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第6話「イタリア・ベネチア」

船内ニュース


音楽イベント、大盛況のうちに終了。


先日開催された音楽イベントは、多くの

乗客の皆さまにご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。


演奏家たちによる即興演奏では、

「夏の海」「旅」「感情」など様々な

テーマが音で表現され、会場は大いに盛り上がりました。


その後のトークイベントでは、

寄港地の印象や船旅の思い出などが

語られ、演奏家たちの意外な一面に会場から笑いが起こる場面も見られました。


夜のコンサートでは、それぞれの演奏家による演奏に続き、二人のヴァイオリニストによるスペシャルステージが披露されました。


終演後も拍手は長く続き、多くの乗客の

皆さまから好評の声が寄せられています。


また、


「ぜひもう一度開催してほしい」


「次回も参加したい」


といったリクエストも多数届いており、本イベントは船旅を彩る特別な一日となりました。


———


朝の光を浴びるデッキ。


ビュッフェを楽しむ乗客たち。

話題は自然と昨夜の音楽イベントへ向いていた。


「昨日行って良かったわ」

「またやってほしいね」

「あの二人の演奏……凄かったわね」


そんな会話があちこちから聞こえてくる。


そのすぐ近く。


駿はコーヒーを飲みながら朝食を食べていた。

蓮も静かに食事をしている。


だが。

誰も、二人が昨夜の演奏家だとは気付かない。


いや。


正確には――

気付かないのではない。

結び付かないのだ。


昨夜。

ステージの上でホールを支配していた二人。


今はただ、

朝食を楽しむ乗客の一人にしか見えない。


時折。


「あれ……?」


と視線を向ける乗客もいる。

どこかで見た気がする。


だが、

まさか本人が隣のテーブルにいるとは思わない。


駿はパンを取る。

蓮はコーヒーを飲む。


あまりにも自然だった。


そしてようやく一人の乗客が気付く。


「……あっ」

小さく声を漏らす。


その視線の先で。


駿

「今日どこだっけ」


蓮

「ベネチア」


本人だった。


———


しばらくして。

朝の光に包まれたベネチアが見えてきた。


水面を滑るように進む船。


遠くに見える鐘楼。


運河。

石造りの建物。

幾つもの橋。


乗客たちがデッキに集まる。


「見えてきた!」

「ベネチアよ!」

「綺麗……」


期待が高まる。


そして

船内放送が流れる。


「まもなく港へ入港いたします」


船内が少しずつ賑やかになる。


デッキへ出ると、

目の前には寄港地の街並みが広がっていた。


船はゆっくりと速度を落としていく。


やがて岸壁が近付き、

ロープが渡される。


スタッフたちが忙しく動き回る。


しばらくして下船が始まった。

乗客たちが次々と船を降りていく。


その中に、

駿と蓮の姿もあった。


———


光る水面。

遠くでゴンドラが揺れている。


港を離れ、

広場へ近づくにつれて

陽気な音楽が聞こえてくる。


赤レンガの屋根が連なる街並み。

賑やかな観光客の声。

青い空と運河。

水の都ベネチア。


船を下りた港、周辺では

観光客目当ての物が売っている。

仮面にベネチアらしい装飾の雑貨

そしてガラス。


駿

「へぇー」


蓮

「色々あるな」


しばらく石畳を歩くと視界が開ける。

回廊のある建物に囲まれた広場。


駿

「人…スゲェーな」


蓮

「あそこに上ってみるか?」


駿は蓮が指差した方を見る。


そこには鐘楼。

上まで昇ると街の眺望が一望出来る。


駿、笑いながら

「お前、高いとこ好きだよな」


蓮

「うっせーな」


そして

二人は鐘楼のある建物の中へ。


石の階段を幾つも上へと昇って行く。


明るい光が見えてくる。

二人は鐘楼の上へ辿り着く。


最後の階段を上りきった瞬間。

視界が開けた。


駿

「おぉ……」


蓮も足を止める。


目の前には

水の都ベネチアが広がっていた。


青く輝くラグーン。

幾筋もの運河。


赤レンガの屋根がどこまでも続いている。


細い路地が複雑に絡み合い、

石橋が街を繋いでいた。


遠くには白い帆船。

運河を行き交う水上バス。

ゴンドラが小さく揺れている。

鐘の音が風に乗って届く。


広場のざわめきも

ここまで来ると柔らかい。


まるで街全体が

ひとつの音楽になっているようだった。


駿は手すりにもたれる。

「思ったより広いな」


蓮

「あぁ」


風が吹く。

髪が揺れる。


眼下には

先ほど歩いていた広場。


人々が行き交う。

小さな楽団の演奏も見える。


その向こうには

青い海。


空と水面の境界が曖昧になるほど

穏やかな景色だった。


しばらく。

二人とも何も言わない。


ただ街を眺めている。


駿

「面白い街だな」


蓮

「あぁ」


短い返事。


けれどその声は

どこか満足そうだった。


ベネチアの景色は

静かに二人の目に焼き付いていった。


数分後。


二人は鐘楼から下りてきた。


先ほどまで見下ろしていた広場。

今はその中に立っている。


駿はふと足を止めた。


見上げれば鐘楼。


ほんの少し前まで

あそこから街を眺めていた。


だが今は違う。


人々の声。

楽団の音楽。

観光客の笑い声。

すべてが近い。


上から見た時は

小さく見えていた人の流れも、

こうして中に立つと

思った以上に大きかった。


不思議な感覚だった。


ほんの数分前まで

模型のように見えていた景色。


今はその景色の一部になっている。


駿

「変な感じだな」


蓮

「あぁ」


蓮も同じことを思っていたらしい。


上から見た時には

ただの赤い屋根だった。


だが実際に歩けば、

そこには生活がある。


風がある。

音がある。

人がいる。


街が息をしている。


広場の楽団が

次の曲を奏で始める。


さっきまで眺めていたベネチア。

今度はその中を歩いていく。


駿は、

ふと広場の奥に目を向けると

中世の建築を思わせるようなカフェ。


駿が指差す。


「蓮、あそこに行ってみようぜ!」


二人はカフェに向かって歩きながら


蓮

「ん?あれはカフェか?」


駿、少し笑う。

「たぶんな」


蓮、ちょっと笑う。

「たぶんかよ」


カフェの中に入ると

華やかな内装が広がっていた。


壁一面に飾られた絵画。

金色の装飾。

重厚なシャンデリア。


歴史を感じさせる空間だった。


蓮は辺りを見回す。

「すげぇーな」


駿も思わず見上げる。

「思ったより豪華だな」


しばらく店内を見回したあと、

二人はカウンターへ向かった。


メニューを見る。


駿

「何頼む?」


蓮

「コーヒーでいい」


駿

「ざっくりしてんな」


蓮

「お前もだろ」


二人は少し笑う。


結局。


駿はカプチーノ。

蓮はエスプレッソ。


出来上がったカップを受け取り、

テラス席へ向かう。


外へ出ると

広場が一望できた。


人々が行き交う。

観光客の笑い声。

鳩が飛び立つ。


ベネチアの朝は賑やかだった。


駿はカプチーノを一口飲む。

「うまいな」


蓮もエスプレッソを口にする。

「あぁ、本場は違うな」


広場では

ヴァイオリンとアコーディオンが

軽快な旋律を奏でている。


駿は音のする方を見る。

蓮も自然と耳を傾ける。


昨日は

自分たちが演奏していた。


今日は

誰かの音を聴いている。


二人は何も言わない。


ただ、

しばらくその音に耳を傾けていた。


駿は蓮の方を見る。

「そろそろ、行くか」


蓮

「そうだな」


二人はカフェを後にして歩き出す。


そして見えてきたのが

繊細で手の込んだ彫刻。

アーチに描かれたモザイク画。


上を見上げる二人。


蓮

「ここが有名な大聖堂か」


駿

「入るか」


二人は大聖堂の中へと入って行く。


大聖堂の中は、

冷んやりとしていて

厳かな雰囲気に満たされていた。


二人はゆっくりと歩く。

足音だけが響く。


蓮

(響くな)


駿

(残響が長い)


自然と顔を見合わせる。

言葉はない。


だが。


お互い同じことを考えているのは分かった。


駿は天井を見上げる。


高い。


音は上へ昇り、

ゆっくりと落ちてくるだろう。


蓮は広い空間を見渡す。


壁。

柱。

天井。


どこへ音を飛ばしても

受け止めてくれそうだった。


しばらく静かに歩く。


観光客たちは

天井画や装飾に見入っている。


だが二人の目線は少し違った。


もしここで弾いたら。


どんな風に響く。

どこまで届く。

どんな音になる。


そんなことを考えてしまう。


二人

(職業病だな)


駿が小さく笑う。

蓮もわずかに口元を緩める。


二人は何も言わないまま、

再び歩き出した。


大聖堂を出る。


眩しい陽射し。

運河を渡る風。


水上バスが到着したのが見える。


駿

「水上バスか」


観光客たちが乗り込んでいる。


蓮

「俺たちも乗ってみるか」


駿は少し驚いたように笑う。

「おっ、お前がいい出すとはな」


蓮

「うっせーなぁ」


二人は水上バスへ乗り込んだ。


ゆっくりと船が岸を離れる。


エンジンの振動。


波が広がる。


ベネチアの街並みが少しずつ動き始めた。


石造りの建物。

赤い屋根。

幾つもの橋。


水面が陽光を受けて輝いている。


街を歩いていた時とは違う。


今度は

街そのものを眺めていた。


運河の先。

白い大理石で造られた教会が見えてくる。


青空を背にしたドーム。

高く伸びる鐘楼。


その姿は

まるで水面に浮かんでいるようだった。


波が揺れるたび、

教会の姿も揺れる。


現実なのに

どこか幻想的だった。


駿は手すりに肘を置く。


「綺麗だな」


蓮も景色から目を離さない。


「あぁ」


風が吹き抜ける。


遠くでは

ゴンドラがゆっくりと進んでいた。


鐘の音が聞こえる。

海鳥が空を横切る。


ベネチアは

陸から見る街ではなかった。


水の上から見て初めて、

その美しさが分かる。


船はさらに進む。


運河。

教会。

宮殿。

光る水面。


そのすべてが

ひとつの絵画のように広がっていた。


しばらく。

二人とも何も言わない。


ただ景色を眺めている。


昨日は音楽に包まれていた。

今日は風と水の音が耳に届く。


それもまた、

悪くなかった。


数分後。

小さな島に下りた二人。


石畳が迷路のように伸びている。

駿と蓮は気ままに散策を楽しむ事にした。


本島とは違う雰囲気。

観光客も少なく、

落ち着いた感じの島。


店が幾つかある。

何年も何十年も前から受け継がれてきたのだろ、看板がどこも誇らしげに掲げている。


そんな中、細い路地。

小さな看板。


駿

「あれ?」


扉は開いている。


中から木の香り。


蓮が覗き込む。

「工房か」


職人が一人。

古いヴァイオリンが壁に並ぶ。


思わず、入る二人。


職人が顔を上げる。

駿と蓮の顔を見る。


「ヴァイオリニストかい?」


駿と蓮、顔を見合わせる。


蓮

「なんで分かるんだよ」


職人、笑う。

「こんな店に入って来るのは

ヴァイオリニストぐらいだしな」


蓮、ちょっと笑う。

「それもそうか」


駿

「見せて貰っていいか?」


職人

「あぁ、ゆっくり見てくれ」


壁に掛けられた

幾つものヴァイオリン。


製作途中の楽器。

削られた木片。


窓から差し込む柔らかな光。


店の奥には

作業台が置かれている。


蓮は一本のヴァイオリンの前で足を止めた。


駿も別の一本を眺めている。


二人、ヴァイオリンを見ながら

話をしている。


職人はその背中を見ながら微笑む。


「仲良いんだな」


駿と蓮

後ろを振り返る。


駿

「……別に仲良くねぇーけど」


駿と蓮の視線が交わる。


そして同時に

「こいつの弾き癖なら知ってる」


職人、

少し固まる。


そして大笑いすると

「兄ちゃんたち!気に入った!」

「弾いてみるか?」


駿、驚いた顔をして

「ここで?」


職人

「あぁ」

「楽器は飾るもんじゃない」

「音を出してやってくれ」


店の中が少し静かになる。


駿と蓮は顔を見合わせた。


そして。

蓮が先にヴァイオリンを受け取る。


そして。


蓮が先にヴァイオリンを受け取る。


肩に乗せ、

顎を軽く当てる。


さっきまでの気の抜けた表情が、

ほんの少し変わった。


弓を持つ右手。

指先が静かに弦へ触れる。


蓮は一度だけ楽器を見た。


そして――


弓を置く。


たった一音。


柔らかく、

深い音が工房に響いた。


蓮は動かない。


音が消えていくのを、

じっと聴いている。


職人が目を細める。


「……いい耳してるな」


蓮は何も答えない。


ただ、もう一度ヴァイオリンを見る。


その横顔を、

駿が黙って見ていた。


「……」


そして今度は駿。


別のヴァイオリンを手に取る。


肩に乗せ、

顎を当てる。


弓を持つ指が、

ほんの少し動く。


駿もまた、

普段とは違う静かな顔をしていた。


ゆっくりと弓を動かす。


――音が伸びる。


細く、

けれど芯のある音。


窓から差し込む柔らかな光が、

ヴァイオリンの艶を照らす。


木の香り。


古い工房。


静かな呼吸。


その中を、

ヴァイオリンの音だけが満たしていく。


蓮は駿の音を聴いている。


駿も、

蓮の音が残した響きを聴いていた。


二人とも、

もう楽器を見ていなかった。


音を聴いている。


職人は腕を組み、

そんな二人を眺めながら笑った。


「兄ちゃんたち、本当に弾くんだな」


駿

「まぁな」


蓮

「仕事だからな」


職人

「違う」


二人が顔を上げる。


職人は笑った。


「好きだから弾いてる顔だ」


一瞬。


二人とも何も言わなかった。


工房の中が静かになる。


職人は作業台へ戻る。


「また来な」


駿

「あぁ」


蓮

「ありがとう」


二人はヴァイオリンを返した。


そして店を後にする。


扉が閉まる。


再び石畳の路地。

観光客の話し声。


遠くから聞こえる鐘の音。

さっきまでの静けさが嘘のようだった。


工房を出たあと。


駿

「いい音だったな」


蓮

「あぁ」


———


二人は再び石畳の路地を歩き出す。


静かな島。


風が運河を渡る。

遠くで鐘が鳴る。


しばらく

路地を歩いていると


小さな店が見えてきた。


駿、ニヤッとする。

「食うか」


蓮

「だな」


スタッフ

「いらっしゃいませ」


ショーケースには色とりどりの

ジェラートが並ぶ。


蓮、少し迷う。

「ピスタチオ」


駿

「ダークチョコジェラート」

即決。


蓮

「迷わねぇーな」


駿

「好きだからな」


ジェラートを受け取る。


二人は再び歩き出した。


運河沿いの遊歩道。

陽射しが水面に反射している。


小さなボートが

ゆっくりと通り過ぎる。


古い建物の窓には

花が飾られていた。


駿はジェラートをひと口食べる。

「うまいな」


蓮もピスタチオを口にする。

「あぁ」


しばらく無言で食べる。


運河を渡る風。

水の音。


遠くから聞こえる人々の笑い声。


駿

「ベネチア、結構いいな」


蓮

「あぁ」


二人はジェラートを食べながら

ゆっくりと歩いていく。


その背中は、

どこか楽しそうだった。


———


ジェラートを食べ終えた二人。


駿

「次どこ行く?」


蓮

「その辺歩いてれば何かあるだろ」


細い路地を曲がった先。

石畳の小さな通り。


観光客も少ない。

古い本が積み上げられた店先。


窓辺には色褪せた地図。


木製の看板。


本の匂いが漂ってくる。


駿

「あれ?」


蓮も足を止める。


駿

「本屋か?」


蓮

「ずいぶん古そうだな」


二人は自然と足を向ける。


書店の奥。


天井まで積み上げられた本。

どこにどんな本があるのかも分からない。


駿の視線が止まる。


薄い革表紙の楽譜


駿はその中から数冊取り出す。


その中の一冊のページを開く。

インクは少し薄れている。


五線譜は手書き。

ところどころ書き込みがある。


運指。

修正。

消された跡。


誰かが実際に弾いた痕跡。


蓮

「コピーじゃねぇな」


駿

「あぁ」


二人が見ているのは

音符じゃない。


何百年も前に

この楽譜を弾いた誰か。


蓮はページをめくる。


かすれたインク。

消えかけた書き込み。

角の擦り切れた紙。


蓮

「ずいぶん弾かれてるな」


駿

「あぁ」


しばらく見つめる。


そして。


駿

「どんな音だったんだろうな」


蓮

「さぁな」


そう言いながらも

視線は楽譜から離れない。


弾いた人。

その時代。

そのホール。

その空気。

その音。


何一つ残っていない。


残っているのは

音符だけ。


だからこそ。


少しだけ

追いかけたくなる。


二人は楽譜を棚へ戻した。


そして

書店を後にする。


———


石畳の路地を抜ける。


運河沿いを歩く。


気が付けば

陽射しは柔らかくなっていた。


空が少しずつ色を変えていく。


昼間の青から。


金色へ。


そして橙色へ。


やがて二人は

運河沿いのレストランへ辿り着いた。


テラス席。


目の前には

優美な橋が架かっている。


白い石で造られた橋。


繊細なアーチ。


その姿は

まるで一枚の絵画のようだった。


駿

「ここ、いいな」


蓮も橋を見上げる。

「あぁ」


二人は席へ座る。


運河を渡る風が心地良い。


時折

小さなボートが通り過ぎる。


水面が揺れる。


揺れるたびに。

橋の姿も揺れる。


夕暮れの光を映しながら。


橋は

運河の上に浮かんでいるようにも見えた。


空はさらに赤く染まる。


建物の窓が光る。

運河が黄金色に輝く。

遠くで鐘が鳴る。


どこかの店から

笑い声が聞こえる。


昼間の賑わいは少しずつ静まり。


街全体が

夜へ向かう準備を始めていた。


駿は椅子にもたれる。


目の前には橋。


その向こうには

夕暮れのベネチア。


蓮も静かに景色を眺める。


言葉はない。


だが。


今日見てきたものが

自然と頭をよぎる。


大聖堂。

工房。

古い楽譜。

水の上から見た街。


そして。


今、

目の前にある景色。


どれも美しかった。


空がゆっくりと群青へ変わっていく。


橋の灯りがともる。


その光が

運河の水面に長く伸びた。


まるで


ベネチアそのものが

静かな音楽を奏でているようだった。


第6話 「イタリア・ベネチア」完。

お読みいただきありがとうございます。

次回、第7話「料理教室」です。

お楽しみに。

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