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異次元の女優たち  作者: 宮里英門
第1章 奇才塾 編
107/111

11-1 謎の天才女優、現る①

 そして、その後のある日のこと。


 国内でも最大規模の映画会社「未来映画」では、創立100周年を迎え、そのための記念作品を企画していた。そして、その作品の監督に選ばれたのが、本松天都ほんまつてんと監督であった。


 そして、その記念作品の題名は、「女優魂」という、意外にも、100周年記念作品としては、特に大作という感じでもなく、そこまで特別感が感じられないと言われていた。


 しかし、それは、まさに、女優魂、という題名の通り、その女優としての果てしないプロ意識を持つ女優を描いた作品なのであった。


 そして、主演女優を、オーディションによって選出していくという。これは、本松天都ほんまつてんと監督からの申し出であって、この監督を大のお気に入りであった、映画会社「未来映画」の社長である、詩根舞子しねまいこは、監督にすべてを任せていた。


 やがて、「未来映画」会社社内において、作品「女優魂」の制作発表会が催された。それは、この作品の企画が始まり、度重なる意外な出来事が物議をかもし出していることに対して、すべてお答えしたいという、「未来映画」からの提案であった。


 制作発表会当日、参加したのは、「未来映画」、社長の詩根舞子しねまいこ、そして、監督の本松天都ほんまつてんと監督、そして、今作は、映画のオリジナル作品であり、脚本家の飯本角代いいもとかくよの3人であった。


 映画制作に関して、近年、常に、作品について、多くを明かさないできた「未来映画」の新作は、どのようなことを考えられた作品なのかを、多くのメディアが興味深々で、制作発表会に臨んでいた。


 まずは、司会進行役には、元女子アナウンサーで、現在女優である安奈運沙あんなうんさが務めていた。


「それでは、これより、「未来映画」創立100周年記念作品、「女優魂」の制作発表記者会見を行ないます。それでは、まず、「未来映画」会社社長、詩根舞子しねまいこ社長より、ご挨拶申し上げます。」


「私は、「未来映画」会社社長を務めております、詩根舞子しねまいこと申します。本日は、このように多くの報道人の方々にお集まり頂きまして、ありがとうございます。


 この度、当会社は、創立以来、来年で100周年を迎えます。そして、それを記念して、そのための記念作品「女優魂」を企画いたしました。それが、この度、オリジナルで、脚本家の飯本角代いいもとかくよ先生に、素晴らしい脚本を書いて頂きました。


 そして、この題名からもお分かりかと思いますが、100周年といっても特に大作感のないものですが、この作品は、見た目の派手さではなくて、その演技の素晴らしさを堪能して頂ける作品として、その辺りに深く斬り込んだ作品となり、老舗の映画会社に相応しい作品となることと思います。」


「ありがとうございました。それでは、次に、今回、監督を務められる、本松天都ほんまつてんと監督から、お願いいたします。」


「皆さん、こんにちは。監督の本松天都ほんまつてんとです。宜しくお願いたします。


 ええ、今作は、「未来映画」創立100周年記念作品ということで、お話しを頂きました。そして、もちろん、すぐにお受けさせて頂きましたが、すでに、ほぼ脚本が出来上がっているということで、会社にとって、それほどの大切な記念作品で、自分が制作に相応しい作品であるか、脚本の大まかな部分については読ませて頂きました。もちろん、お断りするつもりはありませんでしたが、その作品によっては、私よりももっと相応しい監督の方がいるかもしれないと感じたからなのです。


 しかし、読ませて頂きまして、これは、ぜひ自分がやってみたいと思う脚本でした。そして、改めて、やらせて頂きたいと承諾いたしました。もちろん、100周年ということはありますが、映画を作ることに対して、私は、いつも全力投球で取り組んでおりますので、いつも通り、そのつもりで取り組んでいきたいと思っております。」


「次に、脚本家の飯本角代いいもとかくよから、ご挨拶になります。」


「こんにちは。私は、脚本家の飯本角代いいもとかくよと申します。宜しくお願いたします。今回、「未来映画」会社、創立100周年おめでとうございます。この度、この記念作品に携わることができまして、本当にありがとうございます。今作は、私も映画好きなこともありまして、とてもワクワクして執筆をさせて頂きまして、私の、これまでの脚本家人生としても、渾身の一作ではないかと、思っております。しかも、それが、本松天都ほんまつてんと監督作品となるとうかがいまして、とても楽しみにしております。宜しくお願いたします。」


「それでは、今回の作品ですが、今回の主演女優のことについて、多くの皆さんからも、なぜ、そんな重要な役をオーディションで選ばれるのかということが、皆さん、とても気になっているので、その点について、お話しをうかがっていきたいです。詩根舞子しねまいこ社長から、お願いいたします。」


「ああ、そのことですね。実は、そのことについては、本松天都ほんまつてんと監督からの意向となりますので、監督からお願いいたします。」


「私、本松天都ほんまつてんとから、ご説明させて頂きます。それは、素人を使うということでもなく、多くの女優の皆さんだけでなく、どんなに一般の方たちでも才能さえあれば、どんな方でもそのチャンスはお持ちなのだという、まさにこの作品のストーリーと重なっている、新人女優が、その階段を上り上がっていく様子を、実際のきっかけとして、描いて行かれればと思って、そのようなことにしました。もちろん、実際には、普通に、プロの女優が選ばれるかもしれません。


 しかし、オーディションを勝ち取った方となれば、その意気込みも、普通に依頼されて、役を与えられるのとは、ちょっと違う気持ちで取り組めるのかなと思っています。そこのところは、どのような展開になるのかも含めて、この作品の楽しみなところは、もうすでに始まっているのです。」


「ありがとうございました。今回の記念作品は、そのような点では、やはり、記念作品に相応しい、特別感が感じられたようで、出来上がりがとても楽しみですね。それでは、お時間もおしてまいりました。最後に、社長様より、一言お願いいたします。」


「今回の作品は、当社100周年の記念作品となるとはいっても、大作感もない、豪華絢爛という作品でもありませんが、かつてない素晴らしい作品になることには間違いありません。さすが、100周年に相応しい素晴らしい作品であったと思われるものにしていきたいと思いますので、どうか宜しくお願いたします。」



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