熱き恋のバトルの結末・・・。
まさかの大波乱となった文化祭から翌週の月曜日、私は休み明けの学校ですこぐはりきっていた。
なぜならこの前のカップル文化祭で告白されてから大谷先輩が私の家まで迎えに来てくれるようになったのだ。
まだ恥ずかしいという先輩の意外な一面で家を曲がった角で会ってから学校に行くようにしている。
でも、私はそれでも正直嬉しい!
そしてあっという間に月日は流れていつしか私たちは本当のカップルと言えるまでお互いの事を知り尽くしていた。
そんなある日、私たちの前にまたあの二人が現れた。
「あの・・・。」
背後からいきなり声をかけられた事に驚き、私はすぐに後ろを振り向いた。
「あ・・・。」
私は振り返った瞬間に思わず固まってしまった。
そう、そこに立っていたのはカップル文化祭で目の前で私が告られる瞬間を見ていた麗奈と澪だった。
「あら?ずいぶんと相変わらず仲の良いお二人さんだこと!」
「ちょっと、その言い方やめてよ・・・」。
私は麗奈に言われたひとことがすごく辛かった。
「どうですか?自分の前で友達が恋に敗れる瞬間を見た感想は。」
私はさらに辛くなった。
「別に・・・そんなに悪く思ってないし・・・。」
私は悪く思っていないことを必死に伝えたかった。
「うそをおっしゃい!本気は勝って嬉しいくせに。よく言うわよ。」
麗奈はそれを言うなり夏美に対してイライラしていた。
「ちょっと、麗奈。言い過ぎじゃ・・・。」
夏美と同じく言い過ぎと思った澪も思わず麗奈を引き止めた。
「なによ!澪。あなたは悔しくないわけ?あんたもこの弱虫の女に負けたのよ?」
麗奈はそう言うと強く澪に当たった。
「なんもそこまで・・・。」
澪は麗奈から精神的に言葉の暴力を受け、その場に泣き崩れてしまった。
「これだから小心者の女子って・・・っ!!」
麗奈は一瞬、自分の身に何が起きたのか知る暇もなかった。
「・・・ざけんな・・・。」
まさかの行動に動揺を隠せない麗奈はうまく聞き取れなかった。
突然の行動に隣にいた澪と大谷先輩も思わず固まってしまった。
「・・・な・・・いまなんて・・・。」
すると次の瞬間さらに三人が息を飲んでしまう言葉が襲いかかった。
「ふざけんなっつうの!」
そう三人に叫んでいたのは本来滅多に叫ぶことのない夏美だった。
「どうしたの?夏美。」
「どうしたもこうもないわよ!」
夏美は麗奈と澪が思っていたよりも明らかに怒りを覚えていた。
「誰が小心者よ!」
夏美の意外な叫びに三人はさらに驚いていた。
「だから小心者は?・・・ばっかじゃないの?」
「私たちがお互いのことを思って付き合ってるんだから別にいいじゃない。あんたに色々と言われる筋合いなんかないわよ!」
それを聞いた麗奈はただ黙って聞くことしかできなかった。
「それをただ恋に負けたからって何で私たちが言われないといけないのよ!。」
「あんたそのまんまじゃ恋なんか一生できないわよ!。」
そう言うと夏美は急いで走り去ってしまった。
「あー!ちょっと夏美!」
澪は夏美を止めようとあとを追いかけた。
「な・・・」
麗奈は表ではいらついた表情を見せていたが、内心ではとんでもないことをしてしまったといまさらに後悔していた。
「本当に余計な事してくれるよな、お前は。」
「え・・・」
麗奈は大谷先輩からの一言でさらに後悔した。
「言っとくが本当に俺もお前みたいな子と一緒になるのはごめんだわ。」
そう言うと足早に大谷先輩も夏美と澪のもとへと走り去っていった。
「そ・・・そんな・・・。」
麗奈はみんなに見離されたと孤独を感じ一人その場に泣き崩れるだけだった。




