110話 本当の力
やっと戦えるな
アージュチームと
パネラチームアジト
チェミ「でも良かったの?
乗り移り事件で共に戦った
相棒が相手でしょ?」
ブルア「・・・戦いにくく
・・・ないの?」
パネラ「あ?
楽しみに決まってるだろ?
パネラ「なんて言ったって
相手が
”俺みたいな人間”
なんだからさ
シエス「・・・」
パネラ「共に人生で絶望して
その絶望の中で
普通では得られない
力を手に入れて
パネラ「その力を
MMOで活かしてよ
パネラ「・・・そうなんだよ
本当の力は
絶望の中で
どう耐えて
生き抜いたか
パネラ「本当の力は
絶望の中にあるんだよ
チェミ「・・・」
ブルア「・・・」
シエス「・・・」
パネラ「・・・俺は
・・・それを
・・・手に入れた
パネラ「・・・今なら
常人が絶望と感じる痛みも
俺には蚊に刺された程度だ
シエス「でも
その絶望は
アージュも
体験してるのでは?」
パネラ「体験はしてるけど
”もう
絶望を抜けてしまった”
パネラ「・・・俺は
・・・見せてやるよ
まだ絶望の最中で
痛みに耐え生きて居る
人間にしか
手に入れられない力をさ
パネラ「・・・それで
アージュチームに勝つ
現実世界 ミアの家
ミア「・・・
・・・う~ん
レーネ「どうしたミア?」
ミア「女優のスカウト来た
事務所
けっこう
弱小だったわ~
ミア「あの事務所で食べていくの
いばらの道」
レーネ「お兄ちゃんが
紹介した事務所じゃダメなのか?
シェリのツテで他を探しても」
ミア「・・・
入口も自分で
こじ開けたいの
ミア「楽を覚えたら~
染まりそうだし~
ミア「極貧生活を生き抜いた力
絶望で手に入れた力を
楽で手放したくないのよね~
レーネ「・・・なるほど」
ミア「・・・でも
・・・私って今
・・・何をしたいんだろ~
レーネ「え?」
ミア「・・・なんか
女優になるより
ゲルターと
みんなと
遊んでる方が
好きになっちゃったな~
ミア「学校の演劇部のみんなや
周囲は
”なんではやく!
女優にならないの!?”
レーネ「・・・」
ミア「って
言ってくれるけどさ~」
レーネ「・・・」
ミアの頭を
なでなでする
ミア「お兄ちゃん?」
レーネ「・・・
焦らなくていい
レーネ「ゆっくり
なりたい自分になりなさい?
ミア「・・・」
レーネ「今の
自分の心に
素直になることを
お勧めするよ?
レーネ「言葉にしてごらん?
いまミアは
何をしたい?
ミア「・・・」
ミア「・・・・・
ゲルターと
お兄ちゃんと
みんなで
紡ぐノートを
遊んでいたい
レーネ「・・・」
レーネ「・・・その言葉
・・・ユナハには
・・・言わないように
ミア「・・・え?」
レーネ「たしかユナハに
「青春を
ゲームに
捧げるつもり?」とか
言わなかったか?
・・・やっべえ~
ミア「・・・言った記憶しかねえ」
レーネ「まあ
それが人だよ?
・・・人生論?
レーネ「生きてれば
考え方も変わる」
ミア「たしかに~」
レーネ「ところで」
紡ぐノート
パネっちたちと戦うの~?
ユナハ「・・・うん」
シャル「・・・そうなんだけどね」
クシャ「あれ?
二人とも
乗り気じゃないの~?」
ユナハ「・・・なんて言うか
・・・ぜったい
・・・強いと思って
そうだろうね~
ユナハ「・・・アージュさんと
・・・共に乗り移り事件を
・・・乗り越えた人物でしょ?
シャル「・・・つまり
・・・アージュ
・・・クラス
ユナハ「・・・ぜったい
・・・やばい」
シャル「・・・強いよね」
クシャ「だったら~
パネっちの
体調の悪い日を選んで
戦いを挑もうぜ~?
・・・やめなさい?
アージュ「なんてこと言うんだミア?」
クシャ「冗談だってば~
むしろ~
パネっちが体調
マシな日を選ばないとね~
ユナハ「・・・」
シャル「・・・」
クシャ「どうしたの~?」
ユナハ「・・・やっぱり
・・・悪い日を
・・・やめなさい?
アージュ「・・・ユナハまで」
ユナハ「だって~
ぜったい強いんだも~ん;;」
クシャ「まあ
敵チームに
お兄ちゃんが居ると
思えばいいだけだよ~?
それが
怖いんだってばああ;;!
クシャ「これは~
お兄ちゃんが速攻でやられたら
その時点で負け確じゃ~~~ん
アージュ「・・・」
アージュ「・・・たしかに
そういう考えもあるか
パネラチーム戦 当日
てめえらあ!?
どういうことだああ!?
クシャ「え?」
ゲルター「なんでええ!
三日で!
戦える準備が!
できてるんだよおお!?
クシャ「あ~
演劇部ちょうど休みなの~
ユナハ「テストも
おわったばかりだし
シャル「旦那も
ゲームする人間の気持ち
わかってくれて自由が効くし
アージュ「私も
仕事おわったばかりなので
てめえらああああ!?
ゲルター「聞いたぞ!?
俺を焦らすために!
わざと3か月も!
待たせたんだってな!?
クシャ「あ~」
ゲルター「三日で準備できるのを!
3か月も!
待たせやがって!?
クシャ「だって~
面白そうだったから~♪
ふざけんあああああ!?
ゲルター「だいたい!
お前ら!?」
・・・そんなに
・・・私のリアルの写真
・・・見たかったんだって?
ゲルター「・・・」
クシャ「どういうことかな~?
ゲルターく~ん^^♪?
ゲルター「・・・ちげえんだよ
・・・あれは」
・・・おい?
・・・いつまでも
・・・始まらねえだろうが?
クシャ「・・・あ」
パネラ「ゲルター?
ちょっと黙ってろ?
俺らまで
いつまでも始まらねえ
トークに巻き込むんじゃねえ?
ゲルター「・・・」
ゲルター「・・・・・こうなったら
・・・とことん巻き込んで
・・・困らせてやるのも
・・・やめろや?
チェミ「ガチで
仲良いじゃ~ん?
アージュたちと
ゲルターって」
ブルア「・・・妬けちゃうくらい」
チェミ「なんでよ!?」
シエス「楽しみにしてたよ?
アージュ・ルドウィンス?
アージュ「まあ
こちらは
・・・怯えてるのが
・・・二名 居ますが
・・・なんで?
ユナハ「相手チームにいい
アージュさんが居るうううう;;!」
シャル「ぜったい!
強いいいいいい;;!」
アージュ「・・・まあ
・・・こんな
・・・感じです
・・・遊びなのに
パネラ「もっと
気楽にやろうぜ~?
ユナハにシャル?」
ユナハ「じゃあ!
手を抜いて!?
・・・なに
・・・言ってやがる?
パネラ「・・・ガチで
・・・・叩き潰すに
・・・・決まってるだろ?
・・・ぶるぶるぶる;;
あの~
はやく始めて
いただけませんか?
パネラ「はっ!?」
大会役員「どうしてアージュチームになると
”こうなるのですか?”
パネラ「・・・そんな
・・・つもりは」
”な~
誰か~?
ヒマ潰しに
始まるまで
面白い動画
知ってる~?
すぐ始めるから!
動画 見るんじゃねえ!?
パネラ「始めるぞ!?
とにかく始めるぞ!?
ゲルターチームみたいに!
巻き込まれるのは!
ごめんだからなああああ!!
ゲルター「・・・俺も
・・・好きで
・・・”ああなった”んじゃ
・・・ねえんけどな
始めさせろやあああ!?
”ルストのサブアカが
面白いよ~?”
パネラ「だから!
動画を見るんじゃねえ!?」
アージュ「・・・とりあえず
・・・はじめましょうか?
観客席
ゲルター「さあ楽しみだ」
エーゼ「なんで?」
ゲルター「・・・アージュたちが
・・・勝てば
・・・1位に
・・・返り咲けるからな
・・・他力本願
闘技場
パネラ「おもしれーことに
なりそうだな?
相棒?
アージュ「お手柔らかに
お願いしますよ?
相棒?




