力値がレベル×3あることがレベルが上がる為の条件である。
魔力を使う機会がないからこそ育っていない魔力の能力値。
これから俺は魔力の能力値を上げる為に必要な魔力を使うスキル買いに向かう。
この1ヶ月は能力値を上げる為に頑張ったが、1ヶ月の頑張りのお陰でお金も貯まって安めのスキルなら買えるくらいにはお金がある。
「ここがスキル屋。うわ、警備もすごい。」
店の前の扉の左右に警備員が2人立っている筋肉ムキムキで強そうな気配をしている。
スキル屋を守るのだから見掛け倒しじゃないだろう。レベルもそこそこあるはずだ。
スキル屋の中に入るまでジッと警備員たちに見られているのを感じながら店の中に入る。
店の中はカウンターが2つあるだけで何も置かれていないが、店の中にも警備員が2人待機していた。
すごい厳重だ。それだけスキル屋は泥棒対策に警戒しているのだろう。
「いらしゃいませ。どの様なご用件で?」
「スキルを買いに。」
「スキルですか。ご予算の方は?」
これまでの生活で貯めてようやく20万を越えたくらいまで貯まっている。
「20万まで出せます。」
「20万ですね。それでどの様なスキルをお求めで?」
「魔力を使うスキルが欲しくて。出来れば攻撃に使える物が良いです。」
「なるほど。」
俺が欲しいスキルを伝えると何やら店員の人がタブレットを操作している。
「ご予算20万円で購入可能な魔力を使うスキルの一覧です。ご確認ください。」
「分かりました。」
魔力拳、魔力弾、魔力指弾、魔力手刀など魔力を使って攻撃を行なうスキルがタブレットに表示されている。
この中から選ぶことになるんだけど、まずは近接系の攻撃スキルは除外する。
今の俺の武器は槍で近接武器だ。
だからこそ、遠距離系の攻撃スキルの方が俺は欲しい。
そこから更に候補を絞って探していく。
スキルは使うごとに練度が上がって効果を増す。だから取得した時点のスキルの内容が書かれているタブレットの内容を確認して選んだ。
「この魔力弾のスキルスクロールをください。」
「魔力弾のスキルスクロールですね。分かりました。用意をします。少しお待ちください。」
店員の人が魔力弾のスキルスクロールを持って来てくれるまで待っていると、店員の人が縛られて丸くなった羊皮紙を持ってやって来た。
「先払いでお願いします。お値段は18万円です。現金でもカードでも大丈夫ですよ。」
「分かりました。現金でお願いします。」
俺は財布から現金18万円分のお札を出して魔力弾のスキルスクロールを購入した。
「18万円。確認出来ました。こちらでスキルスクロールをお使いしますか?」
「そうします。」
俺は受け取ったスキルスクロールを手に持った。
スキルスクロールは開くことで開いた人がスキルを得られるアイテムだ。
スキルスクロールを縛っている紐を解いてスキルスクロールを開いた。
開いたスキルスクロールから光が放たれると、スキルスクロールが光の粒に変わっていく。
光の粒子へと姿を変えたスキルスクロールの粒子が俺の身体の中に入っていった。
「これでスキルを取得したんですかね?」
「はい。ステータスを確認して見てください。アクティブスキルの欄に魔力弾が追加されているはずです。」
ステータス
レベル1
生命力5
体力10
魔力0
筋力8
耐久力7
精神力5
敏捷8
器用7
固有スキル 【倍加】
アクティブスキル 【魔力弾】【】【】【】【】【】【】【】【】【】
パッシブスキル 【】【】【】【】【】
ステータスを確認したらきちんと魔力弾がアクティブスキルの欄に追加されているのが確認出来た。
「ちゃんとスキルがありました。」
「それはよかったですね。」
「ありがとうございます。」
もうスキル屋には用はない。俺はスキル屋を出て試練の塔に向かうことにした。新しく手に入れたスキル魔力弾を試す為に。
試練の塔に入った俺はモンスターを探す為に移動する。
「見つけた。」
試練の塔の入り口から走ってそれほど経たないくらいの位置にスライムを発見した。
「さあやるぞ。」
俺はスライムに狙いを付ける為に右手のひらを向ける。
「魔力弾!」
右手の手のひらの前に魔力の塊が生成されると、生成された魔力の弾丸が真っ直ぐにスライムに向かって飛んでいく。
飛んで行った魔力弾はスライムに直撃し、それだけで魔力弾が直撃したスライムは弾け飛んだ。
「おぉ!一撃でスライムが死んだよ。」
ステータスの魔力が育っていない段階でもスライムなら一撃で倒せることが判明した。
魔力弾が使えることは理解した。
でも俺は1つやりたい事がある。それを確かめる為にスライムを探しに向かった。
「いたいた。」
スライムを発見する。
「それじゃあ試してみるか。魔力弾、倍加。大きさ2倍だ!」
手のひらの前で生成して放たれる前の魔力弾に俺は倍加を使って魔力弾の大きさを2倍にする。
手のサイズくらいの大きさだった魔力弾が2倍の大きさになってスライムに向かって行った。
「よし!成功だ!!」
目論見通りに魔力弾のサイズを倍加することに成功した。
次はもう一つを確かめる。
今度は魔力弾の威力を倍加して2倍の威力に魔力弾をする。
俺はスライムからドロップしたアイテムを回収した後にすぐにまた別のスライムを探す為に移動を開始した。
ダッシュで移動して移動するからこそ、それほど時間を掛けずにスライムを発見した。
「魔力弾、倍加。威力2倍だ!」
手のひらから放たれた魔力弾は大きさはそのままにスライムに着弾すると、スライムは弾け飛び、更にスライムが居た場所に小さいが地面に穴が空いた。
「これも問題なし!」
威力も大きさも倍加を使えることに納得した俺はそれからも魔力が切れそうになるまでスライムを魔力弾で倒していくのだった。




