96話 人を動かす
それで
もう一度
説得に行くと
クリスフェル村
パネラ「今度は
俺が
交渉をする
だって
・・・”アレ”だったから
・・・(気を使ったつもり)
・・・しかたなくな
ど下手くそって
素直に言えば
いいじゃねえかよおお!?
パネラ「まあ失敗しても
ラドゥムと言う
人間観察 分析で
つぎの説得時の
攻略材料にしようぜ」
アージュ「布石でもあり
あわよければ
そのまま攻略すると」
パネラ「そうだ
さあ
行こうぜ?
クリスフェル村 クリスフェルギルド
ラドゥム「性懲りもなく来たか?
今度はまともな考えは
あるのだろうな?」
パネラ「えぇ
今度は俺が交渉を
そして
納得できるであろう材料を
用意しました」
ラドゥム「聞かせてもらおう?」
パネラ「では
アージュに
説明を任せておりますので
ラグガ「・・・
・・・え!?)
ルダ「(・・・たしか宿では
・・・パネラって
”俺が全部 説得する”
ルダ「(・・・って
・・・言ってたよね)」
アズベス「(・・・アージュに丸投げどころか
・・・いきなり
・・・ムチャ振りされても!!)
では説明します
アズベス「(アージュ!?)」
ラグガ「(・・・うろたえてないどころか
・・・”はじめから
・・・そうだったみたいに
・・・振舞ってる!!”)」
ルダ「(・・・普通
・・・混乱して
・・・取り乱しても
・・・おかしくないのに!!)」
アージュ「まずラドゥムさんは
想いや感情
アージュ「そんな
不確かな戦力で
動きませんよね?」
ラドゥム「なぜ
そう思う?」
アージュ「・・・
ラドゥムさんの
立場になって考えれば
アージュ「そんな不確かな戦力で
勝算のない戦争に
ギルド騎士50名の命を
リーダーとして
危険に晒せません
ラドゥム「・・・」
アージュ「だとすれば
勝算と利益があれば
動いてくれますか?
ラドゥム「(・・・俺の立場を理解している
聞くだけ聞いてやるか)
ラドゥム「まず勝算があるのか聞こう」
アージュ「まず
ラドゥムさんの
ネットワークで
どれだけの人が
集まりますか?
ラドゥム「・・・」
アージュ「ギルドの長をしてる人間なら
他ギルドとも
連携をとれるのでは
ありませんか?
ルダ「(・・・たしかに
・・・それなら
集められる戦力は
・・・50名以上!!)
ラドゥム「呼びかければ
1000名以上の
ギルド騎士が集まる」
アージュ「それなら勝算があります」
ラドゥム「どこがだ?
グレンハム軍を
攻略したいのだろ?
相手は10万以上の兵
100倍の戦力差がある」
アージュ「その
ラドゥムさんが集めてくれる
1000名のギルド騎士
主な目的は
戦争に使いません
ラドゥム「なに!?」
アージュ「このために使います
それを
説明したアージュ
ラドゥム「・・・」
ラドゥム「・・・なるほど
・・・それが成功すれば
勝算どころか
勝てる可能性は
巨大になるな
ラドゥム「ぜったいに勝てるか?」
アージュ「・・・
ぜったい勝てると
約束できません
アズベス「(おい!?)」
ラグガ「(・・・なんてことを!?)」
アージュ「以前
交渉に来た時に
アズベスの言葉
”ぜったい”
アージュ「この言葉を聞いた時
ラドゥムさんの
表情は曇りました
アージュ「世の中に
”ぜったいは存在しない
イレギュラーはある”
ラドゥム「・・・」
アージュ「だから
この世界に
”ぜったいなんてない”
私も
”ぜったいなんて
この世界に存在しないのに
ぜったいと言う
ありもしない言葉で
人を説得する人間が
大嫌いですから”
アージュ「ラドゥムさんと同じくね?」
ラドゥム「・・・」
ラドゥム「・・・
見返りは?
ラドゥム「こちらも
慈善活動ではない
1000名の
ギルド騎士の生活と
命がかかっている
何も報酬はなしに
俺が動けと言っても
1000名の
ギルド騎士は動かない」
アージュ「グレンハム軍を撃破した
名声と栄誉
ラドゥム「・・・」
アージュ「これは
クリスフェルギルドに
今後 様々なところで
大きな武器になります」
ラドゥム「足りぬ」
アージュ「えぇ
これだけでは
ご飯を食べていけないので
ラドゥム「(・・・わかってるな)」
アージュ「なので
こんな騒ぎを起こした
国家
グレンハム軍 相手に
”取れるだけ
賠償してください”
ラドゥム「・・・」
アージュ「巨大な富が
手に入りますよ?」
ラドゥム「・・・
わかった
協力しよう
クリスフェル村
パネラ「さっすがアージュ」
アージュ「ラドゥムの立場になって
思考を巡らせた結果です」
アズベス「・・・お前
・・・アージュ?
・・・パネラに
・・・怒ってないのか?
アージュ「なぜです?」
アズベス「・・・なぜって」
ルダ「丸投げされたでしょ?
パネラがやるって言っておいて?」
ラグガ「そんなことされたら
普通 怒るだろ?」
アージュ「・・・
パネラの立場になって
考えてみれば
アージュ「私が
どれだけ
力があるか
知りたかったのでしょう?
パネラ?」
パネラ「なぜ わかった?」
アージュ「だって
想像だけでは
限界がありますから
パネラ「・・・」
アージュ「どんなに
相手の立場になって
想像して考えても
想像だけでは
すべて
知ることができません
アージュ「だったら
想像で考えらる余地の
材料を増やせばいい
そのためには
情報として相手を知る事
パネラ「・・・」
アージュ「それが
欲しかったのでしょう?」
パネラ「・・・
・・・想像以上だ)
パネラ「この
大型イベントで
最初から
お前と組めたことに
心から感謝するよ
アージュ「もちろん
私もですよ?




