表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もし高天神城が落ちる前に本能寺の変が勃発したら  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/44

今度は

真田昌幸「岡部様はこれまで海路を使って兵糧の搬入を試みて来ました。しかし陸揚げの場となる浜野浦や菊川入江に設置された徳川の砦により行く手を阻まれて来ました。ただ……。」

そこまで船で運ぶ事自体問題はありませんでした。

真田昌幸「理由はただ1つ。徳川に水軍が無い事であります。徳川は現在、高天神に兵糧を運び入れるための湊が存在します。しかしそれを実現させるためには船が必要。しかし徳川には水軍がありません。同じ事はうちにも言えます。水軍を束ねる岡部様は現在、諏方原で交戦中にありますので。ただうちには……。」

水軍を率いる事が出来る人材が他にもいます。

真田昌幸「しかも……。」

岡部元信の手勢よりも強力な水軍が。

真田昌幸「小浜様には既に活動を始めていただいています。横須賀から出る船を徹底的に叩くようお願いしています。これが成功すれば……。」

高天神内の徳川勢を一気に疲弊させる事が出来ます。

真田昌幸「高天神には1万を超える兵が留まっています。これだけの兵を養うには相当の兵糧が必要となります。徳川は恐らく落城間近と考えて兵を進めています。多くの兵糧を持って現地に入っていません。仮に長期戦となったとしても横須賀から運び入れれば良い。どうせ武田は来ないのだから。と考えていたと思われます。もしここで大量の物資を移動させる事が出来る舟運を失ったら……。」

 高天神城。

徳川家康「城から出る方法は?」

大久保忠世「血路を切り開く他ありません。」

徳川家康「しかし相手は勝頼。奴は恐れを知らぬし、何をしてくるかわからぬ。」

大久保忠世「鉄砲がありますが。」

徳川家康「あれは敵が向かって来る時に初めて効力を発揮するもの。此度は役に立たぬ。ところで兵糧はどうなっている?」

大久保忠世「横須賀に至急手配を依頼しています。」

徳川家康「にしては時間が掛かり過ぎてはいないか?」

大久保忠世「今し方の辛抱かと。」

徳川家康「勝頼が居るとなると小浜も居るかも知れぬ。そうなると厄介……。忠世。」

大久保忠世「はっ!」

徳川家康「小荷駄も手配せよ。方法は多いに限る。」

大久保忠世「御意。」


真田昌幸「船が使えないとなりますと陸路。小荷駄を選択する事になります。依田殿は当地に明るいとは言え城の西側は全て徳川の権益。活動は限定的なものとなってしまいます。」

武田勝頼「我らの知らぬ道を使って来る恐れもあるな?」

真田昌幸「はい。これを防ぐ手立ては既に講じてありますし……。」

成果も出ています。

武田勝頼「ん!?うちの小荷駄か?」

真田昌幸「えぇ。徳川のかまりを相当数排除する事に成功しています。今度はうちの番であります。」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ