ピンクキャットにて
短いエピソードになるため、あまり間が開かないように12時に次エピソード投稿します
よろしくお願いします
「いらっしゃ〜い。あ、今日も墨俣くんなの?」
ペコっと後ろの墨俣が頭を下げる。
「奥空いてますか?」
「空いてるよ〜、まだ開店前だから、キャストの子がやって欲しい子いたらどんどんやっちゃっていいよ〜」
「あ、今日は4人まででいいですか?」
墨俣が今日の上限をお姉さんに伝える。
私もいつかみたいにフラフラで帰るのはごめんなので、何も言わない。
墨俣の決める上限は、たぶんタブレットに記録している色んな数字で決めているのか、疲れたけど、まぁなんとか大丈夫みたいなスレスレを狙ってくるので文句はない。
「オーナーに言っとくねぇ」
私がきたことが分かると変身前のお姉さんが数人やってくる。
2人ほど終えたところで、オーナーが顔を出した。
まさかオーナーが占いを?と思いきや、墨俣に用があるようだ。
「墨俣くん、だよね?」
墨俣はここのところなぜかピンクキャットに行くとき人間の姿で同行するので、オーナーも墨俣の顔を知っている。
「そうですけど、なんですか?」
「昨日、進藤さんが店に来たんだけど、かなり身なりのいい感じの男性を連れてきてね。少し談笑しただけで帰ったけど君と同じ墨俣って苗字の方だったよ。」
「そんな個人情報言っていいんですか?」
私が思わず口を挟むと、オーナーは頭を掻きつつ
「いや、普通は厳禁だよ。でも進藤さんがもし墨俣くんがきたら絶対伝えてねって。あの人のお願いは店は断れないですよ。」
進藤教授の意図は分からないけれど、
やつの閻魔帳には一体どれだけの人間の名が記されているのか。
たぶん私と墨俣もある。確実に。
墨俣はあまり反応を見せず。
「分かりました。」
としか言わなかった。
私も特にそれ以上聞かなかった。
(自分も突かれたくないのに、他人の腹を突つく趣味はないし。)




