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試練の塔  作者: 甲羅に籠る亀


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5/12

5話

 昼までの間に手に入れたドロップアイテムを換金してから近くの食堂で昼食を食べ終わると、食休みにステータスの確認をすることにした。


ステータス

レベル1

生命力0

体力2

魔力0

筋力1

耐久力0

精神力0

敏捷0

器用1

固有スキル 【倍加】

アクティブスキル 【】【】【】【】【】【】【】【】【】【】

パッシブスキル 【】【】【】【】【】


 自力で筋力と器用の能力値が1だが育っていた。


 「よしやった。」


 ステータスオーブが貴重なせいで全然育っていないステータスの能力値が育って嬉しい。


 他の能力値も順次育てて行きたいところだけど、能力値にあった行動を取らないといけないし、今までの行動を考えて上げるのが難しい能力値だってあるだろう。


 特に魔力を使うスキルがない現状だと魔力を育てるのはかなり厳しい。


 お金を集めてスキルスクロールを購入するか、モンスターや宝箱からのドロップに期待するしかないだろうな。


 今日はステータスを育てるのに時間を使わない。どれだけモンスターを倒せるかだ。


 食休みを終えて試練の塔に向かう。


 スライムが複数遭遇できてラビットも現れるエリアまで真っ直ぐに移動する。


 道中に現れるスライムを一撃で倒して進んで行き、ラビットが現れるエリアまで到着したのか、ラビットを発見した。


 「首狙いか!」


 最初から首を狙って飛び跳ねてきたラビットの軌道上に槍の穂先を向けて構える。


 グサっと自分からラビットは突き刺さると、そのままラビットは痙攣しながら動かなくなった。


 ラビットを倒し終わったマサキは辺りを見回して他にモンスターが近くにいないかの確認を取った。


 「あれスライムか?」


 少し距離があるがスライムが丁度草むらから出て来る瞬間を目撃した。


 俺の腰くらいまでの高さで生えている草むらを警戒しながらスライムの元まで向かう。


 「やっぱ、まだ居たな。」


 スライムは他にも草むらに潜んでいた。


 マサキが近寄ったから草むらから出てきた様だ。


 スライムたちからの攻撃を避けて攻撃のチャンスを伺う。


 「ここだ!【倍加】!」


 マサキは3匹のスライムに囲まれている現状でスライムを一撃で倒すには威力を上げた攻撃しかないと判断した。


 【倍加】した一撃を攻撃直後のスライムに槍を振り下ろして一撃の元に倒す。


 これでスライムは残り2匹。


 3匹同時に相手をしていた時よりも余裕を持てる。


 攻撃を避けて避けてチャンスが来たら刺突でダメージを与える。


 それを繰り返すことで弱ったスライムから仕留めてスライムを倒していく。


 スライムを倒して一息付きながら周りを警戒、安全を確保してからスライムのドロップアイテムを回収する。


 「ん〜、それにしてもさっきの戦い。倍加をもっと使うべきだったかな?」


 1匹目を倒すまでは問題なかったと思う。でも2匹目は【倍加】を温存せずに使って一対一に持ち込むべきじゃなかったかと考えてしまう。


 【倍加】で使う体力の消費と戦闘時間が長くなることで消耗する体力を考えるとどちらがいいのだろうか。


 数値として確認出来ればもっと上手い戦い方になってくれると思うけど、ないものねだりだろうそれは。


 「考えてる間にラビット発見。」


 草を食べていて無防備な姿をしているラビットが視界に入った。


 ここで奇襲を仕掛けられればいいのだが、隠れて接近していてもラビットには気が付かれてしまう確率が100%近いほど。


 俺は真っ直ぐにラビットに向かう。


 どうせ気付かれるのだからと進んだマサキに気が付いたラビットがこちらに向かって走り出した。


 いつも首を狙う時ならジャンプする距離でもジャンプをしないラビットの行動に腹か足を狙ってくると判断したマサキは回避の姿勢に入る。


 「足か!」


 今回は足をラビットは狙ってきた。


 マサキは横に反復横跳びの様に跳んで移動することでラビットからの攻撃を回避する。


 回避した後、マサキは後方に向かったラビットの方を確認する。


 「今度は首だな!」


 後ろ足を踏ん張る様にして溜めを作っているラビットの姿と位置を確認して、これは首を狙った一撃がくると判断した。


 いつもの様にジャンプして跳んでくるだろう位置に槍の穂先を持ってきて槍を構える。


 ラビットが自分から突き刺さってきた。


 戦闘が終わって一息付きながらも警戒して周りを見た時にこちらに向かって駆け寄って来ているラビットを発見した。


 「2回戦だ。」


 槍に突き刺さったラビットがドロップアイテムに変わるのも待たずに槍の穂先からラビットを槍を下ろして外した。


 まだ2匹目のラビットとの距離は遠い。


 ラビットの攻撃範囲にマサキが入るまでにはあと数秒ほどの時間が掛かるだろう。


 その間に槍を構え直してラビットの行動を観察する。


 どこをラビットが狙って来てもいい様にしながら待ち構えていると、ラビットの攻撃範囲にマサキは入った。


 「首だな。」


 最初から首狙いのラビットの動きを読んで槍をしっかりと構えて待つ。


 自分からラビットが突き刺さって戦闘は終了。


 槍からラビットを落として周りを確認してから1匹目のラビットのドロップアイテムの回収を行なった。


 「お、肉だ。」


 2匹目のラビットからドロップしたのはラビット肉だった。


 値段としてはそこそこの値段で売れるアイテムだ。重いが回収する為にリュックに入れておく。


 それからもスライムやラビットと戦ってエリアを進み続けた。


 「あ〜、進み過ぎたみたい。」


 未発見のモンスターを発見する。


 痩せた犬の姿をしているそのモンスターは野犬と呼ばれているモンスターだ。


 爪や牙に体当たりを攻撃手段にしているモンスターで、1階層だとラビットの次に危険なモンスターだ。


 犬のモンスターよりも兎のモンスターの方が人を殺しているのは不思議に感じるがどちらも危険なモンスターなことには変わらない。


 初見のモンスターだ。警戒して回避を優先しながら攻撃を仕掛けていこう。


 野犬が吠えると真っ直ぐにマサキに向かって走り出して来た。


 そのスピードはラビットよりは遅いがそれでもマサキよりは早いだろう。


 それでもラビットのスピードを見慣れている事もあって見切るのには問題ない。


 でも思った以上に殺しに掛かる殺気だった野犬は威圧感があった。


 恐怖を感じるが、それでも動ける様にしていたからこそ避けられた。


 野犬はマサキを体当たりをして押し倒そうとしてきた。


 回避を優先。いつでも動ける様にしよう。と思っていたからこそ回避することが出来た。

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