7話
「よしステータスオーブ!」
貴重なはずのステータスオーブが手に入ってガッツポーズを取ってしまうがそれほど嬉しい。
マサキは魔石を回収しつつステータスオーブを手に取った。
「家に帰ってからにしよ。」
ここでステータスオーブを使おうかと考えたが、やっぱりここで使うとなると【倍加】を使った際の体力の消耗で動けなくなるのを問題視してしまう。
前回は幸いなことに倒れたマサキを狙って来ているモンスターは居なかったが、今回は前回と同じ様にモンスターが寄ってこないと考えるのは問題だろう。
ステータスオーブも仕舞うことにした。それも誰にも見られない様な位置にだ。
今日は塔の探索をやめるか、それともまだまだ探索をするのかを考える。
時間的にはまだ探索していても問題ない時間帯だ。
「ステータスオーブも使いたいし、今日は帰ろう。」
帰ることにしたマサキはそれからも遭遇したモンスターを槍で突きや振り下ろしに薙ぎ払いで倒して塔の外に出た。
今回はモンスターからのドロップアイテムしか売却するアイテムはなかったが、それでも8000円くらいにはなった。
薬草系素材の採取がないと10000円を超えるほどにはならなかった様だ。
あまり探索者が増えない理由もこう言う最初の頃は命を賭けているのに安い金額になってしまうからなのだろうか?
家に帰る前に夕食を近くの店で食べてから帰宅した俺はそのまま風呂に入ることにした。
お風呂後、俺は寝る前の身支度だけ整えてからステータスオーブを持って布団に横になる。
「よしやるか。【倍加】。」
ステータスオーブに【倍加】を発動してステータスポイントを2倍にする。
ステータスオーブに倍加を使った後は初めてステータスオーブに倍加を使った時と同じ様な状態になってしまう。
ステータスの体力の能力値を上げたのにも関わらず、全く今のマサキの状態は初めての時と変わらない体調だ。
体力が戻るまでゆっくりと呼吸を整えて過ごす。やっぱり安全な自宅で行なって良かったと思いながら。
息を整えて体力が回復して段階で手に握っていたステータスオーブを使った。
ステータスポイントを触れる状態になったマサキはステータスを開きながらどのステータス能力値にステータスポイントを使おうか考える。
「やっぱり体力を増やそう。」
まだ他の能力値は育っていない状態だ。
それなら出来るだけ自力で能力値を育てることでステータスオーブを使わなくても成長させるべきだろう。
手に入った2ポイントのステータスポイントを使って体力を増やした。
ステータス
レベル1
生命力0
体力4
魔力0
筋力1
耐久力0
精神力0
敏捷0
器用1
固有スキル 【倍加】
アクティブスキル 【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】
パッシブスキル 【】【】【】【】【】
「育ってるのは筋力と器用だけ。」
ステータスポイントを使った後のステータスを見てながら明日の探索をどうするかを考えた。
明日からはステータスの能力値を育てることに時間を使おうとマサキは決めた。
そうと決まれば明日からはスライムと多く遭遇するエリアでの活動をしよう。
それとこれまで使わなかった盾も持って来よう。盾での防御をしていても耐久力は上がるらしいから。
まだ時間的には夜8時と早い時間だが明日も早くから試練の塔で探索をするからと早めに眠ることにした。
翌日、マサキは6時には試練の塔の前に居た。
「さてと、今日も頑張るぞ。」
試練の塔の中に入ってまずマサキが行なったのはスライム探しだ。それも手に槍と盾を持った状態のままでダッシュで。
走ることで敏捷と体力が上がるはず。もしかしたら他の能力値だって上がるかもしれない。
走って走って走る。
「見つけた!」
マサキはスライムを発見した。
スライムの元へと駆け寄るとマサキは攻撃をせずに盾を構える。
最低でも5回はスライムから攻撃を受けてからスライムを倒すことを決めたマサキが盾を構えているとスライムが寄ってくる。
「あと少しだ……いま【倍加】!」
スライムが攻撃のモーションを取るのが視界に入った段階でマサキは肉体を【倍加】で強化する。
スライムの体当たりを盾で受ける。
盾からスライムの体当たりの衝撃を感じるがマサキはバランスを崩すことなく受け止め切った。
「思ったよりも衝撃も少なかったな。」
肉体の強化に倍加を使ったことで肉体が強くなったからか、スライムからの体当たりの衝撃が盾越しに伝わって来ても問題はなかった。
それから4回スライムからの体当たりを受け切ったマサキはスライムの弱点である核を刺突で狙っていく。
これもステータスの能力値である器用を上げていく為だ。
スライムは槍を叩き付けるだけでも倒せるモンスターだが、こうしてスライムの弱点を狙って攻撃することで刺突も上手くなっていくと思う。
マサキはスライムを刺突で倒し終わればドロップアイテムを回収してまたスライムを探す為に全力に近いダッシュで走り出す。
スライムを見つけては盾で防御した後に槍の刺突でスライムを倒す。
それを繰り返し行なって5回目でもう疲労感が半端ないほどに疲労感が来ていた。
「キツイな、これ……はぁ、はぁ、少し休むとしよう。」
背負っていたリュックを下ろして、リュックの中から水筒を出して水分補給をしながら特に筋肉が張っている足を揉んでマッサージをする。
マッサージをした後は息を整えながらも全身をストレッチしてほぐし体を休ませること15分ほど。
「よし行くか。」
幸いなことに休憩中はスライムが近寄って来なかったこともあって十分に休めたマサキはリュックを背負って槍と盾を持った状態でダッシュで走り出した。
それからもスライムからの攻撃を盾で防いでから刺突で倒してドロップアイテムを回収した後にダッシュでスライムを探す。
途中で休憩を挟みながらも繰り返し行なっていくことで昼食を塔の外で食べていた時にステータスを確認した時に気が付いた。
ステータス
レベル1
生命力1
体力4
魔力0
筋力1
耐久力0
精神力0
敏捷1
器用1
固有スキル 【倍加】
アクティブスキル 【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】
パッシブスキル 【】【】【】【】【】
生命力と敏捷が成長していたのだ。
これまでの探索での経験も加算してだろうが、あの苦しい修行の成果がこう見える形で分かって報われる気持ちにマサキはなった。




