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エーデルベルグの雪 ──北部山岳任務録──  作者: 有凪いちほ
特殊情報収集班:訓練

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最初の確認


 翌日は、朝からマティアスを中心にした状況対応の訓練だった。


 予定していた経路を途中で変更し、通信担当が動けない想定を入れ、装備の一部を使用不能にする。

 その都度、誰がどの役割を引き取るかを組み替えた。前日まで個別に触れてきた通信と救護も加わり、それぞれ別の課目として教わったものが、少しずつ五人の動きの中へ入り始めている。


 マティアスは、決められた役割を守るより、状況が変わった瞬間に空いた場所へ入る方が明らかに得意だった。


「ファルク大尉、今通信使えない想定ですよね」


「使えません」


「じゃあそれ持ってる意味ないでしょう」


「復旧した時に必要です」


「復旧するまで俺が持ちます。大尉は地図見てください」


「それなら――」


「もう渡してください」


 半ば強引に機材を受け取ったマティアスが、そのまま空いた手で別の装備をエレジへ渡す。


「中尉、これお願いします」


「私?」


「今一番手が空いてます」


「分かりました」


 昨日までなら、それぞれが担当するものを覚えることに意識が向いていた。今日は、その担当が崩れた時にどうするかを見る訓練だった。


 エレジはマティアスの動きを見ながら、彼が自分で言っていた「便利屋」という言葉を思い出した。


 何でも専門家と同じようにできるわけではない。

 けれど、誰かが動けなくなった時、その穴を見つけて埋めるのが早い。

 しかも、自分がそこへ入るだけではなく、残った人間の役割まで組み替える。

 カイルがマティアスをこの班へ推薦した理由が、実際の動きとして見えてきた。


 訓練中、エレジが夜の予定を考えることはほとんどなかった。

 目の前に判断するべきことがある時には、そこへ意識を向けられる。それは以前から変わらない。

 ただ、一つの課題が終わって時間を確認するたび、昨夜カイルの机に置かれた紙を思い出した。


 手首。背後からの固定。座った状態で立てないこと。

 何をされるのかは分かっている。


 自分が止めれば止まることも、カイルが無理だと判断すれば終わることも分かっている。

 それでも、自分が実際にどう感じるのかだけは、まだ分からなかった。


 午後の終盤、想定していた経路が突然使用不能になり、マティアスがその場で別経路への切り替えを提案した。


「正面を捨てます。西側へ」


「理由」


 カイルが聞く。


「こっちは狭いけど、通信死んでても二分で高所に戻れる。正面から迂回するより早いです」


「ヴァイス」


 エレジは地図と周囲を見比べた。


「西でいいと思います。ただ、この位置をそのまま通ると稜線から見えます。一度下へ落としてから北へ回した方がいいです」


「時間は」


「三分増えます」


「ファルク」


「その位置まで行けば中継なしでも通信戻る可能性高いです」


「リヒター」


「負傷者がいない今なら問題ないです」


「ロート」


「じゃあそれで」


「お前が決めるな」


「今、全員同じ意見だったでしょう」


「最終判断は俺だ」


「はいはい」


 マティアスの返事に、エレジは少し笑った。

 カイルもそれ以上は言わず、全員を西側へ切り替えた。


 実際に動き始めると、マティアスの提案は早かったが、エレジが加えた迂回によって露出も抑えられた。ヨナスの予測通り高所へ戻る前に通信状態も改善し、リヒターが最後尾から周囲を確認している。


 一人の判断だけで完成しているわけではない。

 誰かが出した案に別の人間が足し、別の人間が欠点を埋め、最後にカイルが全体を決める。

 四週間かけて合わせると言っていたのは、こういう部分なのだろう。


 訓練が終わった頃には、夜のことを考える余裕もないほど疲れているかと思っていた。しかし、実際には逆だった。

 装備を片づけ、自室へ戻って手を洗い、夕食の時間が近づくにつれて、昼間は遠ざかっていた意識が少しずつ戻ってきた。


 夕食の席では、ヨナスとマティアスが今日の訓練についてまだ話していた。


「中尉、最後の経路変更、早くなかったですか」


「遅らせる理由がありませんでした」


「俺、まだ説明の途中だったんですけど」


「結論は見えてました」


「最後まで聞く必要は?」


「今回はありませんでした」


 マティアスがカイルを見る。


「少佐」


「今回はヴァイスでいい」


「ほら。結果として必要な情報は出てたでしょう」


「そういう言い方するから中尉なんですよ」


「どういう意味ですか」


 意味が分からないまま言われ、エレジは少し笑った。

 食卓は普段通りだった。


 ヨナスは途中から今日使えなかった通信機材の代替方法を話し始め、マティアスがそれを止めようとし、リヒターは二人のやり取りを聞きながら食事を続けている。


 今夜のことを知っているのは、自分とカイルとリヒターだけ。そのことを意識すると、同じ食卓の中に、自分だけが別の時間を待っているような感覚があった。


 食事と片づけを終え、決めていた時間になると、エレジは訓練着のまま隣の部屋へ向かった。

 扉を叩くと、すぐに返事があった。


「入れ」


 中にはカイルとリヒターがいた。


 昨夜と同じ机の上に、一枚の紙が置かれている。

 リヒターはエレジが入ると、長い説明を繰り返さなかった。


「内容は昨日の通り。変更はなし」


 紙に書かれた三項目を指す。


「手首、背後からの固定、座位。ヴァイス中尉が『止めて』と言ったら、その時点で終了。少佐も、返事ができない、状況を把握できていない、判断が明らかに落ちていると思ったら止めてください」


「ああ」


「分かりました」


「嫌そうに見えるだけなら続ける。それも昨日決めた通り。二人とも、今の時点で変更したいことは?」


「ない」


「私もありません」


「じゃあ始めて。終わったら、何が嫌だったかと、どこまで考えられていたかだけ聞くわ」


 リヒターは扉へ向かった。


「できるかどうかを証明する時間じゃないから、そのつもりで」


 扉が閉まり、室内にはエレジとカイルだけが残った。

 昨夜も同じ部屋にいた。机も椅子もベッドも何一つ変わっていない。

 それでも今日は、これからすることが決まっているだけで、部屋の意味が少し違って感じられた。


「始めるか」


 カイルに聞かれ、エレジは自分の状態を確かめた。

 緊張はしているが、やめたいわけではない。


「待ちたければ待てる」


「いえ、待つ方が考えすぎると思います」


「分かった」


 最初は右手首だった。カイルが正面に立つ。

 普段なら何も意識しない距離だった。腕を伸ばせば触れられるし、実際、これまで何度もその距離から触れている。


「右を押さえる」


 カイルの手が右手首を包んだ。触れられた瞬間には、何も起こらなかった。

 知っている手だった。大きさも、温度も、力のかかり方も知っている。そこに警戒する理由はない。


「引いてみろ」


 エレジは腕を引いた。動かなかった。

 その瞬間、身体の奥に強い拒否が走った。痛いわけではない。恐怖とも少し違う。

 自分では当然動くと思っていたものが、外からの力で止められた。その食い違いに、身体が先に反応した。

 もう一度、少し方向を変えて引く。やはり右手首は動かない。


 カイルはその反応に気づいているはずだったが、手を離さなかった。昨日、自分がそうしてほしいと頼んだからだ。


「どうだ」


「少し待ってください」


「ああ」


 エレジは今度は外そうとするのではなく、何が残っているのかを確かめた。

 右手首は動かない。けれど肩は動く。肘もある程度は使える。左腕は自由で、足も動く。身体の向きも変えられる。

 拘束されているのは、自分全体ではない。

 そうやって一つずつ分けていくと、最初に湧いた強い感覚が少し遠のいた。


「大丈夫です」


「何が嫌だった」


 エレジは最初の瞬間を思い返した。


「触られたことじゃないです」


「ああ」


「動かせると思って引いたのに、動かなかった。その瞬間が一番嫌でした」


「今は」


「どこまで動くか分かったので、最初ほどじゃないです」


 エレジは一度カイルから視線を外し、室内を見る。


「扉は右後ろ。机は左。椅子が一脚出たままです。窓は閉まってる」


「音は」


 耳を澄ます。


「廊下は静かです。下から少し音がします。たぶん誰かが共有スペースにいます」


「ああ」


 自分の周囲まで見えている。考える余裕も残っている。


「これは、終わりでいいです」


 カイルがすぐに手を離した。右手首が自由になる。

 エレジは一度だけ手を開閉し、痛みがないことを確かめた。

 最初の反応が何に対するものだったのかは、かなりはっきりした。

 手を掴まれることではない。自分の意思で動かせると思っていた身体が、その通りに動かないこと。


「次もやるか」


 聞かれ、エレジはすぐには頷かなかった。

 一つ目を終えたから、その勢いで続けるのではない。次を知りたいかどうかを、自分で確かめる。


「やります」


「理由は」


「次も、自分がどこで嫌になるのか知りたいです」


「分かった」


 二つ目は、背後から両腕を制限する課題だった。


「後ろに回る。腕は前でまとめる。強く締めない」


「はい」


「苦しい、痛い、止めたい。どれでも言え」


「分かりました」


 カイルが背後へ回った。

 姿が見えなくなっただけで、正面にいた時とは違う緊張が生まれた。

 エレジはその変化を認識したまま、カイルが触れるのを待った。


 両腕が前でまとめられ、その上からカイルの腕が回る。締めつけられているわけではない。それでも、自分の意思だけでは腕を自由に戻せない程度には固定されていた。


 背後にカイルがいることは分かっている。何をするのかも聞いている。それでも、さっきより明確に嫌だった。

 肩に力が入る。


「ヴァイス」


「大丈夫です。止めなくていいです」


 反射的に答えてから、自分の状態を確かめた。

 呼吸は普通にできる。考えられる。けれど、後ろを見られない。両腕も使えない。

 前へ一歩出れば、カイルの腕に止められることも分かる。


「……こっちの方が嫌です」


「何が違う」


「見えないです」


 答えてから、それだけではないと気づいた。


「それと、両腕が使えない。さっきは右だけだったから、まだ自分でできることが多かったんですけど、今は少ないです」


「怖いか」


 エレジは少し考えた。


「怖いというより、離れたいです」


「俺から?」


「今の状態からです」


 自分で言って、その違いが分かった。

 カイルそのものから逃げたいわけではない。この、見えないまま両腕を使えず、距離も自分では戻せない状態から離れたい。

 ケルナーの時と形だけなら似ている。けれど、同じではない。


 今は何が起きるか知っている。相手はカイルで、自分が止めれば必ず止まる。何より、自分で受けると決めた。

 それでも身体は、背後から自由を制限されることを嫌がっている。その事実まで消す必要はないのだと、今なら分かった。


「続けるか」


 エレジは少し時間を取った。


「もう少しだけお願いします」


「ああ」


 視界の中にあるものを確認する。

 机。扉。窓。床。自分の足。

 腕は使えないが、脚は動く。首も動き、声も出る。全部を奪われているわけではない。

 そうやって残っているものを拾うと、最初より思考の幅が戻った。


「さっきより考えられます」


「何が変わった」


「全部が動かないわけじゃないって分かったからです」


「ああ」


「でも、これは嫌です」


「嫌でいい」


 短い返事だったが、それで十分だった。嫌悪がなくなるまで続ける訓練ではない。

 嫌なまま、自分が何を嫌がっているのかを分かっていられるかを見る。


「終わりでいいです」


 カイルの腕がすぐに外れた。自由になった瞬間、エレジは自然に一歩前へ出た。距離が戻る。

 その動きをしてから、自分がそうしたかったのだと気づいた。


「今、離れました」


「ああ」


「たぶん、距離を戻したかったんだと思います」


「嫌だったからか」


「はい。でも、途中で止めたいほどではなかったです」


「分かった」


 二つ目は、手首の時より負荷は大きかった。けれど、それでも自分の中で「見えないこと」「両腕が使えないこと」「自分から距離を戻せないこと」を分けて考えられた。

 三つ目は、座った状態から立てないようにされる課題だった。

 カイルがベッドを見た。


「ここでいいか」


 エレジも同じ場所を見る。

 一昨日までなら、そこは二人で座ったり、抱きしめてもらったりする場所だった。

 今日は、自分の動きを止められるために使う。同じ場所に違う意味を持ち込むことへ、少しだけ抵抗があった。


 けれど、この部屋を最初の確認に使う理由も分かっている。怖い場所に変えるためではなく、安全だと知っている場所で、自分の反応だけを見るためだ。


「はい。ここで」


 エレジはベッドの端へ腰を下ろした。カイルは正面に立つ。


「立とうとしたら、肩を押さえる」


「はい」


「押し戻すだけだ。押さえつけ続けない」


「分かりました」


「準備は」


 エレジは自分の状態を確かめた。手首の時よりは緊張している。

 背後から固定された時に感じた嫌悪も、まだ少し身体に残っている。それでも、今なら続けられる。


「大丈夫です」


 両肩にカイルの手が置かれる。立とうとすると、身体が元の位置へ戻された。

 一度目は、予想していた通りだった。もう一度立とうとする。また戻される。

 その瞬間、先ほどまでとは違う拒否感がはっきり生まれた。手首だけではない。腕だけでもない。

 身体全体を立ち上がらせようとしているのに、それができない。

 正面にはカイルがいる。前へ出ようとしてもそこを塞がれ、左右へ大きく動くこともできない。

 身体が「ここから出たい」と強く訴えた。


「……これは、かなり嫌です」


「ああ」


「でも、まだ止めないでください」


「分かった」


 エレジはもう一度立とうとした。肩に力がかかり、座ったままになる。

 今度は、動けないという事実そのものへ意識が集中した。手首の時は、他に動く部分がたくさんあった。

 背後から腕を固定された時も、足は使えた。今は立ち上がるという大きな動作そのものが止められている。

 それが一番嫌だった。


「ヴァイス」


「まだ考えられてます」


 自分からそう言った。呼吸は乱れていないし、カイルの顔も見える。扉の位置も分かっている。


「扉は左後ろ。窓は右。少佐が正面。机はその向こう」


「ああ」


「今、私が一番気にしてるのは、立てないことです」


「触られてることじゃないんだな」


「違います」


 そこはもう迷わなかった。


「少佐に触られることは平気です。でも、動けないようにされることは嫌です」


 言葉にすると、その二つが自分の中でも完全に分かれた。

 相手への信頼があれば、何をされても平気になるわけではない。安全だと分かっていても、自由を失うことへの嫌悪は残る。

 ただ、その嫌悪があるからといって、何も考えられなくなるわけでもない。


「もう一回だけ立ってみます」


 カイルは少し間を置いた。


「それで終わりにする」


「はい」


 エレジは再び立とうとした。カイルの手が肩にかかる。立てないのを嫌だと思う、その感覚は変わらなかった。

 けれど大事なのは、それに呑まれるのではなく、自分が何を嫌がっているのかを分かったままでいられることだ。


「……終わりでいいです」


 カイルはすぐに手を離した。エレジは立ち上がった。誰にも止められないというその単純なことが、思っていた以上にはっきり身体へ戻ってきた。

 数歩歩き、肩を回す。カイルは余計な言葉をかけず、エレジが自分で状態を確かめる時間を待っていた。


「大丈夫です」


「水飲むか」


 渡されたコップを受け取り、水を飲む。冷たさを感じながら、自分の反応を順に整理した。


「手首は、最初に動かなかった時だけ強く嫌でした」


「ああ」


「背後は、見えないことと両腕が使えないこと。最後は……動けないことそのものが一番きつかったです」


「そうだな」


「でも、どれも考えることはできました」


「ああ。できてた」


 カイルの応対で、自分が感じていたことと、外から見た状態が大きくずれていないことは確認できた。


「リヒター大尉が見たいのは、こういう違いなんですね。何ができるかより、何で判断が狭くなるか」


「ああ」


 エレジはコップを机へ置いた。

 そこでようやく、今日の課題が終わったのだという感覚が生まれた。


「思ってたより嫌でした」


「そうか」


「でも、思ってたより考える余裕もありました」


 嫌だと感じることと、考える余裕。二つを同時に認識できたことが、今は重要な気がした。


 リヒターは呼ぶとすぐに戻ってきた。

 部屋へ入るなり結果を聞くのではなく、まずエレジの状態を見た。


「終わった?」


「はい」


「今、話せる?」


「大丈夫です」


「じゃあ、順番に聞くわ。手首は?」


「触られたことは平気でした。でも、自分では動かせると思って引いたのに動かなかった瞬間が嫌でした。どこまで動くか分かってからは、最初ほどじゃなかったです」


 リヒターは手元の小さな手帳へ短く何かを書いた。


「背後は」


「手首より嫌でした。後ろが見えないのと、両腕が使えないこと。それから、自分で距離を戻せない感じが嫌だったと思います」


「途中で考えられなくなった?」


「いいえ。脚が動くこととか、見えてるものは確認できました」


「最後は」


 エレジは少し考えてから答えた。


「一番嫌でした。立ちたいのに立てないのが」


「触れられてることより?」


「はい。少佐に触られること自体は平気です。でも、動きを止められるのは別でした」


 リヒターはそこで初めてカイルを見る。


「少佐から見て、判断は?」


「落ちてない。二つ目と三つ目は明らかに嫌がってたが、質問には答えられてた。周囲も見えてた」


「止める必要は感じた?」


「ない」


「分かった」


 それだけ確認すると、リヒターは手帳を閉じた。


「今日は全部ここで終わり。やり直しなし」


「はい」


「次も同じ条件ではやらない。今日分かったことを前提に組むから」


 エレジはその言葉に少しだけ安心した。

 今日できたことを繰り返して慣らすのではない。何が負荷になるかを知った上で、その次へ進む。


明日もやるかもしれないけど、今は共同訓練のことを考えてて」


「分かりました」


 リヒターが部屋を出ると、再び二人だけになった。

 静かになった室内で、エレジはさっきまで自分が座っていたベッドを見た。


 同じ場所で、何も変わっていない。それでも、今はもう訓練の場所ではない。


「もう終わりですよね」


「ああ」


 それを確認してから、エレジは少しだけカイルへ近づいた。カイルは自分から距離を詰めず、エレジが来るのを待つ。そのことが、今はありがたかった。

 エレジは自分から近づき、カイルの身体へ腕を回した。それを待ってから、背中に腕が回る。

 さっきまで同じ腕に動きを制限されていた。今も、自分よりずっと大きな腕に囲まれている。

 けれど、身体の受け取り方はまるで違う。ここまで歩き、この距離を選んだのは自分だ。



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