60話 なぜ君は?
終焉戦争 開戦
両軍共に交戦に入った
もはや
後戻りのできない
お互いに
守りたい者のため
お互いに
譲れない物のため
ガティレイア・エンハース
アージュ・ルドウィンス
覚悟を決め
戦争を始める
巨大空中要塞 バハメクト
ベルバルド「はじまったな
10憶同胞の命
それを救うための戦いが」
ガティレイア「そうだな」
ガティレイア「・・・」
ガティレイア「・・・これで
俺の役目も
お終いか
星が痛みを訴え
滅びゆく星から
すべてを救いたくて
俺は悪魔になった
・・・つらかった
・・・悲しかった
だが
俺には見捨てられなかった
救える命が
そこにある
だったら
何もせずには
居られなかった
だが
もはや
この戦いは
第3人類のリーダー
ベルバルド・グローリーに
任せればいい
もう俺は
すべての役目を終えた
・・・悪魔になることも
ガティレイア「・・・これで
・・・最後だ」
ガティレイア「・・・
・・・やっと
・・・終わった
ガティレイア「・・・
・・・え?
ベルバルドは刀を抜き
それをガティレイアに差し出した
ガティレイア「・・・」
ガティレイア「・・・・・どういう意味だ?」
ベルバルド「・・・
ガティレイア?
お前が
第3人類の
リーダーになれ?
ガティレイア「・・・何を?」
ベルバルド「私は生き残らなければならない
この戦争に勝利しても敗北しても」
ガティレイア「・・・何を
・・・言っている?」
ベルバルド「仮に
この戦争に敗北した場合
私さえ生き残っていれば
もう一度 第3人類は
二度目の侵攻ができる
完成した
”バハメクト・ヴォーム”で
もう一度 戦える
ガティレイア「・・・」
ガティレイア「・・・負けることも
・・・考えているのか?」
ベルバルド「・・・保険はかけておきたい」
ガティレイア「・・・」
ベルバルド「・・・
この戦争で
第3人類の
すべてが滅せば
第3人類は
そこで
すべてが終わる
ガティレイア「・・・」
ベルバルド「ガティレイア?
ガティレイア・エンハースではなく
”ガティレイア・ルドフォニー”と名を変え
お前が第3人類のリーダーになるのだ」
ガティレイア「・・・
ルドフォニー
第3人類の言葉で
ガティレイア「・・・
・・・悪魔か
ガティレイア「・・・また
俺に
すべてを
背負わせるのか?
ベルバルド「・・・
・・・すまない
ガティレイア「・・・
・・・最期まで
・・・悪魔か
ガティレイア「・・・」
ガティレイアは
ベルバルドから刀を受け取り
高々と空にかかげ宣言する!!
ガティレイア「聞け!
我らが同胞!
10万の精鋭たちよ!?」
ガティレイア「この戦争に!
大義も信念も正義もない!
ただ この星の人間から!
すべてを奪い略奪するための戦争だ!!
思い出せる者は居るか!?
フェイルアムが滅ぶと
確定されたとき!
我ら10憶の同胞たちの笑顔が消えた!!
彼らが
また笑う事ができるのは!
この星を手に入れ!
滅ぶ恐怖が無くなった時だ!!
みんなの命を俺にくれ!
同胞たちの笑顔のために!!
この戦いに勝利するぞ!!
第3人類10万の精鋭「オオオオオオオオオオオオ!!」
天が割れんばかりの叫びを
第3人類は発した
ガティレイア「・・・
・・・結局・・悪魔か
ガティレイア「・・・絶望しかないな」
ガティレイア「・・・」
ガティレイア「・・・この先に
どんな
絶望が待っていても
ガティレイア「・・・俺は
・・・足掻き続けてやる
ルダ「独りにはさせないから?」
ガティレイア「共に
悪魔になってくれるんだろ?」
ルダ「当たり前だろ?」
ガティレイア「だから
絶望の運命でも
俺は戦える
グレンハム王国 王宮
アージュ「・・・
・・・第3人類の士気が
・・・異常に上がりましたね
アージュ「・・・すべての
決着をつける気ですか?
ガティレイア・”ルドフォニー”?
ユナハ「・・・」
ユナハ「・・・戦うしか
・・・戦うしか
・・・ないの?
アージュ「・・・」
ユナハ「戦うしかないの!?
こんな戦争!!
誰も!
ハッピーエンドに!
ならないよ!!
アージュ「・・・」
ユナハ「避ける方法はないの!?」
アージュ「・・・」
ユナハ「”なんとかして”よ!?」
アージュ「・・・
・・・この戦争だけは
・・・”なんとかできません”
ユナハ「・・・」
アージュ「・・・避けられない
・・・運命です」
ユナハ「・・・アージュさんは
・・・なぜ戦うの?」
アージュ「・・・」
ユナハ「・・・こんな
・・・誰もが笑顔を
・・・失う戦争で!!
なぜ君は?
アージュ「・・・」
ユナハ「・・・・・
なぜ君は?
戦うの?
アージュ「・・・
守るためですよ?
ユナハ「・・・守るために?」
アージュ「思い起こせば
このゲームを始めたのも
紡ぐノートを始めたのも
守るためでした
アージュ「ミアを守りたい
その笑顔を守りたい
そのために
人の悪意を研究する
アージュ「私の人生は
誰かを
守るための
戦いでした
ユナハ「・・・」
アージュ「守ることには
長けているのですよ?
だから
みなさんを
死なせはしません
ユナハ「・・・」
アージュ「私は
守るために戦います
ユナハは
なぜ君は?
ユナハ「・・・」
アージュ「戦う事を
選んだのですか?」
ユナハ「・・・戦う事を」
アージュ「・・・いつか
その応えを
聞かせてくださいね?
アージュ「・・・
ルガスタ軍!
10万の勇者たちよ!?
アージュ「これを!!
エンドワールドクラスの
危険度とみなす!!
アージュ「我らのすべてを奪うために!
第3人類が戦争を仕掛けてくる!
だが!
私たちは!
討たれるわけにはいかない!!
アージュ「この!
我らが愛するルガスタを!
この星で産まれ この星で育ち!
当たり前のように!
生きる事の
素晴らしさを感じてきた!!
アージュ「その当たり前が!
奪われようとしている!!
ルガスタ軍 将兵「・・・」
アージュ「・・・
我らが討たれたら
すべてが奪われる!!
これから育ってくる子供たちに!
これから産まれてくる赤ん坊たちに!
この星は生きる価値がある!
そんな世界なんだと!
伝え託したい!!
アージュ「そして
生きる私たちには!
守りたい者が多く存在する!!
アージュ「・・・
星と世界と
愛する者と守りたい場所!
奪われるわけにはいかない!!
奪われることがあってはならない!!
アージュ「これは!
そのための戦争だ!!
アージュ「守ろう!
我らの愛すべき!
この世界と人々を!!
ルガスタ軍 10万の精鋭
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
ゲルター「もう引き返せないな」
クシャ「引き返したいの?」
ゲルター「そりゃあ
俺はファンタジーに
浸りたいからな」
クシャ「・・・じゃあ
私が
ゲルターの
ファンタジーに
なってあげる
ゲルター「・・・え?」
クシャ「・・・そのためには
・・・一緒に
・・・生き残ろう?
ゲルター「・・・」
クシャ「・・・約束
・・・だからね?」
ゲルター「・・・
そうだな!!
クシャとゲルターは
指切りをした
クシャ「・・・死なせないから
・・・ゲルター」
ゲルター「・・・俺もだ」
ユナハ「・・・お母さん?」
シャル「・・・始まるわね」
ユナハ「・・・」
ユナハ「・・・また
・・・私!!
お母さんの
ハンバーグが食べたい!!
シャル「・・・
・・・ユナハ
ユナハ「だから!!
ぜったいに死なないで!!
シャル「・・・」
ユナハ「生きてまた!!
私に!
お母さんの!
ハンバーグを!
食べさせて!!
シャル「・・・」
シャル「・・・そうね
約束よ?
ユナハ?
・・・うん
高度4000メートル 空
そこに布陣した
アージュたちと
ルガスタ軍
最後の精鋭
アージュ「・・・」
こんな戦争!
誰も
ハッピーエンドに!
ならないよ!!
アージュ「・・・」
アージュ「・・・それでも
・・・戦わないと
・・・いけないのです
アージュ「・・・だから
守ります
すべてを




