シオンのジョブはアサシン
「って事で一緒に来て欲しいの。拒否権はないわ。」
「ははっ!おもしれぇ女!ぜんっぜん勝てる気しねぇ!」
魔法でシールドを作って皆を囲み、そのシールドを破壊しようとガンガン短剣で切りつけてくるシオンにどうしようか悩む。一緒に来てもらうことは私の中で確定してるので運ぶの面倒だし怪我はさせたくないのだ。
かと言って話が通じるようにも見えない。
「うーん、直ぐに信頼してくれるとは思ってなかったけど、武器返した途端抜くとは思わなかった。」
「ははっ!そっちからも攻めて来いよ!」
「っていってるけど、どうする?」
「うーん、弓打つか?」
「この距離で弓は微妙じゃない?」
「カレンのこと気に入ったみたいなのは確かみたいだけど…」
「仕方ない。一応聞くけど、その短剣大事なものじゃないわよね?」
これだけ乱暴にガツガツぶつけてきているのだ、壊れても問題ないものなんだとは思うが、一応聞いておく。
「オラオラオラァ!来いよォ!」
「そう。じゃ、遠慮なく。」
「いや、聞いてないし答えてないぞ。」
話を聞かない方が悪い、と勝手に結論付けて、左手でシールドを作ったまま右手で杖を振り凝縮させた魔力をシオンの持っている短剣に当てる。
「溶けろ〜。」
「それ呪文?気合い無さすぎないか?」
「別に頭で理解していれば何も言う必要ないけれど、言葉にしないと何が起きたか後々説明するのお互い面倒でしょ?今何したんだ!?ってアキラ絶対言うし。」
刃の部分のみにまとわりつかせて魔力を高温へと変化させ、鉄の部分を溶かす。
ぐにゃりと溶けだした鉄がボトボトと床に落ちて見事に使い物にならなくなった短剣だったものに満足した。
「!?」
「せっかく気を使ってくれたところ悪いが…今何したんだ!?」
「…魔法で溶かしたのよ。」
「魔法ってスゲー!!!」
「はいはい。」
「カレン!あの子、様子がおかしいみたい…!」
サーシャに肩を叩かれ項垂れるシオンに目を移す。彼に触れないようにしたはずだけどまさか触ってないわよね?
「ふ、ふはははは!!!いいぞ!気に入った!オレは強いヤツに着いてい…く…」
「ちょっと!?次はいきなり襲いかかってこないでちゃんと話聞いてちょうだいよ!」
バタンと音をたてながら盛大に倒れたシオンに慌てて駆け寄る。
「カレン、もう気を失ってるみたい。」
「もう、しょうがないわね!今日はここに泊まらせて貰いましょ!ベッドも大きいし…もちろんサーシャと私で使わせて貰うわよ。」
「まあ、いいけど。ソファあるし、こいつは…」
見たところベッドの他にソファが1つあるものの、それ以外に敷けるものは見当たらなかった。どんな生活してたんだか謎すぎる。
こうなったらしょうがない。
ベッドを魔法で大きくして…横に伸ばして…
「ん、これだけ大きければ皆ベッドで寝れるわね。」
「え!?すげぇ、って、は!?」
「リアクション忙しいわね。嫌ならソファで寝ればいいわ。サーシャ、構わない?」
「私は大丈夫だよ。意外と空調管理も出来るみたいだし、夜になっても問題なさそう。」
「とりあえず、アキラ、シオンをベッドに運んであげてくれる?」
「あ、ああ…え?同じベッドっていいのか?」
ぶつぶつ言いながらもシオンを運んでくれたアキラとシビに一応見張りを頼んでキッチンらしき所に向った。
こちらにも意外に材料があったので、サーシャとわいわいしながらご飯を作りました。




