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なぜ君は?  作者: ausunoto
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58/115

58話 その奇跡はどっち?






         頼む!


         この命を


         救ってくれ!?







クリスフェル村 浜辺 夜



アキ「・・・」



ガティレイア「”奇跡の英雄”なんだろ!?

       だったら!!











          その奇跡で


          ルダを救ってくれええ!!














アキ「・・・」


アキ「・・・・・












          ・・・ミカの居る


          ・・・ルイジェネウスを


          ・・・襲撃しておいて?














ガティレイア「・・・」



アキ「・・・よく言えるね?」



ガティレイア「・・・・・」



アキ「これで











          あなたの恐怖で


          失われた命の


          重さと恨みが


          わかりましたか?











ガティレイア「・・・」




アキ「10億の同胞を救う?

   そのために悪魔になる?

   そのために












           失われていく命は


           どうでもいいのですか?














ガティレイア「・・・・・」








           ルダの様子を見る












アキ「今にも














           消えそうな命ですね?















ガティレイア「・・・・・」




アキ「消えれば














            命の重さが


            わかるのではないですか?



















アキ「あなたの
















             奪った命の重さもね?



















ガティレイア「・・・」



アキ「それでも まだ













            ”救ってくれ?”と


            言いたいですか?















ガティレイア「・・・」


ガティレイア「・・・・・・・・・」



ガティレイア「・・・・・・・・・・・

       ・・・・・・・・・・・・・・

       ・・・・・・・・・・・・・・・」








アキ「帰ってください?














            命を奪うとは


            こういうことです





















アキ「帰って」













          もう!


          10憶の


          同胞の命は


          どうでもいいいい!!

















アキ「・・・」



ガティレイア「斬り刻まれても!

       焼かれても!

       拷問にあっても!

       恥を晒されても!

       なんでも罪は受ける!!


       だからああああああ!!!











           ルダだけは!


           救ってくれえええええ!!

















アキ「・・・」



アキ「・・・・・












             ・・・しつこい
















ガティレイア「・・・頼むよ?」


アキ「・・・しつこい」



ガティレイア「・・・頼むよ?」


アキ「・・・しつこい」




ガティレイア「頼む!!??」






アキ「・・・」













           私からも お願い


















アキ「・・・」













           ・・・助けてあげて?















アキ「・・・」




アキ「・・・・なぜ

   ・・・・・・君が?














           ミカ・セイライト?



















ミカ「私は生きてる

   でも

   その子は

   死ぬかけてる











           ・・・救ってあげて?













アキ「・・・」



ミカ「・・・救ってアキ?」



アキ「・・・・・











          ・・・奇跡って


          ・・・そんなに


          ・・・便利に


          ・・・扱える


          ・・・わけじゃない



















アキ「俺の奇跡が

   何で発動するか

   わかるだろ?」



ミカ「・・・」











           想いだよ?


           それも


           世界規模の
















アキ「・・・そんな物が

   ・・・簡単にあるわけ」











           ガティレイア?


           感情を想いのままに


           ルダに叫ぶのです?














ガティレイア「・・・











         ・・・アージュ


         ・・・ルドウィンス?














アージュ「その叫びが













           感情を爆発させます

















アージュ「想いも

     願いもね?」







ガティレイア「・・・」




アージュ「まあ











           あなたの想いが


           世界規模なら


           奇跡は起きます


















ガティレイア「・・・」




アージュ「救いたいのなら













            奇跡を起こしなさい?




















ガティレイア「・・・・・・











            感情を想いのままに


            ルダの名前を言葉にして


            ルダに叫んだ!!

















ガティレイア「・・・













          ルダあああああああああああ!


          ああああああああああああああ!!


          ああああああああああああああああ!!!

















アキ「・・・」



アキ「・・・・・」



アキ「・・・・・・・・













            ・・・まさかね


















月色の輝きが

周囲に広がる!!


















クシャ「・・・なに・・これ?」


ユナハ「・・・神秘的」


シャル「・・・きれいね」




ゲルター「・・・










          ・・・まるで


          ・・・ファンタジー


          ・・・じゃねえかよ

















その

神秘的で

きれいな

月色の輝きが


周囲に広がり

ルダの身体もつつむ
















アキ「・・・だからって

   








          ・・・必ず


          ・・・奇跡が


          ・・・起きる


          ・・・わけでもない













アキ「・・・そんなだったら













           ・・・世界だって


           ・・・命だって


           ・・・なんでも


           ・・・救える














アキ「・・・それが

   ・・・めったにないから












            ・・・奇跡って


            ・・・言うんだよ?



















アキ「・・・かならず

   ・・・起きるわけでもない」














            月色の輝きが


            ・・・消えた


















ガティレイア「・・・ルダは?」




アージュ「・・・」


クシャ「・・・」


ユナハ「・・・」


シャル「・・・」



ゲルター「・・・」










          ・・・気を失った


          ・・・ままのルダ
















ガティレイア「・・・」



アキ「・・・やっぱり












          ・・・奇跡は


          ・・・奇跡か



















ガティレイア「・・・」










            ルダを抱きしめた!!














ガティレイア「独りにしないって言っただろ!?」



ルダ「・・・」



ガティレイア「一緒に

       悪魔になってくれるんだろ!?」




ルダ「・・・」




ガティレイア「いつまでも

       一緒に居てくれるんだろ!?」




ルダ「・・・」




ガティレイア「俺を!










           独りにするなあああああ!?














アキ「・・・











            ・・・どんなに


            ・・・叫んだって


            ・・・願ったって












アキ「・・・命が戻るなら












           ・・・誰も


           ・・・悲しまないんだよ
















そうですかね?
















アキ「え?」





アージュ「奇跡が













           起きたみたいですよ?


















ガティレイア「・・・え?」











           ・・・ガティ?












ガティレイア「・・・」



ルダ「・・・ガティ

   ・・・生きてたのね?














          ・・・よかった


















ガティレイア「・・・











          ・・・こっちの


          ・・・セリフだ
















次は

戦場で逢いましょう?











ユナハ「・・・え?」




アージュ「優しい

     あなたのことだから












           10憶の命は


           見捨てられないでしょう?




















ガティレイア「・・・」



ルダ「・・・」




アージュ「次は戦場で」







ガティレイア「・・・












            ありがとう














そう

言い残し


ガティレイアと

ルダは



去って行った













ミカ「・・・」


ミカ「・・・・・ねえ?

   ・・・・・これって









            アキの奇跡で


            救ったの?

















アキ「・・・」



アキ「・・・そうとも

   ・・・考えられるが」






アージュ「単純に











           ガティレイアの想いが


           届いただけかもしれませんね










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