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銀色


「銀髪だったから。」


サーシャに説明して欲しいと伝えたら、小さく聞こえたその言葉にふむ、と思考を巡らせた。

つまり?


「予想できる範囲だと、この国の言い伝えかなにかで銀髪は災いを呼ぶとかそういうのがあるのかしら。」


「!」


「さすがカレン…この国の、」


「あ、賛同はできないと思うし、大まかに合ってるのなら今はいいわ。後々教えて。ちなみにアキラは銀髪は怖いとかある?」


国中の皆そうなのだろうか、とアキラを確認してみると、首を傾げつつそういう言い伝えは知ってるけど…と口にした。


「あったこともないし怖いとかはないかな。」


「そう。」


本当に希少な存在だからこそ王族から出たということで隠されているのかもしれない。

サーシャ達の様子を見ると、あまりいい扱いはされていないような気がしたけれど、矢面にたたせて言い伝えを重視している人々に何かを言われるのとどちらが良いのかは今の所私には判断できないし、それこそ本人次第な所もあるのでとりあえず会ってはみたいけれど、最も重要なのは私がこの国…世界のことをあまりにも知らないこと。

アキラが知っているということは、一般に知られていることと同意だと考えられるし。


「それと、シオンもレオンも母親が…奴隷だったの。」


「サーシャ様!」


「奴隷?」


「第一王子以降中々世継に恵まれなかった先王が獣人は子供をよく作ると聞き、購入された獣人の子です。」


「父上!?」


「獣人…」


「レオン様とシオン様はワオン族という獣人の子で、シオン様はその血の方が濃く残っており、狼のような姿に変化されることができます。」


アルバートがそう言った後ため息をついたロイはまだ私に情報がいくのを良くは思っていないようだけれど、アルバートの方はもう私の疑問ならなんでも答えようとにこにこしている。

よっぽど疲れているのだわ。可哀想に。

しかしワオン族…申し訳ないけど笑いそうになった。部族の名前なのだから馬鹿にしてるように思われてしまうしだめよね。

狼に変化したらワオンと鳴くからなのかしら。なんだか可愛いわ。名前にオンがついてるのもそのワオン族の特徴なのかしら。

まあ、それは後で考えるとして銀髪であるから隠されているというのも間違いではないけれど全てではないという事ね。


「シオンの母上は銀髪だったの?」


「いえ、黒でした。」


「そう。銀髪のことはワオン族も共通で不吉だったりしたの?」


「はい。むしろ獣人達の方が銀色について良くは思っていない様子です。それに、奴隷であるのと王でも母でもない髪色の子が産まれた事で、様々な噂が飛びまわり、それを苦にして自害されました。」


なるほど…つまり王が自分の子なのかってなってそれを他の人も噂して立場上何かされたってこと?

なかなか酷い話で頭を抱えたくなるけれど 、私が力になれるのは今であって過去ではない。

これから私に何が出来るのかを考えなくてはいけないのだ。その事については悲しい出来事だったという情報として私の頭に残しておこう。


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