表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7階 ~呪われマンション『ヒアアフター』~  作者: 犬冠 雲映子
ユルカのゆるゆる夜勤勤務
56/59

55話 〈作戦会議〉

「久しぶり。マンションに来るの、結構手が折れるんだ。あら、広田さんと……彼女は? あとソナタさん?」




 ロビーには広田、ソナタ、藍田を集めた。

 なんでもソナタを介してシンリュウはマンションへ訪問できるらしいのだ。どんな原理なのだろう……。



 るるみもなぜか勝手に参加している。カオスな空間でシンリュウはユルカが暗い顔持ちをしているのに気づいた。

「……。許鹿、やっと自覚してくれたんだね」


「……私は連鎖を断ち切りたい。いや、人を殺めて管理人を継ぐシステムを破壊したい」

「そう。それは知らなかったわ。……これ、マンションについてさらに調べたの」



 ファイリングされた書類をロビーのテーブルに置くと、コピーされた新聞紙を皆に見せた。


「衰退期にホテルは管理がずさんになったらしくて。スタッフも減り、火災予防やらの導入も無視していたみたい」

「それは倉庫室に……あ、私も知ってるよ」



 記事を読むと、火事が起こるも、スプリクラーが作動せず死者が出る。焼け死んだ遺体の映像とずさんな管理体制に世間は驚いた――と記されている。



「へー、まあ、土地を買ったのは私の家族なんだけどね〜〜!」

 藍田がとんでもない発言をしたが、ほかの書類をめくる。

 そうしてしばらく年月が経ち……。




 マンションとしてハリボテに売り出され、知らない人々が住み始める。が、やはり水浸しの女性が目撃されてしまう。

 加えて焼死した客などの叫びなどが夜な夜な響き渡った。それは街の人々にも聞こえ、苦情がくるしまつ。


 マンションのオーナーは他県から神職を呼び、お祓いしてもらう。が、効果はなく逆効果になる。


 マンションの7階の住民が次々に怪死。死因はバラつきがあり、関連はないとなるが、噂は広まる。

 退去しようにも、しようとする矢先に住民は事故にあったり、精神に異常をきたしてしまうように。


 呪いのマンションとたちまち、ネットでも有名になってしまった。





「オーナーは夜逃げ。住民も立ち退き料やらを求め混乱した矢先、7階から火事が起きてしまったみたい」


 防火シャッターが作動し、階段が閉鎖。エレベーターのみになってしまう。殺到した人々がエレベーターに押し寄せ、落下し、事件になった。


 またその後、社会から責任追及をおわれたオーナーが7階の火元の部屋で自殺した。

 オーナーの死体がお七の依り代になっているのではないか、とシンリュウは考えているようだ。


 ――それからは廃墟になり、今に至ると言うわけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ