100話 世界ってなんて理不尽なんだろう
・・・あれ?
・・・生きてる?
グレンハム城 王宮跡
パネラ「・・・
・・・なんで!
・・・生きてるんだ!?
本当だ~♪
パネラ「・・・え?」
クシャ「生きてるね~」
ゲルター「・・・生きてるな」
ユナハ「・・・死んだかと
・・・思ってたのに」
シャル「・・・息してる」
シエス「・・・奇跡でも
・・・あったのか?」
・・・なんとか
・・・なるものだな
アージュ「え?」
・・・世界の想いが
・・・集まってないのに
月色の光が!
神秘的で綺麗な
オーラが
辺りをつつみ!
周囲に広がった!!
アキ「・・・
・・・まさに奇跡
アージュ「・・・どうして?」
アキ「・・・その前に
・・・アージュ?
・・・ちょっと
・・・そこに座りなさい?
アージュ「・・・
・・・え?
アキ「いいから
座りなさい?」
アージュ「・・・はい」
座る
アキ「・・・」
アキ「・・・俺が
なんで
怒ってるか
わかる?
アージュ「・・・
怒られてるのですか!?
アキ「君たちプレイヤーは
”戦闘不能で済むけど”
アキ「NPCの俺は
・・・ガチで死ぬの
アージュ「・・・
・・・あ
アキ「ごめんなさいは?」
アージュ「・・・
両手を2つ重ねて
地に手をつき
頭を垂れて
アージュ「・・・
・・・ごめんなさい
アキ「うん
よくできました
ユナハ「・・・」
ユナハ「・・・
あのアージュさんが!
土下座してるうううう!!
シャル「アージュ!
そんなこと
しちゃダメでしょ!?
アージュ「・・・いえ
・・・悪いのは
・・・私ですし」
シャル「せめて!
ミアちゃんの!
妹の前で!
それはやめてえええ!!
アージュ「・・・あ」
クシャ「・・・
・・・お兄ちゃん
・・・ちがうんだ
・・・ミア
シャル「ミアちゃんが!
妹が!
お兄ちゃんの!
そんな姿!
見たくないでしょおお!?
・・・いいのよ?
・・・シャル
シャル「ミアちゃん!?」
クシャ「・・・だって
・・・人を(NPC)を
・・・殺しかけたのだもの
クシャ「・・・罪は
・・・一緒に
・・・背負うわ
シャル「ミアちゃんんんん;;!」
パネラ「・・・
てめえら
こんな寸劇
いつも
してるの?
・・・寸劇のつもりは
・・・なかったのに
アージュ「ところで
なぜ奇跡を?」
アキ「・・・
バグじゃないかな?
クシャ「・・・あ~」
アキ「いろいろ
システム
イジってただろうし
世界の想いがなくても
奇跡を起こせたのかもしれない
ゲルター「ざまぁだなサカジマ」
パネラ「でも
さすがに
倒せたよな?
フェルク
パネラ「これで生きてたら
チートだけど」
・・・危なかった
パネラ「・・・
・・・え?
現れるフェルク
パネラ「・・・」
パネラ「・・・
・・・チートじゃ
・・・ねえか
そうでもないよ?
フェルク「都合の良い盾が
あっただけだから」
アージュ「・・・なるほど」
サカジマ「・・・@@」
パネラ「・・・サカジマの
・・・絶対バリアを
・・・盾にしたのか
フェルク「奇跡って
あるんだな」
パネラ「まあ
サカジマは
・・・気絶してるな
パシャ!!
パネラ「あ?」
クシャ「ネットで~
さらそ~う♪
・・・気持ちは
・・・わかるけど
・・・こええ女だな
アージュ「・・・しかし
・・・生きてると言う事は
・・・戦う事に
・・・なりますね
パネラ「なあ?
50万の兵で
なぶり殺しにしねえ?
・・・あんたも
・・・充分
・・・こええよ?
クシャ「私のさらしが
生易しいよ~♪?」
アージュ「・・・まあ
50万で
なぶり殺しも
ありなのですが
・・・お兄ちゃんも
・・・だった
アージュ「この化け物を
数で倒そうとしたら
人的被害が
大きくなりそうですね
パネラ「じゃあ
どうやって倒すんだ?
やっぱアレか?
ゲルター「何かあるのか!?」
アージュ「一度
奇跡を使えるのなら
二度目も
使えませんか?
アキ・ルナフェクト?
アキ「・・・
力を使い過ぎたから
たいした奇跡は使えないけど
アキ「エンドワールドの時くらいの
”奇跡のバフはできる”よ?
アージュ「全員に?」
アキ「二人くらいかな
まあ
俺は
アージュと
パネラに
使いたいけどね
アージュ「私たちですか」
いいんじゃないの~
クシャ「終焉戦争で
ラスボスを撃破した
唯一の大英雄だし~」
ゲルター「その大英雄と
常に行動してるのって
パネラなんだろ?」
パネラ「まあ
そうだけど」
ゲルター「・・・
任せたわ
てめえらに
ゲルター「すべての決着をつけて来い?」
シエス「パネラと
大英雄アージュなら
文句はありません」
クシャ「倒して?
お兄ちゃん」
シャル「これで
イベントクリアよ?」
ユナハ「・・・
・・・アージュさん?
アージュ「ユナハ?」
ユナハ「・・・」
ユナハ「・・・もう一度
・・・英雄になって?
アージュ「・・・ユナハ」
ユナハ「・・・そして
・・・いつまでも
・・・私の目標に
・・・なってください
アージュ「・・・そうですね
・・・ですが
いつまでも
目標になるわけには
いきません
ユナハ「え?」
アージュ「目標は
越える物ですから
ユナハ「・・・
・・・アージュさん
アージュ「いつか
越えてください?
そして今は
ユナハの好きな
ハッピーエンドに
してきます
ユナハ「・・・」
ユナハ「・・・うん
がんばってね!
アージュさん!!
まだ~?
仲間全員「・・・あ」
フェルク「待ってるんだけど~?」
パネラ「・・・お前
・・・本当に
・・・優しいやつだな?
なんで?
パネラ「会話中に
攻撃できただろ?
フェルク「いやだって
この国の
アニメやゲームだと
僕みたいな存在って
待つ物なんだろ?
バローザってボスはなあ!!
パネラ「・・・会話中に
・・・攻撃してきたけど?
フェルク「そっか~
マナーが
なってないね?
・・・これ
・・・マナーなのか?
クシャ「・・・ねえ
・・・これ
・・・倒すべき
・・・存在なの?
アージュ「・・・でも」
パネラ「・・・ラスボスだし?」
フェルク「そっか~
もはや
宿命だったか
・・・ラスボスとして
・・・配置されただけだよ
パネラ「・・・なんか
・・・調子狂うけど」
アージュ「・・・えぇ
・・・戦いますか」
アージュ!
パネラ!
共に刀を抜いた!!
アージュ「・・・ごめん
・・・たぶん
・・・あなた
・・・何も
・・・悪くないけど
アージュ「・・・いや
・・・むしろ
・・・良い人かも
・・・しれなけど
パネラ「俺らに
倒されろや?」
フェルク「・・・
刀を抜いたフェルク!!
フェルク「・・・」
フェルク「・・・世界って
・・・なんて
・・・理不尽なんだろう




