10-7 衝撃の、星ミエル・デビュー⑦
なんという、、、、なんということ、、、、私の持つ、ここで最高レベルの数値を、簡単に、一度で上回ってしまったわ。それに、今のセリフは、これまでの、アクティレーザーからの課題としては、偶然にも、最高難易度のうちの1つである課題だったのは、間違いないわ。発せられた瞬間、これほどまで、その言葉の持つ意味も、そこに込められた感情も、1%すらも理解不能な言葉だった。これは、私、正直言って、今回、星ミエルは、運が悪かったと思ったのよ。
だが、前回までよりも、たまたま、ここで高いレベルの課題に出会ってしまったというのに、最高得点を叩き出していた星ミエルは、とんでもない実力を持っていたのであった。
もしも、これまでと同レベルの課題だったことを考えると、もしかしたら、完璧に、95をこえていたに違いないわ。なんて、恐ろしい子。
そこで、今回の陽毬茉莉絵からの話しというのは、このことだけではなく、最後のテストを社長自ら行なってほしいという提案であった。
すでに、星ミエルは、陽毬茉莉絵の数値を上回っていることで、この時点で、 Zプロダクションへの所属は、間違いないのであるが、ここまできたら、社長自らも、その目で、彼女の実力を確かめてほしいというのであった。終乃葉テリ自らが、演技力のテストを行なうなど、過去には、まずありえないことである。
しかし、それは、星ミエルの才能があまりにも特別なものであり、それを社長、直々に、実感して頂きたい、という陽毬茉莉絵からの願いなのであった。
それは、かつてない驚きであり、星ミエルの才能に対してだけではなくて、星ミエルの才能に対する陽毬茉莉絵の驚きそのものが、テリ社長にとって、それもまた別の驚きであったのである。
すると、彼女の申し出を受け入れたテリ社長は、星ミエルに、再び、テストを行なうことを告げ、30分の休憩ののち、2人で演技強化室に入っていった。




