第41章 透の覚悟
第41章 透の覚悟
一
調律者の中枢が破壊されてから、数日が経過した。
対魔局本部は、政府の解体と再編、そして実験体たちの保護と治療に追われていた。
世界中の魔法使いたちの魔力は一時的に不安定になったものの、シロの予測通り、徐々に安定を取り戻しつつあった。
しかし、特務部隊のメンバーたちには、まだ休息の時は訪れていなかった。
「……シロ、三人目の特異点について、何か分かったか?」
作戦室で、蓮がシロに尋ねる。
「……はい。……全世界の魔力反応データを解析した結果、特異点特有の波長を持つ人物を一人特定しました」
シロが、モニターに一枚の写真を映し出す。
そこに写っていたのは、黒いローブを纏った、冷たい目をした少年だった。
「……この少年は……?」
結月が、写真を見つめる。
「……名前は不明です。……しかし、彼は現在、世界各地でテロ活動を行っている過激派魔法組織『黒の教団』の幹部として活動していることが判明しました」
シロが、報告する。
「……黒の教団……。……魔法至上主義を掲げ、無能力者を排除しようとしている連中か」
アランが、顔をしかめる。
「……はい。……彼らは、調律者の中枢が破壊されたことで生じた混乱に乗じて、勢力を拡大しています。……そして、三人目の特異点であるこの少年は、教団の『切り札』として扱われているようです」
「……調律者の計画に気づいていない特異点が、テロ組織の幹部になっているとはな……」
蓮が、思案する。
「……蓮さん、もう一つ報告があります」
シロが、モニターの画面を切り替える。
「……黒の教団の拠点が、東京の地下廃水路に存在することが判明しました。……彼らはそこで、大規模なテロの準備を進めているようです」
「……東京の地下か。……放っておくわけにはいかないな」
蓮が、立ち上がる。
「……特務部隊、出撃の準備を……」
蓮が指示を出そうとしたその時、作戦室のドアが開き、透が入ってきた。
「……蓮さん、待ってください」
透の表情は、いつになく真剣だった。
「……透? ……どうした?」
蓮が、透を見る。
「……黒の教団の拠点の制圧は、僕一人でやらせてください」
透が、静かに、しかし力強く宣言した。
「……一人で? ……何を言ってるんだ、透。……相手は大規模なテロ組織だぞ。……いくらお前でも、一人では危険すぎる」
蓮が、透を止める。
「……分かっています。……でも、これは僕がやらなければならないことなんです」
透が、蓮の目を真っ直ぐに見つめる。
「……どういうことだ?」
「……黒の教団の幹部である、三人目の特異点……。……彼の名前は、『水無月 朔』。……僕の、双子の弟です」
透の言葉に、作戦室が静まり返った。
二
「……双子の、弟……?」
結月が、驚きの声を上げる。
「……はい。……僕たちは、幼い頃に生き別れになりました。……僕は対魔局に保護されましたが、朔は……黒の教団に拾われたんです」
透が、俯きながら語る。
「……なぜ、今まで黙っていた?」
蓮が、静かに尋ねる。
「……言えませんでした。……僕の弟が、テロ組織の幹部だなんて……。……それに、僕は彼を、自分の手で止めたかったんです」
透が、拳を握りしめる。
「……透……」
凛音が、心配そうに透を見る。
「……朔は、昔は優しい子でした。……でも、教団に洗脳され、魔法至上主義の思想に染まってしまった。……彼が特異点として覚醒したのは、おそらく最近のことです」
透が、顔を上げる。
「……だから、僕が彼を止めます。……これ以上、彼に罪を重ねさせるわけにはいかない。……兄として、僕が彼を救い出します」
透の目に、強い決意が宿っていた。
蓮は、しばらく透の目を見つめていた。
「……分かった。……お前の覚悟は伝わった」
蓮が、頷く。
「……蓮さん……!」
透の顔が、パッと明るくなる。
「……だが、一人で行かせるわけにはいかない。……俺たちも同行する」
蓮が、続ける。
「……でも、これは僕の家族の問題です。……皆さんを巻き込むわけには……」
透が、遠慮する。
「……水臭いこと言うなよ、透。……俺たちは仲間だろ? ……家族の問題なら、なおさら一緒に背負うべきだ」
アランが、透の肩を叩く。
「……そうよ。……一人で抱え込まないで」
結月が、微笑む。
「……あんたが一人で突っ走って、死なれたら寝覚めが悪いからね」
凛音が、腕を組む。
「……みんな……」
透の目から、涙がこぼれ落ちる。
「……それに、相手は特異点だ。……お前一人で抑えきれる保証はない。……俺たちがサポートする」
蓮が、透の肩に手を置く。
「……ありがとうございます……。……よろしくお願いします」
透が、深く頭を下げる。
「……よし。……作戦開始だ。……目標は、黒の教団の地下拠点の制圧、および水無月朔の保護だ」
蓮が、全員に指示を出す。
三
東京の地下深く。
張り巡らされた巨大な廃水路の奥に、黒の教団の拠点は存在していた。
「……ここが、教団の拠点か……」
蓮たちが、暗い通路を進んでいく。
「……シロさんの情報通りなら、この奥に朔がいるはずです」
透が、先頭を歩きながら言う。
「……警戒を怠るな。……いつ敵が襲ってくるか分からない」
蓮が、共鳴剣を構える。
その時、通路の奥から、複数の足音が聞こえてきた。
「……侵入者だ! ……排除しろ!」
黒いローブを着た教団の構成員たちが、魔法を放ちながら襲いかかってきた。
「……『炎撃』――火球!」
「……『風刃』――真空刃!」
無数の魔法が、蓮たちに向かって飛んでくる。
「……『氷結』――絶対零度・氷の盾!」
結月が、氷の盾を展開して魔法を防ぐ。
「……『雷撃』――超電磁砲!」
凛音が、レールガンで構成員たちを吹き飛ばす。
「……『重力』――重力圧殺!」
アランが、残りの構成員たちを地面に押し潰す。
「……先を急ぐぞ!」
蓮が、倒れた構成員たちを飛び越えて進む。
教団の構成員たちは次々と現れたが、特務部隊の連携の前に、為す術もなく倒れていった。
やがて、彼らは巨大な地下広場へと辿り着いた。
広場の中央には、巨大な魔法陣が描かれており、その中心に、一人の少年が立っていた。
「……朔……!」
透が、少年の名前を呼ぶ。
少年——水無月朔が、ゆっくりと振り返る。
その顔は、透と瓜二つだったが、目は冷たく、感情が欠落しているように見えた。
「……兄さん……。……久しぶりだね」
朔が、無機質な声で言う。
「……朔、もうやめるんだ! ……こんなことをしても、何も生まれない!」
透が、朔に向かって叫ぶ。
「……何も生まれない? ……違うよ、兄さん。……僕たちは、新しい世界を創るんだ。……無能力者という不純物を排除し、魔法使いだけの完全な世界をね」
朔が、両手を広げる。
「……それは間違っている! ……魔法は、人を傷つけるためのものじゃない!」
透が、一歩前に出る。
「……相変わらず、甘いね、兄さん。……対魔局という政府の犬に成り下がった兄さんには、僕たちの崇高な理想は理解できないだろうけど」
朔が、冷笑する。
「……朔……!」
「……それに、僕はもう、昔の僕じゃない。……僕は、『特異点』として覚醒したんだ。……この力で、世界を浄化する」
朔の体から、凄まじい魔力が放出される。
その魔力は、透の空間魔法とは異なる、異質な波長を持っていた。
「……『時間』――時間停止!」
朔が、魔法を発動させる。
その瞬間、広場内の時間が完全に停止した。
蓮も、結月も、凛音も、アランも、空中に舞う埃すらも、ピタリと静止する。
「……なっ……!?」
透だけが、その空間で動くことができた。
「……時間魔法……。……それが、お前の特異点としての力か……」
透が、驚愕する。
「……そうだよ。……僕は、時間を操ることができる。……この空間では、僕だけが自由だ」
朔が、透に向かって歩み寄る。
「……兄さん、僕と一緒に来いよ。……僕たちの力があれば、世界を思い通りにできる」
朔が、透に手を差し伸べる。
「……断る。……僕は、お前を止めるためにここに来たんだ」
透が、朔の手を払いのける。
「……そうか。……残念だよ、兄さん」
朔の目が、冷酷な光を帯びる。
「……なら、ここで死ね。……『時間』――時間加速・老化!」
朔が、透に向かって魔法を放つ。
「……『空間』――空間歪曲!」
透が、咄嗟に空間を歪めて魔法を逸らす。
「……ほう。……僕の時間魔法を防ぐとはね。……さすがは、もう一人の特異点だ」
朔が、面白そうに笑う。
「……朔、目を覚ませ! ……お前は、教団に利用されているだけだ!」
透が、叫ぶ。
「……利用されている? ……違うよ。……僕が、教団を利用しているんだ。……僕の目的を果たすためにね」
朔が、再び魔法を放つ。
時間と空間。
二人の特異点による、次元を超えた死闘が始まった。
四
透と朔の戦いは、激しさを増していった。
朔の「時間停止」の中では、透の空間魔法だけが有効だった。
しかし、朔の時間魔法は多彩で、透は防戦一方になっていた。
「……『時間』――時間逆行!」
朔が、透が放った空間の刃の時間を逆行させ、透に向かって跳ね返す。
「……くっ……! ……『空間』――空間転移!」
透が、咄嗟にテレポートして刃を回避する。
「……逃げ足だけは速いね、兄さん。……でも、いつまでも逃げ続けられると思うな」
朔が、両手を広げる。
「……『時間』――時間崩壊!」
朔の究極魔法が発動し、広場全体の時間が崩壊し始める。
過去と未来が入り混じり、空間そのものが歪んでいく。
「……うぁぁぁぁっ!」
透が、時間崩壊の影響を受け、膝をつく。
「……透……!」
停止した時間の中で、蓮が透を見て叫ぼうとするが、声が出ない。
(……くそっ……! ……時間が止まっていて、動けない……!)
蓮は、必死に動こうとするが、体が石のように固まっている。
(……透が、やられる……! ……何か、方法はないか……!)
蓮が、自身の魔力を極限まで高める。
(……「残響」は、他者の魔法に共鳴する力だ。……朔の時間魔法に共鳴できれば、時間停止を解除できるかもしれない……!)
蓮が、朔の時間魔法の波長を感じ取ろうとする。
(……ある……! ……朔の魔力の波長が、感じ取れる……!)
蓮が、朔の時間魔法の波長に「残響」を共鳴させる。
「……『残響』――全式共鳴・時間解放!」
蓮の体から、凄まじい魔力が放出される。
その瞬間、時間停止が解除され、広場内の全員が動き出した。
「……なに!? ……時間停止を解除しただと!?」
朔が、驚愕して蓮を見る。
「……透、大丈夫か!?」
蓮が、透に駆け寄る。
「……蓮さん……。……どうやって……?」
透が、信じられないという表情で蓮を見る。
「……お前の弟の魔法の波長に共鳴した。……「残響」は、どんな魔法にでも共鳴できる」
蓮が、透を立ち上がらせる。
「……面白い。……特異点の器か。……確かに、普通の魔法使いとは違う」
朔が、蓮を観察するように見る。
「……朔、もう一度だけ言う。……教団を抜けて、俺たちと一緒に来い。……お前の力は、世界を壊すためじゃなく、守るために使うべきだ」
蓮が、朔に向かって言う。
「……守る? ……笑わせるな。……この世界は、調律者の実験場だ。……守る価値なんてない」
朔が、冷笑する。
「……知っているのか? ……調律者のことを」
蓮が、驚いて尋ねる。
「……当然だ。……教団の長は、調律者の存在を知っている。……だから、教団は世界を浄化しようとしているんだ。……調律者に利用される前に、自分たちの手で世界を作り直すために」
朔が、語る。
「……それは……間違いだ。……世界を壊しても、調律者は止まらない。……俺たちは、調律者の本体と戦わなければならないんだ」
蓮が、力強く言う。
「……調律者の本体と戦う? ……不可能だ。……彼らはこの世界の外側にいる。……人間の力では、届かない」
朔が、首を振る。
「……届かせる。……俺たちには、特異点の力がある。……お前の力も、その一つだ。……一緒に戦ってくれ」
蓮が、朔に手を差し伸べる。
朔は、蓮の手を見つめ、しばらく沈黙した。
「……兄さん……。……あなたは、本当にそれが可能だと思っているのか?」
朔が、透を見る。
「……ああ。……蓮さんなら、できる。……僕は、信じている」
透が、真剣な目で答える。
「…………」
朔が、目を閉じる。
その時、広場の奥から、黒いローブを着た男たちが現れた。
「……朔様! ……侵入者どもを始末します!」
教団の幹部たちが、魔法を構えて蓮たちに向かってくる。
「……待て!」
朔が、幹部たちを制止する。
「……朔様?」
幹部たちが、困惑する。
「……この者たちには、手を出すな。……俺が、直接話をする」
朔が、幹部たちに命令する。
幹部たちは不満そうな顔をしながらも、朔の命令に従って下がった。
「……朔……」
透が、弟の名前を呼ぶ。
「……まだ、決めていない。……でも、今日のところは見逃してやる。……次に会う時までに、俺に答えを出せ」
朔が、蓮に向かって言う。
「……分かった。……必ず、お前を説得する」
蓮が、頷く。
「……行け。……今日は、これ以上戦う気はない」
朔が、踵を返す。
「……朔……!」
透が、弟の背中に向かって叫ぶ。
朔は振り返らず、そのまま暗闇の奥へと消えていった。
五
地上に戻った蓮たちは、しばらく無言で立ち尽くしていた。
「……透、大丈夫か?」
蓮が、透の肩に手を置く。
「……はい。……体は、大丈夫です。……でも……」
透が、俯く。
「……朔が、教団の中で洗脳されていると思っていました。……でも、実際に会ってみると、彼は自分の意志で動いていた。……それが、一番辛かった」
透の声が、震える。
「……それでも、朔は俺たちを見逃した。……完全に心が閉じているわけじゃない」
蓮が、透を励ます。
「……そうですね。……まだ、可能性はあります」
透が、顔を上げる。
「……必ず、朔を取り戻す。……それが、兄である俺の使命だ」
透が、決意を新たにする。
「……俺たちも、一緒に戦う。……透一人の問題じゃない」
蓮が、透の肩を叩く。
「……ありがとうございます、蓮さん。……本当に、ありがとうございます」
透が、目を潤ませながら礼を言う。
「……それにしても、蓮。……時間停止を解除するとはな。……お前の「残響」は、本当に規格外だ」
アランが、感心したように言う。
「……俺も、あの瞬間は必死だった。……うまくいくか分からなかったが、透を助けるためにやるしかなかった」
蓮が、苦笑する。
「……でも、朔の時間魔法は強力だった。……次に戦う時は、もっと対策を考えておく必要があるな」
凛音が、腕を組む。
「……そうね。……時間を操る魔法は、これまでに見たことがない。……研究が必要だわ」
結月が、真剣な顔で言う。
「……朔の魔力波長のデータは、俺が「残響」で感じ取っている。……シロに解析してもらえば、対策が立てられるかもしれない」
蓮が、提案する。
「……了解しました。……帰還後、すぐに解析を始めます」
シロが、通信機越しに答える。
「……よし。……今日のところは、一旦引き上げよう。……透、お前は今日、よく頑張った」
蓮が、透に言う。
「……いいえ。……朔を止められなかった。……まだ、何もできていません」
透が、首を振る。
「……それでも、お前は一人で突っ込もうとしていたのを、俺たちと一緒に戦うことを選んだ。……それが、一番大事なことだ」
蓮が、透の目を見て言う。
「……蓮さん……」
透が、蓮の言葉を噛みしめる。
「……行こう。……まだ、戦いは続く」
蓮が、仲間たちを促す。
特務部隊は、夜の東京の街へと歩み出した。
三人目の特異点・水無月朔との再戦は、必ず来る。
その時に備えて、今は力を蓄える時だった。
六
対魔局に帰還した蓮は、一人で訓練室に向かった。
(……朔の時間魔法……。……あの力は、強力だ。……次に戦う時は、もっと対策が必要だ)
蓮が、共鳴剣を構え、素振りを繰り返す。
「……こんな時間に、何をしているの?」
後ろから、結月の声がした。
「……結月か。……眠れなくてな」
蓮が、振り返る。
「……私も、眠れなかった。……朔のこと、考えていたら」
結月が、訓練室に入ってくる。
「……そうか。……俺も、ずっと考えていた。……朔は、調律者のことを知っていた。……教団の長も、調律者の存在を知っているらしい」
蓮が、素振りを止める。
「……つまり、黒の教団は、調律者への対抗勢力として動いているということ?」
結月が、蓮の隣に立つ。
「……そうかもしれない。……方法は間違っているが、目的は俺たちと同じかもしれない」
蓮が、思案する。
「……だとしたら、教団と共闘する可能性もあるということ?」
結月が、蓮を見る。
「……まだ分からない。……でも、朔を味方にできれば、調律者との戦いで大きな力になる。……三人の特異点が揃えば、調律者の本体にも届くかもしれない」
蓮が、共鳴剣を鞘に収める。
「……蓮、一つ聞いていい?」
結月が、蓮に向き直る。
「……なんだ?」
「……怖くない? ……調律者と戦うことが。……相手は、一七二三もの世界を滅ぼしてきた存在なのに」
結月が、真剣な目で尋ねる。
蓮は、しばらく考えてから答えた。
「……怖い。……正直に言えば、めちゃくちゃ怖い。……でも、それ以上に、守りたいものがある。……結月のことも、みんなのことも、美咲たちのことも。……その気持ちの方が、怖さより強い」
蓮が、結月の目を見て言う。
「……蓮……」
結月の目が、潤む。
「……俺は、絶対に諦めない。……調律者を倒して、みんなが安心して生きられる世界を作る。……それが、俺の目標だ」
蓮が、力強く言う。
「……私も、一緒に戦う。……蓮の隣で、ずっと」
結月が、蓮の手を握る。
「……ありがとう、結月。……お前がいてくれるから、俺は戦える」
蓮が、結月の手を握り返す。
二人は、しばらくそのまま立っていた。
訓練室の窓から、夜明けの光が差し込み始めていた。
新しい一日が、始まろうとしている。
蓮は、その光を見つめながら、朔との再戦に向けて心を決めた。
(……朔、待っていろ。……必ず、お前を取り戻す。……そして、一緒に調律者を倒す)
蓮が、静かに呟いた。
【第41章終了】
【第41章登場魔法・用語解説】
「時間停止」:水無月朔の特異点魔法。特定の空間内の時間を完全に停止させる。停止中は、朔本人と同じく特異点である透のみが行動可能。蓮の「残響」による共鳴で解除された。
「時間逆行」:朔の時間魔法の応用。対象物の時間を逆行させ、元の状態に戻す。放たれた魔法の弾を発射前の状態に戻すことで、逆方向に飛ばすことができる。
「時間崩壊」:朔の究極魔法。空間内の時間の流れを崩壊させ、過去と未来を混在させる。影響を受けた者は、時間の乱れによって激しい苦痛を受ける。
「水無月 朔」:水無月透の双子の弟。三人目の特異点。幼少期に透と生き別れになり、黒の教団に拾われた。時間を操る特異点魔法「時間」を持つ。教団の幹部として活動しているが、調律者の存在を知っており、独自の目的を持っている。
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