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異次元の女優たち  作者: 宮里英門
第1章 奇才塾 編
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10-6 衝撃の、星ミエル・デビュー⑥

 すると、多くの女優を育てていく中では、緊張する多くの場面に立ち会っても、全く症状は出ることはなかったのである。これも、長年、極め付けの場面にて自分が演技するという状況でないことによって、症状が緩和されてきたのかもしれないと思っていた。


 アクティレーザーは、現在、私たち、Zプロにいる高レベルの演技力を持つ女優たちだけが、1年に一度だけ、測定をして、その数値を確認することで、次の1年に向けて、さらに努力をするための指針としている。


 だが、今回、陽毬茉莉絵ひまりまりえがテストをして、星ミエルの演技力が、あまりに高いことから、アクティレーザーで測定することが許されるレベルに違いないとの彼女の判断から、測定を行なっていた。


「さあて、星ミエルさん、【感情表現テスト】は、もはや、役には立たないわ。あなたの、その高い実力には、このテストでは、もう、その判断が追いつかないのよ。


 仕方ないわ。今から、最高の演技力測定装置、アクティレーザーを使うしかないのよ。これは、そのへんのベテラン女優でも、その測定レベルが高すぎて、測定すらかなわない。これは、うちのZプロダクションの女優しか使うことができないハイレベルの装置でね。そのハイレベルの、さらに上を行く、あなたの力を読み取ってくれるわ。これから、目の前にセリフと指示が出たら、そのセリフを全開で読み上げて、演じ切ってちょうだい。その時、躊躇も手加減もいらないわ。あなたの、その演技力の限界を見せるつもりで、全開演技で、発動してみせて!あなたの、その実力を!さあ、いくわよ!!!」


 すると、その数秒後、そのモニターに映し出されたセリフ、なんと、それは、セリフであり、セリフでない、未知の言葉のようであった!だが、星ミエルは、それを全開で、声に出して、感情を全面に放出していった。


「私の、エメリディスは、最高のメルリダメリディアスよ!!!もはや、それは、セメンディアスなのよ!!!」


 なんと、それは、完全に理解不能、意味不明のセリフであった。しかし、とっさに、それを、言葉の響きと、自分の持つ感性から、意味を推測して、その言葉にこもる感情を、一気に読み取って表現するという、通常なら、理解も演技も表現も、もはや、完全に不可能なレベルであり、それを瞬時に、演じ切るという、常識を遥かに超えたものであった。


 そして、たった今、星ミエルが発した、そのセリフを聞いて、身体が震えた陽毬茉莉絵ひまりまりえ。その感動の震えとともに、一方では、アクティレーザーは、見事に測定可能の域に達して、その測定数が上がり始めている。そのカウントは、これまでに見たことのないスピードで上がり始めて、徐々に加速して止まらない。ここまででも、これほど早い速度で、カウントが上がるのをみた茉莉絵まりえは、驚きをかくせない。こんなことは、かつて見たことがなかった。


 すると、カウントは停止し、その測定値が、なんと100を満点とすると、89という高得点を叩き出したのであった。これは、初心者ではもちろん、このZプロダクションの、過去の女優たちでもありえない数値を示しているのであった。


 なんと、それは、Zプロダクションでも、トップ女優である陽毬茉莉絵ひまりまりえの測定値である82を、すでにこえているレベルだったのである。



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